ケンブリッジ滞在記2 ~歓迎レセプション|エッセイ(全文無料)
初日から、私は大変苦労したようだ。
私が英語を得意としないことは前回紹介したところだが、こんな私にとって、英語の着席レセプション(着席パーティー)ほど辛い場面はなかった。とにかく息つく隙がない、逃げ場がひとつもないからだ。この着席のレセプションという過酷な試練が、留学カリキュラムの開始早々に用意されていたとは。このようないわばスパルタ式教育の存在を、事前に理解していたならば、私は参加を決意せず、または自らの愚かさに気がついて、すぐさま参加の気持ちを変えていたことだろう。