もいちゅん
バカバカしいプランニングを立てて、へろへろになりながらタスクをこなした。 趣味は金にならず、ただただストレスで圧死しそうな状態だった。 努力を重ねたいという自分…
包帯を巻いた指をすりすりとさすって「罰が当たったんだろうか」と言う老女がいた。 彼女は整骨院に、怪我してから十日も経ったその指を見せに来ていた。 整骨院の先生は、…
鷲田清一の「素手のふるまい」を読み始めた。 内容が詰まっているので、開始10ページから意見を持ってしまう。 アウトサイダーがいる 独学がいる 芸術・文学・手工芸の…
一年ほどノートを書いていなかった。 多分、理由は小説公募に落ちた悲しさから、意欲を失くしていたからだと思う。 そもそも自慢できるような人生を歩んでるわけでもない…
僕はその時、まだ大学の修士の研究生でした。僕は、教授に連れられ、二人で、最近連絡が取れないという教授のご友人の研究者の元に、ご健在であるか確認するために伺いま…
生きる理由は、高校までは少年誌だった。 毎週のジャンプとサンデーが楽しみで、つらい中生きることを頑張っていた。 今は、昔よりずっと立場は弱くなったが、何にも追わ…
此れにて文机に向かい、原稿用紙に付けペンで文章を認めているのは、とある小説家である。此処は、その小説家の従弟の経営する旅館で、初夏の今、客が少ないからと、割安…
昨日書いたスマホと電車の記事、 あの後自分の思慮が浅いと猛反省したのであった。 母に意見を求めた時、 「みんな疲れててスマホぐらいしかすることないんじゃない?」…
電車に乗ると、みんな一様にスマホの画面を見つめて、何やら突っついている。若者から中年、時には老人まで。 正直、スマホでゲームをやらない、ライトユーザーの私からす…
現代美術に於いて、メッセージ性というのは当たり前に備わったものかもしれない。 作品に何か思ったことを書いて、キャプションをつける。それは、作品を制作している…
日傘といえば、大抵の人は雨傘より小ぶりの、小さな女性用の愛らしい日傘をイメージするのではないだろうか。 私は、大女である。身長は男性並みにあるし、肩幅も大きめだ…
人間関係初心者みたい 同じ人のことで延々悩んで たどり着いた答えは自己都合 体の良い言い訳みたいだね 私はきっと嫌われている そう考えながら三回シャワーを浴びる…
小中高校と、異性と付き合ったことはなかった。 私はずっとストイックだった。勉強最優先の進学校で、悪くない点数を取り続け、そしていつしか心を病んだ。 心を病んでも…
本作は私の大好きな中村文則の作品・掏摸の続きとなる物語だ。 主人公・ゆりかは子供時代を施設で過ごした。大人になってから出会った友人の死後、その息子が同じ施設に通…
2023年4月27日 14:40
バカバカしいプランニングを立てて、へろへろになりながらタスクをこなした。趣味は金にならず、ただただストレスで圧死しそうな状態だった。努力を重ねたいという自分でかけた暗示に負け、とうとうはじけて入院生活。あほらしいが、半ば習慣になりつつある。やめてしまえ。なにもしなくていい。そう呟かれても、手は作業を欲する。ここは心の中の王者に倣って、なにもかもを手放すべきかもしれない。
2023年1月10日 08:24
包帯を巻いた指をすりすりとさすって「罰が当たったんだろうか」と言う老女がいた。彼女は整骨院に、怪我してから十日も経ったその指を見せに来ていた。整骨院の先生は、笑って「そうかもしれませんね」と一言。日常の会話の一幕かもしれないが、違和感を覚えた。彼女はきっと、幼少期の躾で唱えられた「罰」という概念を、大人になった今も持っている。それを、彼女は大人になって自分の子どもに繰り返したかもしれない
2022年8月31日 18:28
鷲田清一の「素手のふるまい」を読み始めた。内容が詰まっているので、開始10ページから意見を持ってしまう。アウトサイダーがいる独学がいる芸術・文学・手工芸の世界にはよくあることだ。だが、アウトサイダーは本物に近づけるか?最近出したグループ展で、写真を酷評された。相手は色んな講座で写真を習ったおばさんだった。独学者は、履修者の初歩に近づくまでに、大きな道のりがある型に
2022年8月17日 15:47
一年ほどノートを書いていなかった。多分、理由は小説公募に落ちた悲しさから、意欲を失くしていたからだと思う。そもそも自慢できるような人生を歩んでるわけでもないし。私はずーっと、一発逆転の勝負を狙っていた。技術を磨いた写真は独創性が無く諦めた。文章なら……と思っていたが、これもなかなか壁が高そうだ。しかしまだ続けている。少し話は変わるが、私は高校生の頃、受験勉強が嫌になった
2021年1月6日 00:05
