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書くこと

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#エッセイ

エッセイ | 作家になれる人・なれない人

エッセイ | 作家になれる人・なれない人

 noteに投稿している人の中には、作家になりたいと思っている人がいることでしょう。
 企画に投稿して、なんらかの賞をとり、自分の書いた作品が書籍化されることを夢見ている人。
 あわよくば、職業作家として文を書くことによって生計を立てられることを望んだり、そこまで行かなくても現在の仕事をつづけながら、副業として文筆業に携わりたい人。

 「noteなんて仕事じゃないんだから無理して書かなくてもいい

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エッセイ | 作品は投稿した瞬間に自分だけのものではなくなる。

エッセイ | 作品は投稿した瞬間に自分だけのものではなくなる。

 もう2年近く前のことになるが、「#作者がコントロールできること・できないこと」という記事を書いたことがある。

 なかなか作者が思ったとおりには作品は読まれることがない。もっと作者の作品に込めた思いに耳を傾けたらどうだろう?、という気持ちで書いた。

 だが、どんな作品であっても、それが古典的な地位を占めるような作品であればあるほど、誤読というか、換骨奪胎したような解釈をされるのはやむを得ないの

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書くこと・描くこと

書くこと・描くこと

 最近、「書くこと」と「描くこと」について考えている。
 「書く」も「描く」も同じ「かく」だから、何らかの共通点があるように思う。

 note記事のヘッダーとして使うために、自分でイラストを描いたり、写真を撮ったりしているが、一枚の絵(または写真)のどこを切り取ればいいのか?、と悩むことがある。

 いま、正方形の中に、パジャマ姿の女の子を1人描いてみた。
 この一枚の絵を使って、切り取ったり、

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エッセイ / 書くことで繋がる / やせたガールの日常[青ブラ文学部]

エッセイ / 書くことで繋がる / やせたガールの日常[青ブラ文学部]


(1) エッセイを書くこと

 私がnoteに書くことは創作も多いけれども、エッセイを書くときが素の自分にいちばん近い。
 楽しかったことを書く時もあるけれども、楽しいことは自分の胸に秘めておいたほうが楽しいから、noteにはあまり書かない。
 どちらかというと、矛盾を感じたり、頭にきたりしたときnoteを書く。

 だから、私の書くエッセイは、読む人にとっては、怒号が聞こえるかのように響くかも

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時々…

時々…

時々、なんでnoteを続けているのかって
わからなくなる時がある

私は何でnoteをしているのかな?って

あれ、私って
何がしたいんだっけ?

気が抜けていると
ふっと、そんな言葉が過ぎる

noteを始めて
交流を楽しくしていたnote友さんたちは

少しずつ減ってしまい

どうしているかな……と
時々、思い浮かべる

懐かしい
祈るように心で応援をする

コロナの頃と違って
普段の日常が戻

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「有料コンテンツ」が嫌いなアナタへ。

「有料コンテンツ」が嫌いなアナタへ。

私は「有料コンテンツ」を持っていません。
皆さんは、それについてどう思いますか?

「誠実だ」
「信頼できる」

でしょうか?

それとも…

「なにをわざわざ」
「それが当然だ」

でしょうか。

今日はそんな意識を全て、打ち壊しに来ました。

「noteが好きで、有料コンテンツが嫌い」な貴方だけに、この記事を読んでほしいです。

noteが赤字だなんて私はnoteが好きです。

日記を書く人、

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傷つき方・傷つけ方

傷つき方・傷つけ方

 小説を読むと心が傷つくことがある。主人公に感情移入し過ぎて、まるで自分のことのように心にグサッと刺さってしまうのだろう。

 面識が全くない人の葬儀に参列していて、自分の親しい人との別れを思い出したり、想像してしまって、涙がボロボロと流れ出して止まらなくなってしまったという話を聞いたことがある。他人だという意識が薄れて、あたかも他人を自分のことの如く感情移入しているときに起こる現象なのだろう。

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三島由紀夫はなぜ太宰治が嫌いだったのか?

三島由紀夫はなぜ太宰治が嫌いだったのか?


三島由紀夫と太宰治
三島由紀夫が太宰治に批判的であったのは有名である。

それを示す具体的なエピソードとして上がるのは、評論家の亀井勝一郎と他の太宰の取り巻き達の出席する会に、三島が足を運び、太宰に「僕は太宰さんの文学は嫌いなんです」と言い放ったことである。

またその時の太宰の反応は、野原一夫『回想 太宰治』に「きらいなら、来なけりゃいいじゃねえか。」吐き捨てるように言って、太宰さんは顔をそむ

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三島由紀夫 | 小説読本(中央公論新社)

三島由紀夫 | 小説読本(中央公論新社)


はじめに

 最近、まともな物語がまったく書けない。「いや~あんたは前からまともな作品なんて書いてないじゃないか」と言われればグウの音も出ないのだが、少なくとも自分で納得のいくものが書けていないという意味でスランプ状態である。

 それなりに多くの小説らしきものはたくさん書いてきたが、長編小説と呼べるようなものは皆無であり、思い付いたことを、ただ何の構想も練ることなく、書き連ねてきただけに過ぎな

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エッセイ | こういう小説はいらない(青ブラ文学部募集要項、締切2/4まで)

エッセイ | こういう小説はいらない(青ブラ文学部募集要項、締切2/4まで)

 最近、小説とくに長編小説は読んでいない。時間がないというより、noteをやるようになってから短い文を読むことに慣れてしまったからだ。1人の作家の長い小説を読むより、短い作品のほうが、より多くの人の考えに触れられるような気もして。

 だが、短い断片のような文章ばかり読んでいると、作者の深い思いに深く心を寄り添わせることができていないような気もして、もう一度過去に読んだものでもよいから古典的な名作

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「手書き」が教えてくれたこと

「手書き」が教えてくれたこと

最近、「モーニング・ページ」というのを書くことを習慣にしている。
『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』という本を読んだのがきっかけだ。

何となく”ゆるふわ自己啓発本”っぽいタイトルだが、中身はさにあらず。
これは翻訳本で、『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』は邦題であり、原題は『The Artist’s Way』。
著者のジュリア・キャメロンはハリウッド映画、テレビのライターやディレ

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手書きでメモ派におすすめしたいスキャンアプリ。アナログの創造し、デジタルで共有しよう。

手書きでメモ派におすすめしたいスキャンアプリ。アナログの創造し、デジタルで共有しよう。

みなさんはメモ帳や手帳を持ち歩いていますか?

それとも、すべてスマホで管理しているでしょうか。

僕もスマホのメモアプリを使うのですが、やっぱり紙に書くほうが好きです。

とくに考えがまとまっていないとき、うまく言葉にできないときは紙に書き出します。

Appleの創始者スティーブ・ジョブズはコネクティング・ザ・ドット(点と点をつなぐ)と言いました。

これと同じようにランダムに書き出した言葉同

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