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意味の図画と言葉の工作、このふたつで僕は文章をつくる

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図画とはクリエイティブであり、工作とはエンジニアリングである。実用に資する公的に正しい文章は、伝達と行動を企図した徹底的な他者志向から生まれる。 文化人や知識人は世の言葉の乱れ… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

宣伝会議の「編集・ライター養成講座」説明会に出てみた

宣伝会議の「編集・ライター養成講座」説明会に出てみた

しばらくは「書くこと」を頑張る、と昨日投稿しました。そして、思い立ったら即行動!ということで、早速ライター養成講座のオンライン説明会に出てみました。

これです。

「編集・ライター養成講座」主催しているのは、宣伝会議という出版社さん。僕はど素人なので恥ずかしながら初めて知ったのですが、広告・宣伝分野の雑誌を出版するとともに、編集者やライターの養成などの教育事業も幅広く展開されているそうです。

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具体的な言葉にすることで、他人に惑わされることを減らす

具体的な言葉にすることで、他人に惑わされることを減らす

 自分ではこれが好き。なんとなくこっちの方がいい。こう感じている。そういうことがあると思います。一方で、これはこうだ。それはおかしい。そんな風に自分とは異なる意見を言う人もいます。自分の思うことに批判をする人もいます。

 そうすると。自分がおかしいのかな。自分が間違っているのかな。自分が浅はかなのかな。そんな風に、どんどん自信がなくなってきます。自分が感じることに自信を持てなくなってしまうのです

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国語を理系的に攻略したら、新たな学問になるんではないだろうか?

国語を理系的に攻略したら、新たな学問になるんではないだろうか?

タイトル画像:辞書が開かれてる写真

きしゃこく先生の記事で、国語という学問と学生側の話がありました。

下のリンク:きしゃこく先生のnote記事

この記事の冒頭から、いきなり気になってしまいました。

(中野しょうた@高校生)
 きしゃこく先生!
 たしかに、うちの国語の先生も同じ感じです。
 文学のウンチクばっかりで。
 それが興味深かったらいいんですけど、
 一方的な時が多くて…
 ほとん

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お酒を飲むことと文章を書くということについて

お酒を飲むことと文章を書くということについて

人間の行動はなぜ行われるかというと、その行動をしたから利益があるからである。

例えばなぜ人は食べるかというと、生きるためのエネルギーを得るという利益があるからである。

なぜ働くかというと、生きるために必要なお金を稼ぐためである。

食べるという行動のような誰にとっても利益になる行動は、世の中のほぼ全ての人が進んでする行動である。

しかし行動の種類によっては、その行動をする人もいればしない人も

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単文で書こう/作家の僕がやっている文章術001

単文で書こう/作家の僕がやっている文章術001

みんながうっかりウソのある文章を書いている

<例文1>
彼は太くてたくましい手を私の肩に置いて「きれいになったね」と言った。

この例文は文法的にも正しいし、ウソなんかないように思われます。

しかし次のように書き直すと、どうでしょうか。

<例文2>
「きれいになったね」彼は私の肩に手を置いて言った。太くてたくましい手だった。

<例文1>のほうが、まとまりがあって<例文2>のほうが、とっちら

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あたためて、ほどく。その文章はまだ私には書けない

あたためて、ほどく。その文章はまだ私には書けない

素敵なエッセイを読みました。誰のことを傷つけることもなく、気取りもせず、そして読み終えてほっと心をほどいてくれるような文章でした。

そしてそれを読んだ時に私は、ああ、自分にはこれは書けないな。そう思ってしまったんです。

私だって肩肘をはらずに生き様を文章にしたいと思っているし、言葉で誰かを攻撃したいわけではないし、誰かを勇気づけられたらそんなに幸せなことはないんです。

でも、そもそも若造の私

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「40文字」ぴったり作文のすゝめ【文章術003】

「40文字」ぴったり作文のすゝめ【文章術003】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うための練習課題を出していき、そのポイントを解説していく。

今回は、文章の質を高めるトレーニングとして最適な「40文字」ぴったり作文に挑戦してもらう。課題の解説文が長いので、前文は省略して、早速取り組んでいきたい。

ランチを説明する文を書いてみようこちらが、第3回目の課題だ。

【課題

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書くための「検索」で必要な、たった1つのルール【文章術002】

