藤本正雄(ふじもと まさお)

株式会社小宮コンサルタンツ 経営・人材育成コンサルタント  経営戦略、事業計画の策定・…

藤本正雄(ふじもと まさお)

株式会社小宮コンサルタンツ 経営・人材育成コンサルタント  経営戦略、事業計画の策定・実行支援、人材育成等に携わる。 米ギャラップ社認定ストレングスコーチ、産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、豪州ボンド大学MBA 基本的に、土日祝・夏休み・年末年始を除く平日に投稿します。

マガジン

  • Good to Great ― KC B team

    • 2,056本

    小宮コンサルタンツのコンサルタントによる経営のお役に立つコラムです

  • 人と組織を考える

    • 664本

    人々が同じ目的を追求するとき、力を合わせて働くために、どのような形のグループとして結集すれば、一人ひとりが生き生きと活躍し、グループとして大きな成果が出せるか? これを考えることが人と組織を考えることで、それは経営だけでなく社会運営全般にかかわる重要課題です。この課題に関する投稿を集めたマガジンです。

最近の記事

学生の生活費の現状を考える(2)

前回は、8月18日の日経新聞記事「学生、自給自足の「推し活」 バイト代、30年で1.5倍 仕送り減でも購買力」を参考に、学生の生活費の現状について考えました。 同記事の範囲内から想定してみたこと3つのうちひとつは、是々非々で買うものを選別する消費スタイルが今後さらに強まっていくのではないかと、いうことでした。 2つ目は、ひとつ目にも関連しますが、今後さらに消費が「マス」から「個」へ向かうのではないかということです。 同記事では、アーティストのライブを楽しむ学生の例を挙げ

    • 学生の生活費の現状を考える

      8月18日の日経新聞で、「学生、自給自足の「推し活」 バイト代、30年で1.5倍 仕送り減でも購買力」というタイトルの記事が掲載されました。現在の学生事情を概観する一助として、有益な内容だと感じた次第です。 同記事の一部を抜粋してみます。 「モノ」消費に対する「コト」消費という言い方をよく聞きますが、同記事の示唆のように「トキ」消費と称するほうが、「コト」という言い方に増してより実態に合っているかもしれないと感じます。 学生のお金の使い方の内訳は、学生が自分たちの生活で

      • 中古不動産の今後を考える

        8月13日の日経新聞で、「億ション続々、高騰でも… 日本の住宅「割安」 収入比、OECD平均未満 都心・新築偏重」というタイトルの記事が掲載されました。高騰する日本の不動産価格について、国際比較の観点も含めて考察した内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 日本の住宅は、生活者にとっては高いと感じる価格ながらも外国の不動産の金額と比べると安い、と言われています。簡単に買えない価格帯まで上がっているのは、主に外国人を含む投資家による購入意欲が価格を押し上げる結果だろうと思

        • キャリアの転機を考える

          8月12日の日経新聞で、「駐在同行、キャリアも両立 業務委託で越境リモート」というタイトルの記事が掲載されました。海外駐在員となった配偶者に同行しながら、キャリア開拓をしている事例について取り上げた内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 リモートワークによって場所を問わない働き方も浸透してきました。また、正社員/パート・アルバイトといった区分だけではなく、その中間のような雇用形態や、業務委託のような形態も広がっています。 同事例のように、場所や勤務形態を問わない働き

        学生の生活費の現状を考える(2)

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        記事

          若手社員に寄り添う取り組み

          8月8日の日経新聞で、「〈小さくても勝てる〉中小建設、若手に寄り添う」というタイトルの記事が掲載されました。労働力人口減少の影響が直撃しやすいと言われる建設業界で行われている、人材を惹きつける取り組みについて紹介した内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 以前は、キャリア開発など個人の問題とされていて、同記事中の「1年後から20年後までを4段階に分けての人生設計を、会社が一緒に考える」など、2000年代初頭あたりまであまり聞かなかったことではないかと思います。かつての

          若手社員に寄り添う取り組み

          「衛生要因」「動機づけ要因」から離職対策を考える

          普段の仕事で関わる企業様との話で、離職対策が話題になることがよくあります。離職対策は企業にとって重要な課題テーマですが、万能な対策があるわけでもありません。自社としては力を入れて取り組んでいるつもりの施策がなかなか成果を上げていない、という状況も多く見られます。 早期離職問題などに取り組まれている、株式会社カイラボ様から、離職対策をテーマにお話をお聞きする機会が先日ありました。同社様では、早期離職についての現状を整理するうえで有効となる「早期離職のタイプ別 ナインボックス」

          「衛生要因」「動機づけ要因」から離職対策を考える

          師資相承を考える(3)

          月間致知8月号で、北海道日本ハムファイターズチーフ・ベースボール・オフィサー栗山英樹氏と、臨済宗円覚寺派管長横田南嶺氏の対談記事「さらに参ぜよ30年」を、読書仲間と読み合わせる機会がありました。 侍ジャパンを世界一に導いた当時に、栗山氏がご自身や選手とどのように向き合っていたのかを振り返りながらのお話は、たいへん示唆的で印象に残ります。 先日の投稿では「師資相承」について考えましたが、同テーマに通じる内容でもあります。 読み合わせではいろいろな意見交換がなされたのですが

          「運気を上げる」を考える(3)

