見出し画像

人間関係に悩んでいる人へ

正月にすることもないので前から考えていた人間分析について書いてみたいと思う。自分の経験と分析だけで一気に書いています。

やはり親や家庭環境は大きいと思う。小学生の塾講師のアルバイトをしていた時に、言う事を聞かない子や、やけに暗い子は親が学校に迎えに来ない子が多かった。前から「この子は育ちが良くなさそうだな」という印象の子はやっぱり親に問題があるというケースが多い。

授業参観をやってもそういう子の親はだいたい来ない。仕事で忙しいのかもしれないし、1人親で家を空けられないのかもしれないが子供が傷つくのは間違いない。一方、行儀のいい子は親が学校に迎えに来るし授業参観にもちゃんと来る「愛情をたっぷりもらってるな」というのがよく分かる。

問題がある子は心に傷を持っている。片足の取れた人形の様に心が欠けている。これは2パターンに分かれる。一つは『塞ぎ込む子』ー愛情がなく夢や希望もなく生きる力が弱く下手すると自殺するタイプ。もう一つは、『暴れる子』ー親からの愛情がないので先生に構ってもらおうと席を立ち歩いたりお喋りをやめない。ストレスや心の不安から物を壊したり、他の子にちょっかいを出したりイジメたりする。非行に走ったり将来犯罪者になる可能性もある。

家庭環境が不幸で経済的にも貧しいケースが多い。親からはネガティブな発言が多く、傷つけられたり、罵られたり、才能や個性を否定される事が多いので夢や希望を見ることができない。親が金で苦労してる家庭だと、とにかく金の話が多くなり、仕事も給料面だけで選びがちだ。

そういう子供は片親だったり、離婚したり、事故や病気で亡くなったり、両親がいても仲が悪かったりDVがあったり、自分が虐待を受けたりといろんなケースがあるだろう。同居する兄弟や祖父母、叔父叔母が問題という場合もある。離婚も子供が高校生くらいだったら心が欠けることはないかもしれないが幼少期なら傷になるケースは多いだろう。これは経済的に貧しい生活レベルの家庭で起こる可能性が高い。しかし貧困家庭でなくても、病気や事故で親を亡くすケースもあるので誰でもそうなる可能性はある。

そして、心が欠けている人(『欠陥人』と以下に記入・片足のない人形)が大人になると以下のような特徴が見られる。

まず、精神が不安なので静かで落ち着いた状況が苦手。例えば集会で体育館にただ立ってるだけという状況は普通の子供、大人には何の問題もない。しかし片足のない人形はそのままでは倒れてしまう、つまり常に精神が不安定なので、その心の欠けた部分を補う、または自分自身を見つめないために他人に話しかけたり、音楽を聞いたり、服をイジったりして「雑音」を作って気をまぎらす。大人だと会議や研修などで同じ事がおこる。みなさんの周りでも常に落ち着きがない子がクラスにいた経験があるのではないか?彼らは自分自身だけを見つめる時間が苦手なのだ。静かで何もない状況に耐えられない。何かノイズを作って気持ちをゴマかさないと倒れてしまうのだ。

また、片足のない人形なので1人で立つことが出来ないので、誰かとつるむケースが多い。孤独に弱い。学校でも会社でもすぐ人と群れる。外出でも1人で出かけられない。1人でいると不安やストレスが大きいのですぐにスマホを見たり音楽を聴き始めたりする。ただ心が欠けている「欠陥人」なのでつるむ相手にも迷惑をかけるケースが多い。自分の思うように進まないと激昂する割合が高い。心の欠けていない自分の二足で立てている人(『完成人』と以下で記入)は他人に寄り掛かる必要がなく自立しているので友人との関係性も非常に良好だ。相手に予定があったり、自分の思うように物事が進まなくてもそれほど激昂する事はない。相手を尊重しベストな距離感を保って付き合う事ができる。

つまり1人でもバランスが保てるため周囲に依存していないのだ。孤独に耐える事の出来る心の強さがある。そして本人は愛情を十分に受けて育っているため周囲の人にも愛情を持って接する事ができる。余裕がある。愛情を受けた事がない者は愛情を与える事は出来ないのだ。「自分が寂しいから」「自分1人では出来ない事があるから」「一緒にいて居心地が良いから」そういった理由で欠陥人は人間関係を築く事が多い。しかし相手への愛情は薄い。

そして、ヤンキーが学級委員を嫌いなように欠陥人と完成人がくっ付く事はない。両者は水と油だ。ヤンキーはヤンキー同士でつるむ事になる。そしてそれは愛情ではなくなんとなく居心地がいいからくっ付いているだけなので上記したようにトラブルが発生しやすい。それでも1人では立っていられないので腐れ縁のようにつるむが決して心が満たされる事はない。それではどうなるか?塞ぎ込むタイプの欠陥人は不登校になる。暴れるタイプの欠陥人はゲーセンに行ったり、タバコを吸ったり、イジメる対象を探して不安定な心を埋めようとする。

そしてこの、群れる、嫌がらせ、イジメをする、は大人の世界でも見られる。そういう連中は口が上手く世渡りに長けているので上司を取り込み、自分達に有利な状況を作りだす。なぜ口が上手いのか?小さい頃からトラブルが多く、嘘や言い訳をしまくっているからである。親がそういう人間だとそれを真似る。口ゲンカも日常茶飯事にやってきているので強い。自分を正当化する戦術にも長けている。そして自分の生活環境が良くなかったため、どうすれば利益やメリット、自分の立場を有利にするかを親から教わる。または親の行動を見て自然に習得する。詐欺師が口が上手いのはこれが理由だ。

