秀吉、武者震い

砦に着き、いよいよ戦の準備が進んでいくと不安の声が聞こえてくる。

 相手はあの弓の名手で守護大名の今川義元。

 兵の数も6倍以上ある。

 仕方がないことだ。   

 藤吉郎にとっては初陣でもある。本気の命のやりとりを前に膝が震えている。

 藤吉郎には策があった。うまくハマってくれれば勝つことができる。

 しかし、それは軍の勝ちではあっても藤吉郎が生きのびているかどうかではない。

 自

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下書きが終わってから10日目の話とモブのこと

7月20日頃から下書きが終わり、身体を壊さないように最高でも1日1ページにしよう、何コマかしか描けない日もありにしようと、ゆるいノルマを課して今日で大体10日前後になる

今どのくらい描いてるのか確認したら21ページ描いていたけれど、表紙がまだ描いてないので実質18ページくらい?

前回の時と違って成功した線が増えた気がする

前は何回も書き直しが多かったけど、今は書き直しが減った感じがあった

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フロイス!
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日本の中世史

日本の中世史に関して関心を持つ人が増えてきた。「応仁の乱』や「享徳の乱』に関心を持つ人が増えてきた。好ましいことだ。しかし関東を中心とした「享徳の乱』な方が先にはっせいし、東国が西国に先んじて戦国時代に突入したのはなぜなんだろうか?私なりの仮説は持っているのだが、いずれ明らかにすることもあると思う。

秀吉、乗馬

信長と藤吉郎が熱田神宮についてから数時間がたつと清洲城から続々と兵士が来た。

「信長様勝手なことをされては困ります。いったいこの数の差をどうしてひっくり返すことができましょうか」

「それは籠城しようが同じことだ。善照寺砦へ向かい、体制を整えて出陣する」

 家臣の1人が信長に小言を言いに来たが信長は相手にせず、次の指令を出した。

 神主に別れを言い熱田神宮を出発する。

 藤吉郎はここでの待

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戦国時代カレンダー 今日は何の日? 【8月2日~8日】

戦国時代の今日の日付にはどんなことがあったのか? 1週間ごとにお伝えします。ぜひ「ああ、今日はそんなことがあった日なんだな」と思いを馳せてください。毎週日曜日に更新する予定です。
なお、日付はすべて旧暦ですので、現在とは約1ヵ月のズレがあります。31日はありません。

8月2日 岩成友通没

天正元年(1573)8月2日(旧暦)、岩成友通(いわなりともみち)没。三好三人衆(みよしさんにんしゅう)の

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スキ、かたじけなくぞんじますm(_ _)m
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【歴史・時代小説】『本能寺燃ゆ』第一章「純愛の村」 4

やはり領主の使いで来たらしい。

 煤けた囲炉裏の傍らで、夕餉の粥を啜りながら十兵衛は話した。

 権太は粥を啜った後、枯れ木で囲炉裏の灰をいじっている。

 米一に、稗九の、白湯っぽい粥である。

「このようなものしかお出しできず、申し訳ありません」

 と、父は申し訳なさそうに出したが、

「いえいえ、忝い」

 と、十兵衛は押し頂いて受け取った。

 権太の家はまだ良い方だ。

 他の家は稗

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特別キャストはあなたです……
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秀吉、信長、神主

「ようこそ、信長様」

境内から白装束の神主が出てきた。

気心しれているのか信長に対してあまり緊張感がない。

藤吉郎は一歩下がり、膝をついて礼をとる。

「おう、ちょっと待たせてもらうぞ」

「出陣ですか?」

「そうだ。あと数時間もしたら兵もくるだろうよ」

信長は城を出る際書き置きで指令を出していた。

城を守る部隊と今川を討つ部隊に分かれて、ここ熱田神宮では攻撃部隊が集合する手筈になって

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珍ぶしょう note連載予告

時代は戦国。
時代の主役は、武将であった。
彼らの生き様は、現代に生きる我々の胸を打つような逸話が多く残っています。
各々の武将にはドラマ性も有り、彼らを題材にした小説・ドラマ・漫画・アニメは現代日本の大人気コンテンツだ。
筆者自身、時代物を題材にしたゲームで遊んだり、小説を読んだりします。

しかし、彼らの珍逸話が残っているのもまた事実である。

その珍逸話を、漫画で紹介しつつ文章で解説をする連

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秀吉、信長、スサノオ

戻った世界では意識が飛んだ前と変わらない時だった。

鳥居を1歩入ったところで藤吉郎のまえには信長がいる。

「信長さま。スサノオノミコトにあわれたことはありますか?」

「藤吉郎よ、我を馬鹿にするのか。スサノオはとうの昔に死んでおろう」

「そうですよね・・・」

藤吉郎は自分がなぜこんなことを聞いたのかわからなかったし、信長の返答は当たり前のものだった。

「だがここに参るようになってから闘志

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【戦国ショートSF】在宅勤務が長すぎてそういう感じの気分になる織田信長

雨で煙る街並みは、火縄銃が放たれた合戦場のような、鈍い白色だった。

リモート勤務がはじまって3ヶ月が経つ。信長は会社から持ち帰ったノートPCに顔を青白く照らされながら、昨日までに仕上げるはずだった集計データを打ち込んでいる。白い格子模様が、いくつかの文字と数字で満たされていく。

エクセルに昔いたイルカが、いなくなってしまったことが寂しい。同僚の山田が「イルカは漢字で海豚と書くのだ」と嘲笑まじり

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