          先日の投稿では、「運気を上げる」をテーマに考えました。「運気を上げる」ことにつながる要素として大きく2つ「気をきれいにする」と「気を強くする」がある。「気をきれいにする」につながる要素のひとつに「恕す(ゆるす)」を挙げることができる、というお話を聞いた、ということをとりあげました。 「恕す(ゆるす)」について、先日の投稿では次のように考えました。 先日、ある勉強会にて参加者間で話をしているときに、「恕す」に話題が及びました。そして、「恕す」が運気を上げることにつながるとい

          「運気を上げる」を考える(3)

          新聞の全面広告から考える

          8月4日放送のテレビ番組「がっちりマンデー」では、テーマのひとつが「なぜか、新聞の全面広告だけでよくみる会社」でした。 同番組では、世田谷自然食品の取り組みについて紹介されていました。私も以前、まさに新聞広告をきっかけに同社の「十六種類の野菜ジュース」を申し込んだ経験があったこともあり、目に留まった次第です。以下に、同番組を書き起こしたnote記事から一部抜粋し、まとめてみます。 同事例からは、改めて3つのことを考えました。ひとつは、手段の選定が大切だということです。

          新聞の全面広告から考える

          「何をしたくないのか」で考える

          8月2日の日経新聞で、「Z世代のリスク回避を理解して」というタイトルの記事が掲載されました。Z世代当事者である大学生からの投書に基づく記事で、Z世代の考え方についてヒントを得る示唆的な内容だと感じました。 同記事の抜粋です。 同記事からは、大きく2つのことを考えました。ひとつは、「Z世代」といったようなくくりで、ある集合体をひとまとめにして理解しようとすると本質を見失いかねない、ということです。 ここ最近、40代の企業の経営幹部の方とお会いしているときに、複数人と次のよ

          「何をしたくないのか」で考える

          強み資産や遊休資産を活かす

          7月31日の日経新聞で、「賃上げ景気の実力(2)30年越しに沸くニュータウン AI投資はメガトレンド」というタイトルの記事が掲載されました。千葉県北部の印西市でデータセンターが増えていることを説明した内容です。 同記事の一部を抜粋してみます。 当面は、国内投資がさらに加速しそうな環境が想定されるということです。日銀による利上げ決定が先週話題になりましたが、それでも同記事の指摘の通り、超低金利で物価上昇率を下回っている実質金利マイナスの状況は変わりません。将来的に金利が上が

          強み資産や遊休資産を活かす

          「運気を上げる」を考える(2)

          前回は、私の参加している「知心会」7月の定例講の内容から、運気をテーマにしました。 運気を上げることにつながる2つの要素「気をきれいにする」と「気を強くする」のうち、「気をきれいにする」について考えました。今回もその続きです。 2.気を強くする 定例講でのお話から、私なりに理解した気を強くするポイントは2つです。 1)信念をもつ 自分の人生の使命(目的)、自分の人生で大切にしたい価値観を言語化し、それを自分の行動の源泉として認識することです。もちろん、答えは人それぞ

          「運気を上げる」を考える(2)

          「運気を上げる」を考える

          先日、私が参加している「知心会」の7月の定例講に出席しました。「知心会」では、ありのままの己の心を観ながら仲間と共に研鑽する機会の一環として定例講があります。 今回の定例講は、「気」がテーマでした。 「気」に関する言葉です。 「気」というものは直接見ることができないものですが、実際に存在しているものなのでしょうか。そのことに関連して、ある住職の方がこのような話をしたことがあると、定例講では紹介がありました。 これは、「神や仏は本当に存在するのか?」という質問に対する、

          「運気を上げる」を考える

          女性管理職比率3割以上の中小企業事例を考える

          7月25日の日経新聞で「〈小さくても勝てる〉中小で女性管理職「3割当然」先行する企業に求職者絶えず 育児に理解、男女とも安心」というタイトルの記事が掲載されました。 同記事の一部を抜粋してみます。 人口の約半数が女性だとすると、管理職の約半数も女性人材が占めていておかしくありません。女性管理職比率が高い国でも40%前後、日本含めた低い国ではそれ以下の比率という現状からは、女性人材が管理職を務めにくい要因が明らかに存在していると、改めて認識されます。 同記事からは、改めて

          女性管理職比率3割以上の中小企業事例を考える

          師資相承を考える(2)

          前回は、月間致知7月号から「師資相承」をテーマに考えました。師を持ち師から学ぶことの意義について取り上げた内容でした。 同じ7月号に、料理人の世界で、師弟関係を結び師資相承を実践してきた、葆里湛シェフ 後藤光雄氏とアル・ケッチァーノオーナーシェフ 奥田政行氏の対談記事「己のコスモを抱いて生きる」が掲載されています。 同記事の一部を抜粋してみます。 同記事には、上記に類するようなエピソードがたくさん出てきます。師匠と弟子の間の、鬼気迫る「師資相承」の実践が感じられます。

          師資相承を考える

          月間致知7月号に「師資相承」(ししそうしょう、または、ししそうじょう)というタイトルの記事が掲載されました。広辞苑によると、師資相承とは師から弟子へと道を次代に伝えていくことで、分野を問わないそうです。 同記事の一部を抜粋してみます。 人間を形成する要素として師匠運がもっとも大事であるということ。そして、尊敬する人がいなくなった時その人の進歩は止まり、尊敬する対象が年とともにはっきりするようであるべき。個人的には、とても印象に残った言葉です。 そのうえで、それは「運」と