父の話

私が子どもの時、母から聞いた話 母の実家の事業の関係で、所謂婿養子だった父が淡路島の現場に行っていた時の事。 海で女性の水死体を見つけ、おそらく警察に連絡したとか、そういう事ではないかと思うが、何かお世話をしたらしい。 で、宿に帰り夕飯を食べていた時、ふと見るとお櫃のそばに、トンボ…

【夕暮怪談】ホームビデオ【怪談朗読】

怪談朗読YouTubeにて更新しました。 音量小さかったり、お聴き苦しい所が多々あります。

ひいおばあさん

大好きだった曾祖母。 明治生まれの人だ。 曾祖父の後妻で、祖母とは血が繋がっていないので、もちろん母も私も血が繋がっていないのだけれど、すらりとした美人で、立ち居振るまいもきれいな人だったように覚えている。 幼い私は街中で、母と祖母がそばにいるのに、よりによって三人の中で一番年老…

グリム童話の怖い話、日本の怪談

六月も下旬になりまして、熱い日々が続きますが、夜は窓なんかを開けると、涼しい風が通り抜け、夏はまだなんだななんて思います。 夏といえば、何を思い浮かべますかね、このごろは花火やお祭りなんかが見並に中止になってますから、冷たくておいしいものなんかを思い浮かべるかもしれませんが、どう…

上田秋成/雨月物語

大学生の頃に読んだものの再読。 怖い話を読んでいると必ず引き合いに出てくるのがこの雨月物語。 なんとなく古典というイメージがあったけど、作者の上田秋成は江戸の人で、この本が出版されたのも1776年のことだった。 概ね日本、中国の古典を元ネタとし、時には複数の物語を下敷きに上田が書き換…

踏切の女

大学生のころ、都内の私鉄沿線に沿い住んでいた。 身の丈に合わない習い事をし、大学生であるにもかかわらず、日々の生活に追われた。一日を終え、夜遅くコインシャワーに行って、帰宅するのはいつも12時を回っていた。 私のアパートは静かな住宅街にあったが、ひとり暮らしの人間や裕福な家の子弟を…

第16夜 真夜中の握手

 怪談の定形の一つに、「あるはずのものがない」「ないはずのものがある」というパターンがある。一つひとつは小さなことでも、積み重なると恐怖の度合いは増す。  例えば、ないはずのものがあるパターン。このパターンのほうが比較的多い。  イリュージュニストHさんが、アジアの某国からの公演…

【怪談】

Kさん30代女性から聞いたお話。 短いです。 Kさんが10代で実家に住んでいたの頃のお話。 夜、ふと目が覚めてトイレへ行った。 洋式トイレに座り用を足していると、ふと、窓に目が行った。 擦りガラスの向こうは夜の暗闇だったが、その窓の外側にベタリと手が張り付いていた。 Kさんはエッと…

やさしい怪談

5月で終わるかと思っていた本業の繁忙期が、(おそらく)2か月ほどの延長戦に突入している。苦笑いしながらタスクをこなす毎日だが、たたでさえ暑さや湿気のため体調を崩しがちな時期。湯船につかり、無理のない範囲で運動し、栄養のある食事をとって乗り切りたい。 忙しいなかでも、いや忙しいからこ…

Twitterの「#呟怖」投稿にこのところ夢中です 2021-06-19

ACジャパン、すなわち旧「公共広告機構」のCMって、怖いものが多かったですよね。今日のTwitterでの「このお題で呟怖ください」呼びかけへの投稿は、そんなACジャパンのことをイメージして書きました。 怪談というよりはエスエフ設定になっちゃった。でも私が閃く「呟怖」らしく、ひたすらに、黒い。 …