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素敵なクリエーターさんの記事

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食料安全保障を考える

食料安全保障を考える

7月5日の日経新聞で、「食料安全保障の論点(下) 農地規制撤廃で効率向上へ」というタイトルの記事が掲載されました。農業をテーマにした内容なのですが、農業以外の事業にとっても参考になる示唆があふれる記事だと感じます。

同記事の一部を抜粋してみます。

同記事の示唆する通り、私たちは「食料安全保障」と聞くと、「食料自給率」を連想します。自給率の高い状態の実現が、食料安全保障の決定的な要因だと認識して

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新旧ブランドが「新ラグジュアリー」の定義をつくる〜「新ラグジュアリー」の読書感想文

新旧ブランドが「新ラグジュアリー」の定義をつくる〜「新ラグジュアリー」の読書感想文

こんにちは。先日読んだ本「新・ラグジュアリー」の本を読んだ読書感想文です。ラグジュアリーブランドと聞くと、ルイビトンやGUCCI、CHANELなど欧州のブランドを思い浮かべる人が多くいらっしゃるかもしれません。しかし、昨今ではラグジュアリーの価値に関して大きな変化が生まれています。ラグジュアリーとは何かについて深く考えたい方にお勧めです。

本の要約"ラグジュアリー"の意味に変化が起きている理由は

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『世界中から人が押し寄せる小さな村 ー 新時代の観光の哲学』を読む。

『世界中から人が押し寄せる小さな村 ー 新時代の観光の哲学』を読む。

「あの人は哲学があるね」とか「あの会社の経営には哲学を感じる」という言い方をよく耳にします。およそ、考え方や行動に一貫性があるとか、そういう場合ですね。

ただ、その後に「哲学は感じるけど、ビジネスはどうなの?」という冷めたコメントがつくこともあります。しかし、「商売はまわっているようだけど、哲学がないんじゃない?」と言われるよりはマシかも、との見方はあるでしょう。

さて、「アルベルゴ・ディフー

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日本発のクリティカル・ビジネス

4月に発売した拙著「クリティカル・ビジネス・パラダイム」ですが、おかげ様で届くべき人にきちんと届いているな、という感覚を持っています。

私の本はいつもそうなのですが、思いつくままに色々と書く加えていきながら、八合目まできたあたりで、全体のバランスを調整するために、大胆に刈り込んでカットします。

で、本書もその例に漏れず、いろんな箇所をカットしたのですが、これから少しずつ、カットした箇所をNOT

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「転職」という言葉の裏側にあるもの ー 問題解決からセンスメイキングへのルート。

「転職」という言葉の裏側にあるもの ー 問題解決からセンスメイキングへのルート。

まだ日本に滞在中です。

この日曜日、以下の記事を書きました。問題解決は短時間である必要があり、他方、センスメイキングには「時間がかかる」。後者をタイパの対象にしない覚悟が求められ、ビジネスとしてはラグジュアリー領域がその一つである、と言及しました。

今回の滞在中、何人かの20-30代前半の方たちと別々にお会いする機会があり、その際、「転職を考えているが、どのような転職が良いか?」との共通の問い

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サイトマップをさらに見やすくしたい

サイトマップをさらに見やすくしたい

はじめて表紙画像つくってみた見やすくするために、サイトマップ用の画像を作成しました。

字が読みづらいです。ガビガビすぎます。インターネットの回線が弱いので、これが限界でした。悲しいね。

参考にしたもの参考その1 ノグチデザインさん

画像右上の「四角の中に収めてみる」「イラストを入れてみる」をとりいれました。

参考その2 フォント

フォントはこちらを参考にしようと思いました。

大学の教授

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情報整理が上手い人と下手な人の、「話の聞き方」の違い

情報整理が上手い人と下手な人の、「話の聞き方」の違い

多くの人が苦手なのは「ロジカルシンキング」ではなく「情報の整理」「ロジカルシンキングが苦手です」。「言語化が得意ではありません」。そういう悩みを良く聞くのですが、私自身は仕事をしていて、ロジカルシンキングや言語化の能力が必要だと感じる場面はそう多くありません。契約書をまとめるときや、企画や戦略を考えるとき、それらを交渉やプレゼンの場で誰かに伝えるときぐらいでしょうか。

私は新規事業開発の仕事をし

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「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

