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心理学、精神分析、心の問題、悩み

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#小説

【ショートショート】自首キャンペーン (2,873文字)

【ショートショート】自首キャンペーン (2,873文字)

 ベッドの上でYouTubeを見ていたら、スキップできないCMが流れて、総理大臣が神妙な面持ちで語りかけてきた。

「自首キャンペーンのお知らせです。本日、刑法及び刑事訴訟法の一部を改正する法律が施行され、全国の警察署に自主専用窓口が開設されます。本日中に自分の罪を正直に告白した人は漏れなくすべてが許されますので、どしどし自首をしてください。あらゆる罪が対象です。なお、この機会に自首をせず、後日、

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国民監視システムについて特許から分析したものが興味深かったので紹介

国民監視システムについて特許から分析したものが興味深かったので紹介

 この画像は、ユヴァル・ノア・ハラリ教授が、既に人類の生体信号はAIによって解析できる時代なので、何らかの手段で監視システムにそれが組み込まれますよ。監視システムの本質は、政治家、支配者に逆らうものを社会的に抹殺するためのものなので、万人がターゲットになります。だから、みんなで法規制しましょうとダボス会議で訴えているものです。

  では、記事の紹介に入ります。

 資料

>全国の県レベルの警察

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連載小説 魔女の囁き:5

連載小説 魔女の囁き:5

 一週間後の試合を迎えた。ホームのナイトゲームで、私が球場入りしてほどなく試合前のスターティングメンバーの発表がおこなわれた。対戦相手の先発投手の名前は聞くまでもなかった。ローテーションの変更はなく、事前の調査で予測していた通り、今回岩瀬が攻略法を考えた例の投手がマウンドにあがる。
 私はこの試合を岩瀬と柴田と三人で球場で観戦することにしていた。観客席の最上階にある関係者専用の特別観覧室で、前面は

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【連続小説】『2025クライシスの向こう側』4話

【連続小説】『2025クライシスの向こう側』4話

連続小説 on note 『2025クライシスの向こう側』
第1部 愛尊と楓麗亜の七日間

第4話 最後の晩餐と夢のつづきさよならリチャード

リチャードは何も食べないし飲まない。
だから最後の晩餐とはいうものの普段の自炊と変わらない。
近所のスーパーで魚を買った。
赤ワイン2本と第3のビールを買った。
そしてパン。それから野菜。
一応ダヴィンチの
『最後の晩餐』によせたメニューにしてみる。
魚は

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【連続小説】『2025クライシスの向こう側』3話

【連続小説】『2025クライシスの向こう側』3話

連続小説 on note 『2025クライシスの向こう側』
第1部 愛尊と楓麗亜の七日間』

第3話 さあ、旅立ちだ。とリチャードは言って微笑んだ -その2-
1 「今を生きろ。信じるな、疑え」とリチャードは言った

「なぜ僕を選んだんですか? 他にも自ら命を絶とうしている人や殺人を犯している人はいるのでは?」
よりによってリチャードが僕なんかを
選んだ理由がさっぱり分からない。
「その通りです。

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【連続小説】『2025クライシスの向こう側』2話     

【連続小説】『2025クライシスの向こう側』2話     

連続小説 on note 『2025クライシスの向こう側』
第1部 愛尊と楓麗亜の七日間

第2話 さあ、旅立ちだ。とリチャードは言って微笑んだ -その1-リチャードが教えてくれた世界の始まりとルール

僕はリチャードを見つめていた。
屋上のフェンスにもたれるようにして。
自力では、とても立っていられなかった。
生まれて初めての経験なので
正解かどうかは分からないが、
これが腰が抜けるというやつか

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自己紹介的な、あまりに自己紹介的な

自己紹介的な、あまりに自己紹介的な

 こんにちは。Guttiと申します。自己紹介的な記事をあげていなかったので、改めて自己紹介をさせて頂きます。

 1978年生まれ、読書と書くことがライフワークのサラリーマンです。じつは小学生の頃から、noteをやっていました。

 というのは冗談ですが(笑)、書くことは昔から好きでした。同時に本を読むことが好きです。読書は、だいたい、月で8冊くらい。年間100冊読むことを毎年のライフ計画にしてい