僕はその時、まだ大学の修士の研究生でした。僕は、教授に連れられ、二人で、最近連絡が取れないという教授のご友人の研究者の元に、ご健在であるか確認するために伺いました。辿り着いた場所は、海辺の、断崖の上の研究所でした。ご友人は、教授より大分若い、学派の後輩に当たる方で、僕の教授が准教授になる頃までは、同じ研究室で互いに切磋琢磨しておられたそうです。「さて」 教授は立ち止まり、目の前に聳える建
2020年10月2日 15:10
生きる理由は、高校までは少年誌だった。毎週のジャンプとサンデーが楽しみで、つらい中生きることを頑張っていた。今は、昔よりずっと立場は弱くなったが、何にも追われていない、健康的な生活を送っている。それでも生きるために継続するものが要る。私の場合、これは何かを書くことではない。生きる楽しみ。完成を楽しみに、目標まで続けること。それは、編み物だ。夏から五本もスヌード(輪っ
2020年9月28日 17:52
此れにて文机に向かい、原稿用紙に付けペンで文章を認めているのは、とある小説家である。此処は、その小説家の従弟の経営する旅館で、初夏の今、客が少ないからと、割安で勧められた部屋を、小説家は勧められるがまま借りたのであった。この部屋、少々曰く付きである。昨晩小説家が風呂に渡ろうとすると、ガタピシと天上が鳴ったのであった。この部屋に入った時から、建て付けが悪いのか、天井や柱がよくピシリと鳴る気はしてい
2020年9月19日 23:35
昨日書いたスマホと電車の記事、あの後自分の思慮が浅いと猛反省したのであった。母に意見を求めた時、「みんな疲れててスマホぐらいしかすることないんじゃない?」と言われた。スマホは受動的に見れるから、と。確かに。自分の思考の幅は狭い。困った困った。たかほ
2020年9月18日 18:57
電車に乗ると、みんな一様にスマホの画面を見つめて、何やら突っついている。若者から中年、時には老人まで。正直、スマホでゲームをやらない、ライトユーザーの私からすれば、「何をしているの?」という感じだ。SNSかもしれないし、ゲーム、ニュース、誰かと連絡を取っているかもしれない。かく言う私は、たまにスマホを触りはするが、基本的に電車内では編み物をしたり、読書をしたりする。この、編み物とい
2020年9月14日 00:04
現代美術に於いて、メッセージ性というのは当たり前に備わったものかもしれない。 作品に何か思ったことを書いて、キャプションをつける。それは、作品を制作している時に生まれるなら良いが、後付けなら、本当の価値とは言いづらい。写真を撮るときに「印象」を大事にする私は、後付けの解説を好まない。では、文芸に於いてのメッセージ性はどうだろうか。これは決して後付けはできない。文章を芸術だとすると
2020年8月27日 22:06
日傘といえば、大抵の人は雨傘より小ぶりの、小さな女性用の愛らしい日傘をイメージするのではないだろうか。私は、大女である。身長は男性並みにあるし、肩幅も大きめだ。その私には、女性用の小ぶりの傘はあまりにも小さい。見た目の問題だけでなく、日除けとしての役割もあまり為してはくれないのだ。その私が、とても気に入っている傘がある。晴雨兼用傘、というのはよく耳にする。日傘が主な用途だけれど、雨
2020年7月27日 22:29
人間関係初心者みたい同じ人のことで延々悩んでたどり着いた答えは自己都合体の良い言い訳みたいだね私はきっと嫌われているそう考えながら三回シャワーを浴びるやめよう もうやめようよその人放ったらかしにしてみなよきっと無理だけどサちょっと気が楽になるだろうよバカみたいな恋愛脳してないでもう別の人生生きれば良いのにたかほ(思春期かよ…)
2020年7月22日 09:57
小中高校と、異性と付き合ったことはなかった。私はずっとストイックだった。勉強最優先の進学校で、悪くない点数を取り続け、そしていつしか心を病んだ。心を病んでも真面目な性質はなくならなかった。今誰かと付き合うと、相手の精神を引きずり下げてしまうから、誰とも付き合わないでおこうと考えた。当時は中3。少年漫画ばかり読んでいたが、恋には憧れていた。それが、倍の年齢になった今。やっと心の病をほぼ治
2020年7月10日 17:49
本作は私の大好きな中村文則の作品・掏摸の続きとなる物語だ。主人公・ゆりかは子供時代を施設で過ごした。大人になってから出会った友人の死後、その息子が同じ施設に通いだし、その子供を愛し、病から助けるために、闇へと沈んで金を稼ぎはじめる。この闇に潜む男が格好良い。掏摸の時は、自分もスリに手を染めたい衝動を抑えるのが大変だった。とにかく格好良い。この本を薦めた友人は、目の前で男性(友人)の文庫
2020年7月1日 20:47
2020年6月28日 19:30
短編作品を公開しました。登録なしでも読めるみたいです。エブリスタ「小説家と鳴家(やなり)」甲原貴穗https://estar.jp/novels/25669126