会社ではしばしば自分が気に入らない人間の悪口や告げ口を上司に吹き込み、相手を困難な状況に陥れる。さらには退職にまで追い込もうとする。自分にできるだけ有利な状況を作ろうと工作する。彼らと仲良くしようと下手に出たり、アプローチしても基本的に彼らには愛情がゼロなので上手くいくことはない。愛情をあげても愛情が返ってくる事は決してない。むしろ「弱い奴だ」と判断され攻撃がエスカレートする場合が多い。勇気を持って距離を置くのが正解。水と油だ。

もしあなたの会社の上司が欠陥人に味方するような人だと悲劇だ。その場合はさらに上の上司に相談。ダメな場合はさらに上の部長。部長もダメな場合はもうお手上げ。あきらめて会社を退職する選択肢もあるかもしれない。これは給料や業務内容、通勤距離や勤務年数など様々な要素があるので個人の判断になるが、毎日通勤する職場で人間関係が重要なのは間違いない。最近の学校のイジメ問題で先生が欠陥人側に立って一緒にイジメをするケースがあるが、これも同じ状況だ。

画像2

完成人が仲間内で夢や希望を持って協力し合い、お互いを高めるのとは逆に、夢や希望を見れない欠陥人は群れても足を引っ張り合う。基本的に憎しみとストレスを内包している為、夢や希望を持って頑張っている人間が嫌い。自分に愛情がないためそういう人が羨ましい。ジェラシーでもある。そしてそういう相手や反発してこない単に弱い相手に近づき、嫌がらせをしたりイジメをする。自分に持っていない夢や希望、愛情、幸福感を持った相手を攻撃する事でスカッとする。ストレスを解消し自己満足を得るケースが多い。

そしてこの人間的特徴はコロナ禍での行動にも通じている。欠陥人は感染が蔓延し医療崩壊が起きている状況でも家庭環境が良くないため、家でじっとしている事が出来ない。妻や子供、兄弟と過ごすことが出来ない。他人に愛情もないので医療従事者や他人の迷惑は考えず平気で外食や旅行に行く。常に気を紛らわせる物が必要なので静かに家で過ごせないのだ。

台風や大雨の日曜日に外出し、駅ビルやショッピングモールをウロウロしている層も同じタイプなので完成人は注意をしないと不快な思いをする。彼らは嗅覚が鋭いので愛情がある完成人をすぐに見分ける。そして近づいて邪魔をしてきたり、そこまではしなくても集団で大声で騒いでいたり、他人に迷惑をかけたり、レジで店員と揉めたりと不快な光景を目にする可能性が高い。

完成人は心が満ち足りているので小さい幸せでも満足できるように思う。これは親が日常の些細なことで喜んだり、子どもと一緒に楽しんだりしている事につながっているだろう。また遺伝もある。絵本を小さい頃から読んでもらってるせいか想像力や空想力も高いと思う。窓から景色を見てぼーっと想像を働かせたり観察する事ができる。店内でも内装に興味を持ったり周囲の人を観察して想いをめぐらす事もできる。つまり「沈黙」に耐える事ができる。

欠陥人はそうはいかない。スマホやゲーム、雑誌、他人の噂話をする。自分の内面の想像力が乏しいから、スマホ等の外部からの刺激が必要になる。それらがないと心が不安定なのですぐイライラする。そのどれも手に入らない状況では最後の手段を使う。電源のシャットダウン。つまり寝る。電車でもファミレスでも寝る。外部からの刺激がないと心の安定が保てないのだ。つまり一生何かに依存しないと生きていけない。バランスが欠けた人達なのだ。

欠陥人は小さな幸せを知らないから、大きな幸せが大好きだ。外食や映画、コンサートや旅行、そういった金を使う「外部からの刺激」が常に必要なのだ。もちろん完成人も外食や旅行は好きだが欠陥人の欲求レベルに比べるとはるかに低い。たまに行くくらいで十分我慢できる。

欠陥人は頻繁に行かないと我慢が出来ない。だから彼らは金がかかる。いくら稼いでもゲームや飲み、コンサート、旅行などで金が消えていく。教養も学歴もないため高収入の仕事に就けないので、大金を得る為に詐欺行為や風俗、ブラックビジネスに手を染める人もいる。風俗に関しては愛情のある完成人でも貧困に陥って仕方なくするケースももちろんある。

ここまで欠陥人の話をしてきたが、実は「ソフト欠陥人」も存在する。そしてこの「ソフト欠陥人」こそが学校や会社で私たちが最も多く出会う人達なのだ。いわば「中間層」だ。彼らは他人をイジメるまではいかなくても常に不安やストレスを抱えている。私もあなたもソフト欠陥人かもしれない?おそらく世の中の6割の人はそういったソフト欠陥人だろう。残りの2割は犯罪をしたり問題を起こす「欠陥人」。本当に心が幸福に満ちて気持ちが安定している「完成人」は2割、もしくは1割かもしれない。

もちろん学校でも会社でも周りの人と協力し、夢や目標に向かってお互いを助け合う関係が理想だが世の中そんなに簡単にはいかない。残念ながら必ず欠陥人が出てきてしまう。社会で生きていく上で欠陥人、ソフト欠陥人の人には上手く対応するしかない。

画像1

そして、彼らも好きで欠陥人になったわけではない。生まれや、身内の突然の不幸や会社の倒産などで誰でもそうなる可能性がある。完成人だった人が長年の不況と今回のコロナで経済的に家庭が破壊されたり、不安やストレスで欠陥人になるケースも増えていると考えられる。政府はそういう人を増やさない為に経済、雇用、教育、育児、セーフティーネットで十分な支援をする必要がある。それが足を引っ張りイジメ合う暗い社会を止めるブレーキになる。

この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?