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「神秘学遊戯団」は1991年スタート。シュタイナーのほか、諸テーマを横断。
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岡崎乾二郎『而今而後─批評のあとさき (岡崎乾二郎批評選集 vol.2) 』/ユング、パウリ『自然現象と心の構造/非因果的連関の原理』/『論語』
☆mediopos3539(2024.7.26) 岡崎乾二郎批評選集vol.1 『感覚のエデン』(2021年)に続き vol.2『而今而後(ジコンジゴ)』が刊行された そのなかから冒頭に収められ 標題ともなっている「而今而後」をとりあげる 「而今而後」とは 「いまから後、ずっと先も」の意味で 『論語』の「泰伯第八」から引かれている 内容は以下の通り 曾子が病気にかかったとき門人たちをよんで云った 「詩経には「おそれつ戒めつ、深き淵をのぞむごと、 薄き氷をふむがごと。」
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保坂和志「連載小説72 鉄の胡蝶は夢は記憶を歳月は彫るか」(『群像』)/デヴィッド・グレーバー『万物の黎明/人類史を根本からくつがえす』
☆mediopos3537(2024.7.24) デヴィッド・グレーバーの『万物の黎明』を 最初にとりあげたのはmediopos3256(2023.10.17)だが 保坂和志の「鉄の胡蝶は夢は記憶を歳月は彫るか」 (『群像』で連載中の連載小説)のなかで語られた 『万物の黎明』の訳者・酒井隆史との対談予定についての話は mediopos3281(2023.11.11)と mediopos3463(2024.5.11)でとりあげている ちなみに当初2023年11月18日に行
目崎徳衛『漂泊』/近藤祐『漂泊者の身体/ポール・リクールで読み解く 西行・芭蕉・放哉』/『尾崎放哉全句集』/三木清『人生論ノート』/國分功一郎『スピノザ エチカ』
☆mediopos3535(2024.7.22) 芭蕉は『奥の細道』をこんな言葉ではじめている 月日は百代の過客にして、 行かふ年も又旅人也。 そうしてひとは「漂泊」を事とする 実際に「旅を栖とす」ることがなくとも 「得体の知れないある奥底からの衝動」から 漂泊に駆り立てられる 『漂泊』の著者・目崎徳衛は その衝動を「デーモン」の促しだとするが 日本の思想史には三つの類型があるという 第一の類型は「神・仏・キリストなど、ある絶対者に帰依して 解脱・救済を求め