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アート・アートプロジェクト・アーティスト

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#アート

アート(とその所有者)は文化の継承者である

アート(とその所有者)は文化の継承者である

 今、研究上の関心から、アートの値段や来歴の扱いについての本を読んでいる。これがなかなかに面白い。アートの価格はどう決まるのか、どうして持ち主が移り変わっていくのか、その移り変わりが何を意味するのか、そうしたところにもいろんな物語があることが分かった。山口桂さんが著した「美意識の値段」という本が読みやすく、著者の熱も伝わってとても面白い。

  特に伝運慶作・木造大日如来坐像の取引に関するエピソー

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【アートを教えるという事】

【アートを教えるという事】

【アートを教えるという事】
先週、今週と、子ども達に絵を教えに行ってきました😊

タイの6歳の子どもと、日本の中学生の子たち。

色々な画材を使ったり、色々なアイデアを出し合ったりして、とっても楽しいひと時になりました☺️

難しすぎず。
優しすぎず。

子どもたちの想像力が弾むような声かけも大事だし。
時として、アドバイスよりも見守る事が大事だったりする。

そんな風に子どもたちに絵を教え、一

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キャリコン的、経営における「アート」と「サイエンス」論

キャリコン的、経営における「アート」と「サイエンス」論

お疲れ様です!
今日は山口周さんの著書『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』を題材に経営における「アート」と「サイエンス」についてお話しします。
これからの会社経営のみならず、商品開発やマーケティング、組織論などを考える上で極めて刺激的であり参考になる素晴らしい本です。
著者の山口さんは大学で哲学、美術史を学び現在は組織開発のコンサルタントという異色の経歴です

この本の重要な二つの概念

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アート三昧

アート三昧

ふんわりあったかいパステルアート。そんな雰囲気は、きっと私自身の願望かもしれない。

優しくて穏やかな性格の両親。
そんな両親に育てられた私は、やっぱり同じ様な性格。
勝ち気で活発な性格ではない。

人を負かしてまで、上に登っていく。そんな気持ちも全くない。
いわゆる負けん気と言うものがまったく無くて、いつか頂点に立つというようなそんな大それた願望も無いし、自然にそうなるならともかくとして、必死で

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ビジネスとアートの共通点とは― アーティスト・大山エンリコイサム氏 × アクセンチュアインタラクティブ統括・内永太洋

ビジネスとアートの共通点とは― アーティスト・大山エンリコイサム氏 × アクセンチュアインタラクティブ統括・内永太洋

※過去記事のアップです(2018年1月26日)

2018年1月にオープンしたアクセンチュア・イノベーション・ハブ 東京(以下、AIT)のアートワークを担当いただいた、ニューヨークを拠点にグローバルに活動するアーティスト・大山エンリコイサム氏と、シリアルアントレプレナーであるアクセンチュアインタラクティブ統括の内永太洋(MD:マネジメントディレクター)をゲストに迎えたトークイベントの様子をレポート

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アートとメモ

アートとメモ

東京観光で感じたことを色々メモしてみた。

銀座の春画展、表参道と裏原の散歩。『アートとフェミニズムは誰のもの』を読んだ感想を合わせて。

女性性を隠れ蓑とした、男性の眼差し。私のフェミニズムの欺瞞
- 消費と女性「やばい、最近服買ってない」(裏原の広告)に対する批判
- 表参道と消費社会
- メデューサの歴史的描写と想像の転換
- ローリー・アンダーソン 撮られる客体とは
- ポルノ動画の転換、

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Art,walk to me. |  アート鑑賞と多様性をめぐるとある市民たちのはなし。vol.4

Art,walk to me. | アート鑑賞と多様性をめぐるとある市民たちのはなし。vol.4

ーーこの企画は、鹿児島市主催の講座「カルチャークリエイター講座」のプログラムの一環として企画・運営されています。

はじめまして、今回の記事を担当します「シオ」です。
アートイベント『Art,Walk to me. |アートが歩いてやってくる。』の企画に加わっています。

さて、私は“自分から見たアートの姿”がどんなものだったかを起点にして、今回の企画に対する思いをお話ししたいと思います。

私か

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親バカパパが広めた、中国での新しいアート教育熱と日本でも進めたい【かあちゃん学】的アート思考。

