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#エッセイ

「まず自分たちから」&「もし自分だったら」

「まず自分たちから」&「もし自分だったら」

4月の利用率が6.56%とのこと。

12月2日から現行の健康保険証の新規発行を停止すると決まっています。にもかかわらずこの状況。

不可解なシステム障害が多発するご時世です(皆さまと同様、レジを打つ我々も困惑しています)。ましてやセキュリティ等に対する不安を拭えぬマイナ保険証。現状のままで普及するとは考えにくい。もう一度紙のそれとの併用を検討すべきでは?

便利だと感じている人もいるでしょう。尊

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イチ末端書店員が「経産相と本屋経営者の会合」に思うこと

イチ末端書店員が「経産相と本屋経営者の会合」に思うこと

いくつかの記事を読み、どういう話し合いがされたのかを掴みました。

「カフェを併設したりイベントを企画したりしてお客を集めたという取り組みの報告」
「地域の図書館の本の貸し出しや返却を書店でできるようにしたところ、本の売り上げが増えた」
「万引き防止や在庫管理の効率化のためにICタグを導入する後押しを」
「利益率が低いので、キャッシュレス決済の手数料が負担」
「補助金申請の際の手続きの簡素化」

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【新発見】イエメンの書店「book corner」が最高すぎて

【新発見】イエメンの書店「book corner」が最高すぎて

このモバイルライブラリーの成功は、日本の書店で見習う点も多いかもしれません。

オンライン書店を主軸にしつつ、人通りの多い通りで、モバイル式の店舗を構える「book corner」では、イエメンの若者や知識人を対象に、科学書籍や小説をリーゾナブルな価格で販売しています。

オンラインが主軸なこともあり、①時刻通りの配送②丁寧な梱包が支持を集め、熱狂的な支持者を着実に増やしています。

イエメンに訪

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「歴史から学ぶ意義」を実感させてくれた一作

「歴史から学ぶ意義」を実感させてくれた一作

歴史が好きです。

学ぶ過程で得られた諸々を、仕事やプライベートへ落とし込んでいます。

いま思うと、学生時代は「歴史=暗記」みたいな風潮が強かったです。歴史に限らず? テストでいい点を取るためにとにかく記憶する。試験が終わったら忘れる。親も教師も成績さえ良ければ何も言わない。

人生のある局面では、理屈抜きで覚える作業も必要でしょう。

しかし取り込んだ情報をいかに活用するか、が本来の学ぶ意義の

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新聞連載書籍化されました!「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」絶賛発売中♪

新聞連載書籍化されました!「図書館ウォーカー 旅のついでに図書館へ」絶賛発売中♪

じゃじゃーん!青森県津軽地方で発行されている新聞「陸奥新報」で2019年11月第2週から開始の連載旅エッセイ「図書館ウォーカー」が、このたび書籍化されました。版元の出版社は日外アソシエーツです。

本書は、わたくしオラシオにとって初の単著ということになります。価格は2,530円(2300円+税)、A5判230ページです。さっそくですが、本書の特徴をいくつかご紹介しましょう。大まかには下の5つで、そ

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文藝春秋SDGsエッセイ大賞でグランプリを受賞しました

文藝春秋SDGsエッセイ大賞でグランプリを受賞しました

文藝春秋×note の投稿コンテスト、文藝春秋SDGsエッセイ大賞 #未来のためにできることでグランプリをいただいて 、文藝春秋にエッセイが掲載されることになりました!

受賞作品は『文藝春秋』2023年1月号(12月9日発売)100周年記念号に全文掲載されるそうです。

▼受賞作品

▼コンテスト概要

▼審査員コメント

このコンテストに応募した理由このコンテスト概要にある『文藝春秋に掲載される

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「本屋、はじめました」 辻山良雄

「本屋、はじめました」 辻山良雄

「この人は何かしらそれに捧げている」ということが暗黙裡にも見ている人に伝わらないと、見ている人のこころは動かせないし、ましてや足を運ばせることはないと思います。」

「本屋、はじめました」 辻山良雄

「本屋Title」のことは、本や雑誌で紹介されていたので知っていましたが、この本の著者・辻山良雄さんが「本屋Title」を開業するまで、書店の「リブロ」に勤めていたことを僕は知りませんでした。

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茨木のり子、須賀敦子、向田邦子。同世代だった彼女らは互いの作品を読んだだろうか。

茨木のり子、須賀敦子、向田邦子。同世代だった彼女らは互いの作品を読んだだろうか。

茨木のり子、須賀敦子、向田邦子。
私が愛読しているこの3名の女性作家が、ほぼ同世代であることについて個人的に興味をもっている。

須賀敦子と向田邦子は同じ1929年(昭和4年)生まれで、1月生まれの須賀敦子の方が11月生まれの向田邦子より学年で言うとひとつお姉さん。茨木のり子は二人の3つ上の1926年(大正15年)6月生まれで、この年の12月に大正から昭和へ元号がかわる。

興味の始まりは、時期は

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無料配布のお得な読み物。それは!

無料配布のお得な読み物。それは!

ここ数ヶ月で一気にハマったもの、それは出版社のPR誌である。

出版社のPR誌とは、本屋のレジ付近に置いてある、無料配布の小冊子のことだ。多くがA5サイズで、(今私の手元にあるものだと)70ページ前後のものから140ページ前後のものまで、けっこうな厚みである。

中身は出版社によってもちろん違う。しかし、まだ各社を比較して皆さまにお知らせできるほど研究できていない。申し訳ない。ペコリ。

今、手元

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どっちが優秀?文系卒の学芸員と美大系卒の学芸員

どっちが優秀?文系卒の学芸員と美大系卒の学芸員

どうも。小さな美術館の学芸員です(バックナンバーを見ていただければ、だいたいどんな人間かわかるかと)。

さて、あおるようなタイトルになっちゃいましたが、結論から言うと大学は関係なく、人によります。当たり前ですが。

さて、誰も知らないであろうマニアックな話をします。実は、美術館(博物館も)の学芸員は大きく分けて2つのタイプがいます。

文系卒の学芸員と美大系卒の学芸員です。

ちなみに私は前者。

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星野道夫さんの『旅をする木』が電子書籍になりました!

星野道夫さんの『旅をする木』が電子書籍になりました!

アラスカを愛した写真家・星野道夫写真家・星野道夫さんは、アラスカの自然とそこに生きる野生動物や人々の営みを愛し、写真や文章で記録し続けました。星野さんの作品は国内メディアにとどまらず、「National Geographic」「Audubon」などの海外誌でも取り上げられています。
その文章は教科書にも収録され、授業で初めて星野さんに触れたという人もいるかもしれません。
星野さんとアラスカとの出会

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本をもらう、本をあげる|工藤郁子さんが選ぶ「絶版本」

本をもらう、本をあげる|工藤郁子さんが選ぶ「絶版本」

 私淑する先生は、いつもにこにこしながら峻しいことを言う。「​​自分の研究の独創性を過大評価せずに、自分は平凡な論文を書くよりも重要な本の翻訳をした方がよいのではないかと真剣に自問すべきです」。
 私は純朴なので、ちゃんとたまに自問している。大抵は「渡世の義理」と弁明する。または、重要な本の広め方にも色々あって、研究であれば、先達を倒そうとする後進の批判という形もとれるはずだと答える。しかし、芯を

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