Wombat

映画や本が好き。好きな分野はより深く、知らなかったジャンルの本や映画にも出会えたら嬉し…

Wombat

映画や本が好き。好きな分野はより深く、知らなかったジャンルの本や映画にも出会えたら嬉しいなとnote始めてみました。主に作品の感想や思うところを載せています。

マガジン

  • noteと関係なく読んでみた本

    本屋さんや図書館で見つけたり、人からきいたりして読んだ本たち

  • noteをきっかけに読んでみた本

    いつかどこかでnoteをきっかけに読んだ作品についての記事

最近の記事

  • 固定された記事

盗作か否か?否、いないな

さて、今回は私の考えすぎ(たぶん)案件をしたためてみます。 本を読んだり映画を観ては、noteに思うところを書いたり書かなかったり。そんな趣味的な習慣ができていつの間にか1年半以上が経ちました。 こんな拙い文章ながら楽しんで読んでくださる方々もいらっしゃり、逆に私も皆さまの記事を拝読しては楽しませて頂いております。いつもありがとうございます。 そんな中、ふと自分の作った文章たちを振り返ってみたときに、ちょっと不安に思うことが出てきました。それは、、、無意識パクリ疑惑。

    • 妄想力全開!『図書館戦争』

      タイトルはずっと前から知っていました。え、図書館で戦争ってどゆこと?って。超有名ですよね。映画にもアニメにもなってるし。でもなぜか私はあんまりピンと来なくて、どんな話かも知らずにそのまま。でも先日、積読が無くなる!という事態が発生し、とりあえず1巻目だけでも繋ぎに何となく読んでみるか〜と、家族に借りてみました。 『図書館戦争』- 著者:有川浩さん 作風の違い、ハンパなし繋ぎとか言ってごめんなさい、有川浩さん。…って、ん!?この方は、あのすごく面白かった『阪急電車』の作者さ

      • 『六人の嘘つきな大学生』二度読みせずには居られなかった

        「映画化決定!!」の文字がデカデカと書かれた帯が目に入った瞬間、いかにキャストを見てしまわないかに気を配りながら、なるべく表紙も見ずに買ってそそくさとカバーを付ける。 これが、私が文庫を買うときにひとりで神経を使っているところです。だって、一度たりとも俳優さんを見てしまったら、もうそのまま脳内再生されてしまって想像の余地が無くなっちゃうから。 この本は、以前noteで拝見したレビューが面白そうで気になっていたので読んでみました。幸い、私が買った版では俳優さんたちの写真はま

        • 『翻訳に生きて死んで』…っていや死なないで良かった

          先日、あるnoteユーザーさんとのコメント欄で、韓国の小説を日本語訳する日本人の翻訳家さんの本が面白そうというお話をきき、なるほどそんな本もあるのかと「翻訳家によるエッセイ」というジャンルが気になっていました。 前にここにも書いたように、 文芸にまつわるお仕事全般超リスペクト!!な私ですから、もう興味津々。いつ読んでみようかな〜と念頭に置いていたものの、たまたま通りがかった本屋さんで偶然これを先に見つけてしまった。 『翻訳に生きて死んで(번역에 살고 죽고)』- 著者:

        • 固定された記事

        盗作か否か?否、いないな

        マガジン

        • noteと関係なく読んでみた本
          37本
        • noteをきっかけに読んでみた本
          27本

        記事

          本から貰った言葉をどうやって憶えていますか

          毎日毎日、誰かが何かを読んだ感想や気持ちがたくさんアップされているnote、今日も大好きです。忙しい時は、読みたい本も読みたいnoteも溜まっていって嬉しい悲鳴。 ある出来事がある。何かを感じる。あ、この気持ちはまさに、あの時読んだあの本のあの一節じゃないか。感想を綴る人それぞれに印象的な想いやエピソードと共に紹介される引用は、試験問題やなんかで半機械的に抜粋される一文とは全然違った色合いを帯びていて、読み応えがある気がしています。(ネタバレは極力先に読みたくない&書きたく

          本から貰った言葉をどうやって憶えていますか

          やっと読んでみた『異邦人』

          またまた、村田沙耶香さんのエッセイ『私が食べた本』関連の本です。元記事はこちら。 そして今回読んだのは、こちら。 『異邦人(L'Étranger)』- 著者: アルベール・カミュ(Albert Camus)さん はい。来ました。超有名文学だけど読んだことないやつ。また1つ経験値が上がったぜ。 もし私がまだこれの読み途中に、誰か質問してくれてたらなー。 誰か「そういえば最近何読んでるの?」 私「んー、カミュとか?(どやっ)」 なーんてなったかも知れないのになー。ならんかー

          やっと読んでみた『異邦人』

          作家さんの敬称問題

          全然大したことない、取るに足らないことなんだけれども、個人的には地味にちょいと悩んでいるお話をします。 私、noteで本を紹介する時、著者の名前にいつも「さん」付けで書いています。ここ数年は何となく現代のものばかり読んでいたから、何も困ることもなく、無意識にそうしていたんです。 が、最近着手した本が、とある超有名文豪の作品。あれ?もしこの本の感想を載せてみたいと思った時、お名前のところ、どうなるんだ…?と、ふと思ったわけです。 実例を挙げましょう。 私が確実に「さん」を