親バカパパが広めた、中国での新しいアート教育熱と日本でも進めたい【かあちゃん学】的アート思考。

アートとは、創造性を発揮し、自分を表現するための手段です。絵を描いたり、音楽を奏でたり、ダンスをしたり、詩や小説を書いたり、さまざまな方法で表現することができます。

アートの特徴は、以下の3つが挙げられます。

没頭できる

アートは、没頭できる要素が非常に強いです。好きなことに没頭することで、時間の経過を忘れ、心を満たすことができます。

失敗を恐れない

アートは、失敗を恐れずに挑戦できる場

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今年体験したベストアート

今年体験したベストアート

 こんにちはカンカンです。今回は2023年に行ってきた展覧会、アートイベントの中で一番印象に残ったものを紹介します!

国内最大級のアートフェア Meet Your Art Festival 今年一番印象にのこったアートイベントは10月6日から9日に開催された『Meet Your Art Festival』です。
 このイベントは現代アートを紹介するYouTubeチャンネル「Meet Your A

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0.【人生第1の目標】アート庭園とは

0.【人生第1の目標】アート庭園とは

「人生の目標は?」と言われた時にイドは
「アート庭園をつくること」と必ず答えます。

その理由はこれまでに家族や仲間と育った時の
さまざまな「空間」がイドの人生では特別と意識しているからです。

ですのでこれからはアート庭園という
「アートと食事場のある広大な日本庭園」をつくる事で
今以上に特別で長く続く空間が実現できる。
と思って人生第1の目標にしています。

しかし言葉で言えばこの目標は「将来

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アーティストの思考がビジネスを変える - 世界に2つとないコンセプトを生み出す方法

アーティストの思考がビジネスを変える - 世界に2つとないコンセプトを生み出す方法

「アート思考」とは、自らの興味・関心を起点に、常識を超えたコンセプトを創出する思考です。現代アートのアーティストたちが作品制作の際に発揮する思考と共通しています。このことは、アーティストがビジネスの世界でも活躍できることを示唆します。今回はこの事例を紹介します。

アーティストの思考を活かしたユニコーン企業

マイクロソフト社のVice President of Design and Artifi

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日常の「ハガキ」が彫刻に変わる!アート思考サロン in 代官山 第2回 冨井大裕氏と語る「思考の飛躍:日常から異次元へ」

日常の「ハガキ」が彫刻に変わる!アート思考サロン in 代官山 第2回 冨井大裕氏と語る「思考の飛躍:日常から異次元へ」

2023年12月6日(水)、代官山 蔦屋書店のシェアラウンジにおいて、アート思考サロン in 代官山 第2回 冨井大裕氏と語る「思考の飛躍:日常から異次元へ」を開催しました。このサロンは、書籍『イノベーションを創出する「アート思考」の技術』の出版を記念して不定期で開催しています。

アート思考とビジネスパーソンを体験でつなぐ

アート思考とは、現代アートのアーティストが作品を制作する際に発揮する思

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CROSS#3【レポート】アート思考ワークショップ|自分起点の思考でイノベーションを起こす

CROSS#3【レポート】アート思考ワークショップ|自分起点の思考でイノベーションを起こす

10月中旬、ミロさんこと青柳美どり氏を講師にお招きして、プレイヤーを対象としたワークショップ企画CROSS 03《アート脳ワークショップ》を行いました。

Good Life on Earthではプロジェクトを進める上でプレイヤー自身の「好き」や「夢中になれること」を軸に置くことを大切にしています。けれど自分の感性を信じ続けることは意外と難しいものです。

この記事では、対話型鑑賞や即興で作品をつ

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アートの正解とは

アートの正解とは

今回は画家・クスノキタクヤの個展を通して
アートの見方や得られるものについて
個人的な解釈を含め解説していきたい。

個人の感性を大切に

アートに「絶対の正解」は存在しない。
美術業界的に評価されているものや、
著名な作家が認めた作品があったとしよう。
芸術の専門知識がない者からすれば、
あたかもそれが「正解」のように
感じるだろうが、実際の「正解」は
受け手の感性の中にのみ存在する。

絵画鑑

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