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『コントな文学集・第二集』

『コントな文学集・第二集』

『コントな文学集・第二集』

【目次】

『芥川賞作家なのに親近感』
『ベーブ・ルースや軽自動車の所有者のように』『Z世代からの提言』
『憧れていたプロポーズ』
『ファーストキス』
『地獄すぎる』
『人生200年時代』
『話が入ってこなかった』
『心配性inサンポートホール高松』
『佐倉莉子(Fカップ)と密室殺人事件』
『心が泣いている』
『日本一のサッカー選手の秘密の夢』
『絶望の瞬間』
『もっ

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ねこの眼医者さん

ねこの眼医者さん

最近いきなりエアコンが大活躍して

デリケートな猫ちゃんのお目々もきっと乾燥するかも(笑)

あまりにも急な暑さのショックで、猫ちゃんも疲れ目気味(?)になるかも

猫ちゃんもきっとお目々は繊細でしょう

あなたの街の、ねこの眼医者さんが

人間と猫ちゃんに

愛情たっぷりの、魔法の目薬の処方箋を差し上げます(笑)

どうか皆さま大切な目をいたわってくださいね♫

『今すぐに、まっすぐに』

『今すぐに、まっすぐに』

【本日は、お日柄もよく】大好きなドラマです!「“言葉”の力」に焦点を当てた、スピーチライターが活躍するストーリー。「名言」をテーマにしたブログを書いてるくらいなので私も「言葉の力」を信じている人間です。その為、この作品は原作の小説もドラマもとってもお気に入りです(⁠◕⁠ᴗ⁠◕⁠✿⁠)

比嘉愛未さん演じる主人公の二ノ宮こと葉は製菓会社の総務部に勤務するごく普通のOLです。ある日、子供の頃から片思い

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エッセイ:比呂暇太郎(9)フマキラーと「安(やす)の目薬」は広島発祥なんで!

エッセイ:比呂暇太郎(9)フマキラーと「安(やす)の目薬」は広島発祥なんで!


「フマキラー」は、広島発祥の会社なんで!まだ冬じゃあ 思うとったら
はー 春になっとって
花見じゃあ 浮かれとったら
あら! 言うとるうちに 
夏みたーになったのう

あんたあ 今日は なにしとったん?
わしじゃ
比呂暇太郎 じゃあーや!

地球温暖化のせいなんかのう
近頃は えらい 暑い日が
多ゆうてから

最近は 蚊も あんまり 
見んようになったィの

蚊と言えば 急に思い出したん

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拙作「【歴史小説】流れぬ彗星(7)『木阿弥』」を、noteの公式マガジン『#小説 記事まとめ』に掲載していただきました!
小説でのピックアップは初めてです! お陰様で、ビュー数も公開後3日にして、自分の全記事中トップの7000以上に跳ね上がりました。
本当にありがとうございます!

【歴史小説】流れぬ彗星(10)「河内屋形」

【歴史小説】流れぬ彗星(10)「河内屋形」


この小説について

 この小説は、畠山次郎、という一人の若者の運命を描いています。
 彼は時の最高権力者、武家管領の嫡男です。
 しかし、目の前でその父親が割腹自殺する、という場面から、この小説は始まっています。
 彼はその後、師匠の剣豪や、愛する女性、そして終生の宿敵である怪僧・赤沢宗益と巡り合い、絶望的な戦いを続けてゆきます。
 敗れても、何度敗れても立ち上がり続けます。
 全ては、野心家の

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致死量の悔恨 第1話 かまくらの中

致死量の悔恨 第1話 かまくらの中

あらすじ(300文字)
※あらすじは全話終了後に更新します。

 まるでかまくらの中に居るように、外界と遮断されていた。左肩にのしかかる人の様な黒い塊を担いで、啓太郎は闇の中から出ることができるのか。

 付きまとわれたはずの千花が、イチョウに載って晋太郎を追いかける。千花が感じていた「怖い」は、今、晋太郎が感じている怖いになった。晋太郎はこの恐怖から逃げ切ることができるのか。

本文

プロロー

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