書くための「検索」で必要な、たった1つのルール【文章術002】

僕のnoteでは、これからライターを目指す人や、新たなスキルを身につけたいビジネスパーソンに向けて、文章力を培うための練習課題を出していき、そのポイントを解説していく。実用重視でいく。日本語文法的なお作法の話はしない。

前回の投稿——「文章の練習にまず『デッサン』をすべき理由 【文章術001】」——では、目の前にあるモノを文字で写実的に描くことが、文章の情報密度を高めるトレーニングになることを紹

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「創作とは、書いていない時間こそ創作だ」#noteフェス 2日目(岸田さん✕高林さん)

「創作とは、書いていない時間こそ創作だ」#noteフェス 2日目(岸田さん✕高林さん)

小説を一度も書いたことがないのに、
小説のオファーが来たのはなぜか。

その理由は、このセッションの対談動画を見ればわかる。

作家の岸田奈美さんと編集者の高林淳一さんの対談。

ここ2年で作家としての略歴が
時速200キロの新幹線のごとく
急展開していった岸田さん。

そして、やさしくほほえみながら
作家を1年半も待てる編集者の高林さん。

そのお二人の対談には、

作家だけに限らず、
多くのク

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読まれるnoteの条件とはなんなのか?

読まれるnoteの条件とはなんなのか?

皆さんお疲れ様です。
noteで投稿する記事のクオリティを上げたい
読まれる記事を作りたい。

誰もが切実に思っている事です
どうすればいいものを提供できるのか?
私自身も日々試行錯誤の連続です。

そこで、どういったことを気をつけていけばいいのか
個人的な考えを書きましたので読んでいただけたら嬉しいです。

以前、私は『簡単に文章のクオリティをあげる方法』という記事を出しましたが、これを意識する

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文章を正しく書くハンドブックがある/作家の僕がやっている文章術020

文章を正しく書くハンドブックがある/作家の僕がやっている文章術020

紛らわしい言葉に気をつける

駆け出しの記者の頃にデスクから呼び出しを受けました。

「おい“A秘書官はこの見積もりは高いと出入りの広告代理店の営業マンにごねた。"と書いてあるがA秘書官は死んだのかっ!」

と、すごい剣幕でした。

私は頭の中にQuestion Markを浮かべ何のことか、分かりませんでした。

「そこにある広辞苑を引いてみろっ!」

そこで初めて「ごねる」とは「死ぬ」という意味

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視覚以外の五感を使って書いてみる/作家の僕がやっている文章術007

視覚以外の五感を使って書いてみる/作家の僕がやっている文章術007

具体的に書く簡単な方法

よく「具体的に書け」と言われます。

現場をカメラで実況するように、見えるように、映像的に書く。

そのためには描写力が必要になります。

しかしいっきに描写力を身につけるのは、難しいものです。

具体的に書くとは、読者により精緻にイメージをしてもらえる文章に仕上げることだと、言い換えることができるでしょう。

イメージを鮮明にする簡単な執筆法があります。

2つの法則を

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noteにおける冒頭の重要さを超分かりやすく解説する話

noteにおける冒頭の重要さを超分かりやすく解説する話

どうも。3児のパパです。

ウソじゃないです。3児のパパです。

長女さん(5歳半)と次女さん(3歳)、
3女さん(0歳半)を絶賛子育て中です。

久しぶりに解説系を書きます!

noteに限らず、SNSで記事を読んでもらうためには、
最初のインパクトというか情報というか、

この記事を読んでみたいなぁ~という、
入口が重要だと思うんですね。

noteでいえば、

・サムネイル画像
・記事タイト

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私たちが「何気なく使う」レベルに普及している言葉はすごい

私たちが「何気なく使う」レベルに普及している言葉はすごい

言葉って、たくさんあります。「コップ」「牛乳」「YouTube」「カレンダー」「スニーカー」「メモ」。その言葉の一つひとつは、何気ないもので、当たり前にそこにあるように感じます。

でも実は、当たり前じゃないんだなあと、思いました。

世の中には、消えてしまった言葉が、星の数ほどある世の中には、消えてしまった言葉が、星の数ほどあります。

例えば、「Keeloun」って知っていますか?

知りませ

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