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素敵なクリエーターさんの記事

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#エッセイ

「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

さくらももこさんのエッセイに魅せられた朝井リョウさん。
…のエッセイに魅せられた、moonです。

お二人の紡ぐ文章を読んでいると、まるで文字が、言葉が踊っているように見えます。
こんなにも、可笑しくて、面白くて、生きていると感じられる文章が
他にあるだろうか、と。
大好きな作家さんたちの小説とは別の顔がのぞけるエッセイが私は大好きです。

三浦しをんさん、吉本ばななさん、能町みね子さん、ジェーン

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新たな自分に出会う――「不安を味方にして生きる」清水研 #21[中年期からのこころの冒険①]

新たな自分に出会う――「不安を味方にして生きる」清水研 #21[中年期からのこころの冒険①]

不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。
*第1回からお読みになる方はこちらです。
#21  中年期からのこころの冒険①「こころの宇宙」を豊かにするために

 第19回と第

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100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた

100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた

台所にたどりつけない。
そんな経験、普通しないと思う。

汚部屋だったころ、モノが床にあふれていた。ただ台所に行くだけなのに床がモノだらけで

SASUKEファイナルステージ
みたいになってた。台所にたどり着けるかどうかはその日の体力次第だった。

段ボールや雑誌、ゴミ袋が散乱。
モノがミルフィーユみたいに層になってて、歩くと足の下でCDケースが「パキッ」と割れる音が聞こえてた。

床だけじゃない

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小さな組織でもできるアート思考によるイノベーション

小さな組織でもできるアート思考によるイノベーション

先日行ったオンラインセミナー『革新的なアイデアを生み出す アート思考実践論』でいただいた質問に、「アート思考でイノベーションに挑戦する際、中小企業では投資回収までに時間がかかると取り組みが難しい。大企業の方が適しているのだろうか?」というものがありました。結論からいうと、組織の規模は関係ありません。多くのスタートアップは、アート思考で斬新な事業に挑戦しています。
今回は、小さな組織での取り組みにつ

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mustの先にあるもの――「不安を味方にして生きる」清水研 #17 [中年期に生き方が変わる理由①]

mustの先にあるもの――「不安を味方にして生きる」清水研 #17 [中年期に生き方が変わる理由①]

不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。
*第1回からお読みになる方はこちらです。
#17 中年期に生き方が変わる理由① 今回は、人生の中盤を迎えると、なぜmustを手放

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数学とアート思考が引き出す考え抜く力(ネガティブ・ケイパビリティ)

数学とアート思考が引き出す考え抜く力(ネガティブ・ケイパビリティ)

生成AIの進化により、人間のように創造的なものを作れるようになってきました。これは、とても便利なことですが、一方で、私たちにとっても問題を引き起こしています。それは、わからないことがあっても、すぐにAIに答えを求めてしまうことです。
この記事では、わからないことを自ら考えることは楽しく、さらにイノベーションにつながることを紹介したいと思います。

「ネガティブ・ケイパビリティ」

どうにも答えの出

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凍りついたこころを溶かすふたつの変化――「不安を味方にして生きる」清水研 #16 [「こうあるべき」からの解放②]

凍りついたこころを溶かすふたつの変化――「不安を味方にして生きる」清水研 #16 [「こうあるべき」からの解放②]

不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。
*第1回からお読みになる方はこちらです。
#16 「こうあるべき」からの解放②ふたつの変化――①怒りの感情

 第15回では、カ

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2023年に出会った41冊の本を振り返って。読書時間を豊かにするために。

2023年に出会った41冊の本を振り返って。読書時間を豊かにするために。

2023年に出会った本。エッセイや小説、ビジネス書にかかわらず、素敵な言葉を受け取って、いまの私を作り上げている気がします。本当は100冊読みたかったけれど、41冊読み終えて2023年が終わろうとしています(年末までにあと2冊は読みたい…!)。全然読めなかった~。

選び取る本については、日々の私の感情を鏡のように映していると思うのです。たとえば、辛いときは処方箋となるようなあたたかなエッセイが読

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繕うこと繋ぐこと、祈りを踊ること。

繕うこと繋ぐこと、祈りを踊ること。

 服をつくるわたしには「つくる責任」がある。

 ドレスのお直しの仕事をしているわたしは、日本各地に伝わる「繕い」の技術を知りたくて、旅をしている。

 秋田に行ったのは、西馬音内盆踊りの「端縫い衣装」をみるためだった。端縫い衣装はその名の通り、家族の着物を再利用したり、小さな端切れを縫い合わせて踊りの衣装にしたものだ。

 町の人たちは、それぞれの衣装の由来をうれしそうに話してくれた。この裂はお

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泣きたいときに泣く大切さ――「不安を味方にして生きる」清水研 #11  [悲しみという感情の役割①]

泣きたいときに泣く大切さ――「不安を味方にして生きる」清水研 #11 [悲しみという感情の役割①]

不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。
*第1回からお読みになる方はこちらです。
#11  悲しみという感情の役割① 第9回、第10回に登場された室田隆さん(仮名・38歳

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本を食って生きている

 これまで読んだ最高の短編小説は何かと訊ねられたら、迷うことなくジーン・ウルフの「デス博士の島その他の物語」という短編を挙げる(国書刊行会より刊行の同題短編集に収録)。それはとある浜辺に住む少年の話である。母親に顧みられない少年はいつも一人で本を読んでいる。孤独な少年の友達はその本の登場人物だけなのだ。物語の終わり、少年は悪漢のデス博士に語りかける。「この本、もうあと読みたくないよ。博士はきっと最

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3年間noteを書いたり、読んだりして思った「読みやすいnote」の作り方

3年間noteを書いたり、読んだりして思った「読みやすいnote」の作り方

こんにちは。デザイナーのモンブランと申します。

2017年からnoteを始めて、自分でnoteを書いたり、色々な方のnoteを読んだりしてきました。

特に、2018年頃に書いた「デザイナーにとってのゆるやかな死」は多くの方に読んでいただき、たくさんの反響と同時「とても読みやすいnoteでした!」と記事の体裁についてもご評価いただくことも。(ライターの方からもお褒めいただいた時は本当に嬉しかった

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