          作家さんの敬称問題

          『ふくわらい』のギャップ物語

          本はマイペースながら引き続き読んでいますが、noteに紹介してみるかどうかは気の向くままに風まかせ。読んだものを全てここにまとめているわけでもなく、あれも読んだけどどうしよっかなー、というのが間に実はけっこうあったりもします。しかも書いたとしても、オススメとは限らない。とにかく書いてみたくなったら書く。 そんなゆる〜いスタンスでやっておりますが、読んでくださってありがとうございます^ ^ 私も色んな人の感想を読んでは、まるで読書会に参加したみたいに(実際は一度もしたことない

          『ふくわらい』のギャップ物語

          『キッチン』で初めてのばななさん

          ずっとずーっと前からお名前は知っているし、作品も読みたいと思っているけれど、どういうわけかまだ一度も読んだことのない作家さん。私にとってそんな方々のうちのひとりが、何を隠そうこの吉本ばななさんでした。 90年代のセンター試験(今は共通テストですね)国語で『TSUGUMI』が使われた!なんとイマドキな!というのが当時衝撃的なニュースとなっていたのがうろ覚えなので、たぶんその辺りでこの方の存在を知ったような気もします。ばなな?すごいペンネームだなーって。 ちなみに。吉本ばななさ

          『キッチン』で初めてのばななさん

          読書って。書評って。

          さてさて、今回はこちらの記事 の、続きにあたるものをしたためてみます。何の気なしに村田沙耶香さんのエッセイを3冊連続で読んでみたら、読書や書評(読書感想文も含む)についてハッとする概念を得た、というところからでした。 仕事に関係する読書を除けば、私にとって読書とは、目的はあったり無かったり、とてもとてもゆるい関係性です。今何を読むか。次に何を読むか。一生のうちに自分が読める本は、一体この世界の本のうちどのぐらい微少な割合なんだろうと思うと、あまりのミクロさに気が遠くなりそ

          読書って。書評って。

          村田さんのエッセイ

          先日紹介した村田沙耶香さんのエッセイがとっても良かったので、他のエッセイも立て続けに合計3冊読んでみました。 ちなみに先日のはこちら。 今回読んだのは『となりの脳世界』と『私が食べた本』という本でした。 『となりの脳世界』- 著者:村田沙耶香さん私は偶然、この文庫たちを出版された時系列順で読みました。本に埋め込まれた村田さんの様々な所感にしても、この激動だった比較的最近の数年時を経たことを感じる内容もあり、現代作家さんならではの親近感を感じました。ああ、私はこの作家さん

          村田さんのエッセイ

          間取りの誘惑に負けて『変な家2』

          『変な家』だの『変な絵』だの、何やら奇妙なタイトルの本が最近よく新刊の棚に並んでいるなあと何となく認知はしていました。同じ方が書いていらっしゃるとは全然存じ上げず。それでも、どこの大手の本屋さんでもあんまり長らく面陳列されているので、ついにどれどれどんなものかと手に取ってみたら…。 間取りミステリー。 とな。…なんと。間取りが鍵になるミステリー!?ちょっ、面白そうじゃないの。 いやいや、待て待て。装丁を見なさい。どう見てもヤバそうな人(仮面?)の写真もあるし、明らかにガシ

          間取りの誘惑に負けて『変な家2』

          年の瀬に読む『きれいなシワの作り方』

          最近そこそこしっかり体調を崩してしまい、年末年始は自宅静養が確定しちゃいました。やっと熱は下がってきたけどフラフラで部屋にこもっていると、隣のリビングからはテレビを観る楽しそうな笑い声が聞こえてきて寂しい…苦笑。 というわけで、少しずつ本を読んだりnoteを読んだりの気力が湧いてきたり、でもやっぱりまた寝ちゃったりという状況下、とてもちょうど良かった本をご紹介します。 『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』- 著者: 村田沙耶香さん これもnoteで複数の方がオスス

          年の瀬に読む『きれいなシワの作り方』

          本屋さんで新刊の棚を何となく眺めてみたら、湊かなえさんが安定の不穏さでもう逆に笑えてしまう😂(どの作品も怖そうでまだ1冊も拝読したことがないけれど…!)

          本屋さんで新刊の棚を何となく眺めてみたら、湊かなえさんが安定の不穏さでもう逆に笑えてしまう😂(どの作品も怖そうでまだ1冊も拝読したことがないけれど…!)

          『ナイルパーチの女子会』読後に

          柚木麻子さんの本は、以前に紹介した『BUTTER』が初めてでした。 今回の本は、noteで複数の方が高評価なレビューをされていたので、どんなものかなと手に取ってみました。 『ナイルパーチの女子会』- 著者: 柚木麻子さん 想定外のスピード感主な登場人物は、友達が欲しいと思っている2人の同い年の女性。それぞれの視点で1章ずつ進むテンポの良さと清々しさに乗じて安穏と読んでいたら、、、あれれ、いつの間にかどんどんおかしくなっていって、、、 まだ本の1/3にも満たないよ?こん

          『ナイルパーチの女子会』読後に

          『他人の家』でモヤモヤ

          何となくタイトルがキャッチーだったのでふと読んでみようかと思ったら、未読ですがよく平積みになっている『アーモンド』の作者さんの著作でした。たぶんきっと韓国で有名な作家さんの本、という知識だけで読んでみる。 『他人の家(타인의 집)』- 著者: ソン・ウォンピョン(손원평)さん 微かなデジャヴ読み始めてすぐ、以前に読んだペク・スリンさんの著作『夏のヴィラ』 とテイストが似ているなと感じました。なんて思っていたら、本書の後書きによると、韓国語版の推薦文はまさにペク・スリンさ

          『他人の家』でモヤモヤ