「エッセイの書き方」について私なりに考えてみた。

さくらももこさんのエッセイに魅せられた朝井リョウさん。
…のエッセイに魅せられた、moonです。

お二人の紡ぐ文章を読んでいると、まるで文字が、言葉が踊っているように見えます。
こんなにも、可笑しくて、面白くて、生きていると感じられる文章が
他にあるだろうか、と。
大好きな作家さんたちの小説とは別の顔がのぞけるエッセイが私は大好きです。

三浦しをんさん、吉本ばななさん、能町みね子さん、ジェーン

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あえて、マーケティングを知るとビジネスの可能性が広がる

あえて、マーケティングを知るとビジネスの可能性が広がる


ゆでガエルになってしまう起業家は珍しくない?よくある現象ですが、インキュベーションオフィスなど、スタートアップが多いオフィスに「ずっといる」会社があります。話を聞くと面白そうなサービスを提供しているし、もっとブレイクしても良さそうに思えます。でも、口コミや知人の紹介、たまたま営業がうまくいった顧客くらいにしか、展開できていません。なんとか、自分たちの食い扶持は稼げていますし、倒産してしまうことも

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伊藤羊一「この本を最後まで読み通せば、アントレプレナーシップがスキルとしてガチに身につくんです。これはすごいことですよ!」——『すべては「起業」である』解説特別公開

伊藤羊一「この本を最後まで読み通せば、アントレプレナーシップがスキルとしてガチに身につくんです。これはすごいことですよ!」——『すべては「起業」である』解説特別公開

ニーズの「発見」、問題の「解決」、持続可能な事業の「拡大」という起業の黄金プロセスは誰でも習得でき、そして起業にとどまらず、ビジネス一般や日常生活にも応用できるのだと説くノンフィクション。『すべては「起業」である——正しい判断を導くための最高の思考法』(ダニー・ウォーシェイ[著]渡会圭子[訳])が好評発売中です。

著者のダニー・ウォーシェイはアメリカの名門、ブラウン大学の教授。起業家として複数の

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新たな自分に出会う――「不安を味方にして生きる」清水研 #21[中年期からのこころの冒険①]

新たな自分に出会う――「不安を味方にして生きる」清水研 #21[中年期からのこころの冒険①]

不安、悲しみ、怒り、絶望……。人生にはさまざまな困難が降りかかります。がん患者専門の精神科医として4000人以上の患者や家族と対話してきた清水研さんが、こころに不安や困難を感じているあらゆる人に向けて、抱えている問題を乗り越え、豊かに生きるためのヒントをお伝えします。
*第1回からお読みになる方はこちらです。
#21  中年期からのこころの冒険①「こころの宇宙」を豊かにするために

 第19回と第

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文章はけっきょく、書き出し————魅力的なリード文のつくり方

文章はけっきょく、書き出し————魅力的なリード文のつくり方

この記事はこんな人のために書いています。

ぼくはこれまで、noteでたくさんの記事を書いてきました。
公開されている分だけでも、130記事あります。
本格的にnoteを始動したのは、今年(2024年)の1月なので、それから100記事近く書いています。
そのぼくが断言したいのは、文章はけっきょく、書き出しということです。
いい書き出しさえ書けてしまえば、あとはもう流れるように書けますし、それに呼応

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noterがやるべきマーケティングってなに?をマーケターがわかりやすく解説!

noterがやるべきマーケティングってなに?をマーケターがわかりやすく解説!

「noteを伸ばしたくて。だからマーケティング勉強したいと思ってるんだよね。」

「でもオススメの本とか色々みてるんだけど、SNSとか広告とか種類があって、何から始めれば良いのかわかんなくて」

「マーケティングって結局何するの?」

今回このnoteでは、こんな疑問を解消していきます。

マーケティングって非常に難しいですよね。
僕も企業のマーケティング担当者になるまでは、マーケティングとは何か

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100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた

100万円貯めて、汚部屋から脱出してみた

台所にたどりつけない。
そんな経験、普通しないと思う。

汚部屋だったころ、モノが床にあふれていた。ただ台所に行くだけなのに床がモノだらけで

SASUKEファイナルステージ
みたいになってた。台所にたどり着けるかどうかはその日の体力次第だった。

段ボールや雑誌、ゴミ袋が散乱。
モノがミルフィーユみたいに層になってて、歩くと足の下でCDケースが「パキッ」と割れる音が聞こえてた。

床だけじゃない

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