瞬く間に「文豪のオススメ作品」が寄せられた話

瞬く間に「文豪のオススメ作品」が寄せられた話

私は読書が好きだ。 だが、これまで余り文豪と言われる作者の作品は読んで来なかった。 とっつきにくそうな印象があったし、読みたい本は他にも沢山あったので手に取るタイミングがなかった。でもイチ読書好きとして、今も多くの読書家を惹きつけている面白い本は読んでみたい。ということで、Twitterでオススメを聞いてみることにした。 そうしたら... いいねが270件、リプライが28件という結果に。 この返信の数々を私のTwitterだけに留めておくのは非常に勿体無い!ということで文

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「青春」って言葉を考えた人はこの世で一番ロマンティックだと思う

「青春」って言葉を考えた人はこの世で一番ロマンティックだと思う

青春時代を”青春”って名付けた人は天才だ。 一番元気はあるけど気持ちが揺れ動く、繊細な時期を「青い春」に例えるセンスはちょっとマネできそうにない。 現在でも当たり前のように老若男女がこの言葉を使っているのもちょっとスゴい。 ウィキペディアを見ると、どうやら夏目漱石の『三四郎』のヒットを機に”青春”という言葉は定着したと言われているそうだ。 「考えるには、青春の血が、あまりにも若すぎる」など、若者の焦りや葛藤を表す表現が現代に至るまでの”青春”のイメージを定着させたと。 や

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【百年ニュース】1921(大正10)3月14日(月) 芥川龍之介『夜来の花』が新潮社から刊行される。「杜子春」「アグニの神」など収録。人気作家として不動の地位を得ていた芥川は,3月21日発の築後丸で大阪毎日新聞社海外視察員として上海に向かい,7月中旬まで中国各地を訪問する。

【百年ニュース】1921(大正10)3月14日(月) 芥川龍之介『夜来の花』が新潮社から刊行される。「杜子春」「アグニの神」など収録。人気作家として不動の地位を得ていた芥川は,3月21日発の築後丸で大阪毎日新聞社海外視察員として上海に向かい,7月中旬まで中国各地を訪問する。

『夜来の花』が出版された直後に芥川は南京,九江,漢口,長沙,洛陽,大同,天津,沈陽などを巡歴し,清朝が倒れ中華民国になって10年に満たない,混沌とした中国大陸の様子紀行文『上海游記』に著した。この様子は2019年12月放送のNHKドラマ『ストレンジャー~上海の芥川龍之介~』で描かれ,松田龍平が芥川を好演。 芥川龍之介の作品集を,声優の佐々木健さんのナレーションで聴くことが出来ます。

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『細雪』の男はみんなサイテー ※1

『細雪』の男はみんなサイテー ※1

 誤解しないで頂きたい。私は『細雪』ファンである。高校時代に手にとって以来、折節読み返すことたぶん6回目くらい。阪神大水害と脇役の死くらいしか大きなことは起こらず、あとはひたすら下痢・赤痢・流産Etcの病気と見合い話と食べ物の話で900ページ以上(※注:文庫版)ぐいぐい読ませるなんてさすが大谷崎だ。  しかも読み返す度に、新しいことに気が付くし感情移入する登場人物も違う。高校生の頃初めて読んだ時は「雪子って嫌な女やなー絶対友達になれんタイプ」と思い、大学時代に読んだ時は「こ

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文豪作品が意外にとっつきやすかったことーつぶやき読書日記

文豪作品が意外にとっつきやすかったことーつぶやき読書日記

いわゆる「文豪」の作品も読みたいと思ったのが1,2か月前だったか。 そこから、まずは芥川龍之介の『羅生門』を読んだ。 未読だと思って選んだら、読んだことあったあったと思い出す。国語の教科書に載っていたのだと思う。おどろおどろしくて、臭気まで漂ってきそう。とても短いので、最初の一冊としてもよかった。NHKのウェブ記事で、動画付きで解説されているものを見つけ、理解の助けになった。 つぎに手をつけたのは、谷崎潤一郎の『細雪』。 純文学のオススメ10選としてウェブ記事で紹介されて

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「麻田君。愛は妄想だと確信する」・・・永遠の愛を誓う鍵。それは。

「麻田君。愛は妄想だと確信する」・・・永遠の愛を誓う鍵。それは。

『麻田君。愛は妄想だと確信する』 麻田君は、高校時代に何度もアプローチして、ようやく付き合い始めた彼女と別々の大学に入学した途端、別れてしまったそうです。 しかも、破局の理由は遠距離ということではなく、 高校時代から同級生と二股をかけられていたらしいのです。 おまけに麻田君の方が「滑り止め」だったのですから、 彼のショックは容易に想像が付きます。 そこで麻田君は、その月の仕送りが入るやいなや、パスポートを握りしめて ヨーロッパに飛び立ったのです。 当時彼は、「原文に

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今更ながら「文豪ストレイドッグス」を見始めました。

今更ながら「文豪ストレイドッグス」を見始めました。

おはようございます。今日は数年前に話題になり、ずっと気になっていたアニメ「文豪ストレイドッグス」を見始めての感想を書きます。 もともと私は本を読むのが大好きです。ただあんまり日本の有名な文豪の本って国語の教科書に載っていたものくらいしか読んだことがありません。芥川龍之介の「羅生門」や、夏目漱石の「こころ」このあたりはなんていうか学んでいる間もいい気分ではなかったのを覚えています。 あとは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」や森鴎外の「舞姫」なんてのも有名ですね!!未だに読んだことが

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lesson 9  夏の御馳走

lesson 9  夏の御馳走

 夏目漱石である。  息子の夏休みの国語の宿題が、夏目漱石を読もう、なのである。矢張り日本人と生まれたからには、一度は通過するイニシエイションなのだろうか。  言わずと知れた文豪である。例の猫のせいで、である、という言葉を使いたくなってしまう御方である。  かつては彼の姿が印刷された札を使って暮らしたこともあるし、先年ついに彼が没した年齢を追い越してしまった。月が綺麗ですねは通説らしいが、脳と胃が東大医学部に保存されている男は、「I love you」を本当はどのように

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同じお寺で

同じお寺で

今日7月24日は 芥川龍之介の命日「河童忌」 そして谷崎潤一郎のお誕生日でもあります。 芥川龍之介の誕生日は3月1日。谷崎潤一郎の命日は7月30日なので、太宰治のように誕生日と命日が一緒という奇跡は起きておりませんが、 この7月24日が「命日」の芥川と「誕生日」の谷崎はどちらも 東京都豊島区にある日蓮宗の寺院。慈眼寺(じげんじ)にお墓があるとのこと。 (文豪2人が同じ場所に居るんだなぁ)と思うだけで なんだか不思議な気持ちです。 雰囲気も嗜好も違うお2人ですが

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死の床でも書きつづけた正岡子規がたどり着いた境地(後編)

死の床でも書きつづけた正岡子規がたどり着いた境地(後編)

前回はこちら。  死病に侵されながら、子規は死の直前まで明瞭な意識を保ち、随筆を書き続けた。 「病気を楽しむ」 第75回の連載(7月26日)では、強がるようにこう書いた。 「病気の境涯に処しては、病気を楽しむといふことにならなければ生きて居ても何の面白みもない」  その言葉通り、庭に咲いた花や草木の描写、来客や新聞から得た社会の情報、書や絵画の鑑賞など、子規は旺盛な好奇心を発揮した。雑誌に載った句などの評価や、教育についての提言などには、歯に衣着せぬ痛快な物言いも見え

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