秘密は秘密にしておけ

「本当に教えたくない○○」というフレーズをInstagramやTwitterでよく見かける。その度に苛々させられる。少し気が短い気もするが、思うから仕様がない。私は捻くれているので、「なら教えんな」と思う。感情と矛盾しているであろう表現が気に触る。

人間は、秘密の共有と特別扱いに弱い。

秘密を共有することは、相手との信頼関係を高めることに繫がる。そして、秘密を抱えることはとても辛いことであり、

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第三十五回 北村透谷 書評『罪と罰』、『「罪と罰」の殺人罪』

https://www.aozora.gr.jp/cards/000157/files/45397_19347.html

今回のテキストはわかりづらかった!とクレーム入りました!
すみません!
思うに文体の古めかしさ(明治25年)も然ることながら、
批評対象のドストエフスキー『罪と罰』についてのマニアックな
言及がハードだったかなあと思います。

罪と罰 そのあらすじ

考えすぎで精神を病んだ貧

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ノータイトルvol.001(カオスと作品作りのあいだで)

Princeというミュージシャンの"The Ballad of Dorothy Parker"という曲が頭の中で鳴っている。

シングルカットされた曲ではなく、地味な曲で、それだけ取り出して聴いてもどうってことない曲なのだが、アルバムの中の一曲として聴くとあたまに残る。そんな曲が多くの人にはあるもんじゃないかと思う。

さざなみや小鳥のさえずり、小川のせせらぎといった自然音も文明生活に疲れた人への

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好きな記事はあなたの財産。
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神がいなければ、僕が神だ―キリーロフの人神思想

「人間は、自殺しないですむために神を考え出すことにばかり熱中してきた。これが、今日に至るまでの世界史の要約だね」

キリーロフは、ドストエフスキーの小説『悪霊』に登場する人物だ。彼の目的はただ一つ、自らが神になること、そのために自殺を遂げること。この観念こそ彼の全てであり、また彼に託したのものこそ、作者ドストエフスキー自身が抱える問題意識の根幹を成すものだと言える。

ドストエフスキーは「神は存在

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物語構成読み解き物語・2

ある文学好きの方と、前記「カラマーゾフ兄弟の読み解き」についてお話したことがある。その方はドストエフスキーを尊敬していて、私の人物表を評価してくださった。

「これは確かにあたっている。で、どっちなのか?」
「え?どっちとは?」
「作者は無意識にやったか、意識的にやったか」
「いやそれは当然意識的なはずで」
「それは俺とは考えが違う」

その方は、ドスト尊敬すること神のごとく、無意識にそういう人物

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ありがとうございます
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【シナリオ練習02】 「罪と罰」 -ドストエフスキー-

ドストエフスキー「罪と罰」より
ソーニャとラスコーリニコフが出会うシーンを
ノベルゲーム風にシナリオにしました!

📕📗📘

ログライン 

父の危篤を知らされ夜の街を家へと駆け戻った娼婦ソーニャは、一人の美しい青年と出会う。彼は葬儀代としてソーニャの義母に金を渡すと、名前も告げずに立ち去った。(74文字)

📕📗📘

プロット

父が馬車に轢かれ危篤だと知らされたソーニャは、妹に連れ

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ありがとうございます!(≧▽≦)

物語構成読み解き物語・1

文学は昔から好きだった。でも映画も音楽も好きだった。結局文学オタにはなれなかった。オタになるレベルまで、そこまでは文学を楽しめない性質だからである。これは今でも変わっていない。本物の文学好きではない。自分でもニセモノと思う。ではなぜネチネチとした作品解析を継続しているか。それは私が一番理由を知りたい。

カラマーゾフだけは大好きで何度も何度も読んでいた。読むたびに違う小説になったからである。高校生

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カラマーゾフの兄弟 解説【文学の最高傑作】【ドストエフスキー】

難しい小説を難しく論じるのは簡単です。そのまんまってことです。難しい問題を簡単に計算できるからパソコンは偉大なのです。カラマーゾフの兄弟は準備さえ十分すれば誰にでも読める本です。パソコンやスマホを使うよりもわかりやすいのです。

人類文学の最高傑作 ドストエフスキー作「カラマーゾフの兄弟」

「カラマーゾフの兄弟」は人類文学の最高傑作と言われています。これ以上の文学作品が今後生まれるとは、まず考え

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ありがとうございます
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【読書好きとしてのノウハウ公開#12】ハイジャックされた機内でドストエフスキーを読むこと

今回は私自身のノウハウではありませんし、そもそも普通はあり得ないシチュエーション(そう願いたい)での読書のあり方とはなりますが、

「読書によって人生観が変わったハナシ」としていちばん好きなエピソード、日野原重明先生の話を紹介させてください!

そもそも日野原重明先生が、

よど号ハイジャック事件にたまたま巻き込まれ、

人質にとられていたというだけで、凄い話です。

その膠着状態の中、犯人グルー

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これからもよい記事をあげられるよう頑張ります!
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日本の研究者による「ただただ凄い」正教の本の発見

日本において正教の考えに近づくことは途方もなく難しい

なんだかんだと言ってもカトリックやプロテスタントの紹介は、日本でずいぶん進んだもののように見えます。

ところが同じキリスト教でも、正教については、隣国にロシアという正教の大国があるにもかかわらず、どこか遠い国の宗教のままなような。

と思っていたら凄まじく貴重な本を見つけました

現代数学(特にカントールの集合論)を応用して正教の世界観を現

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背伸びしてギリシア語を使って感謝!→Ευχαριστώ!
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