松風冬来

まつかぜとうらい。号、日茜齋。歴史愛好家。戯作者。マツドドン特捜隊隊長。浮世絵の技巧を…

松風冬来

まつかぜとうらい。号、日茜齋。歴史愛好家。戯作者。マツドドン特捜隊隊長。浮世絵の技巧を好む絵師。ハムカツをこよなく愛する昭和のサムライ。『竹取物語後日譚』の作者也。尊敬する先達はアリストテレス、ダ・ビンチ、シーボルト、ファーブル、貝原益軒、平賀源内、葛飾北斎。夢は高等遊民な生活。

最近の記事

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【路上観察】 秩父博物誌 ⑥

    • 【雑詩】 記憶

       あなたの夢が雨に溶かされ  アスファルトに吸い取られた  あの夏の日  僕は孤独になった  ふたりで笑い 泣き  喜びあう思い出は  もう増えることはない  ただ 哀しむべきことは  ひとつずつ年老いてゆく  僕の記憶から  あなたとの思い出が  ひとつずつ消えてゆくこと  ただ 哀しい哉  ただ 哀しい哉  そして 僕の消滅とともに  すべてが“ゼロ”になる

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        【路上観察】 秩父博物誌 ⑤

        • 【雑詩】 深呼吸

           不気味なものたちが  僕の横を通り過ぎてゆく  それは 無表情な人の列  誰もが俯いたまま  都会のベルトコンベアーに載せられて  組織の一角へと  運び込まれてゆく  無口な人波は  皆 手元から流れ出る  無味乾燥な文字の羅列に  瞳を塞がれている  だから 君は  足元に咲くちいさな花の  気高き美しさに  気付けずにいる  それは 情報禍  「情報」という怪物が  人々の感情を喰い尽くし  意のままにしようとしている  だから 君は顔をあげて  さぁ 澄みきっ

        【路上観察】 秩父博物誌 ⑥

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          【路上観察】 独りビートルズ

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          【路上観察】 秩父博物誌 ④

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          【雑漫画】 あかねさんの「?」

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          【路上観察】 夏の衣替え

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          【路上観察】 秩父博物誌 ③

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          【路上観察】 秩父博物誌 ②

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          【路上観察】 秩父博物誌

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          【随想】 知の網で世界を掬う

           昔から学校の勉強というものは好きではないが、いろいろなモノゴトを“知る”コトは好きであった。庭で虫を捕り、図鑑で調べる……etc.。  本を読む。話を聴く。観察する──モノゴトを“知る”とき、常に心掛けているコトがある。それは知識の扱い方。「あつめる」「みつける」「くっつける」の3つのコト。  あつめる。──知識は好奇心の趣くままに収集する。まったくの自由に。発信者の肩書きに惑わされずに収集する。専門誌からもタブロイド紙からも。権威に惑わされず、より多角的に。知識の収集に

          【随想】 知の網で世界を掬う

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          【路上観察】 夏の空

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          【似顔絵】 ブービー・トラップ

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          【随想】 価値観の相違の果て

           民族同士の争いは“価値観”の違いによって引き起こされる。ホンの些細な違いでも、紛争を何千年も続けさせる“力”をもっている。不気味な力を。  そして、一度でも不信感を抱いた者同士は、相互理解を毛嫌いする。“歩み寄り”というモノを拒絶するのダ。  これは世界規模の現象ではない。狭いクニの中でも起こっている。例えば、“おらがムラ”と“隣のムラ”とでは“しきたり”が異なっているではないか。  故郷を失ったバルタン星人は安住の地を求めていた。  それだけだった。はじめのうちは──。

          【随想】 価値観の相違の果て

          【随想】 邯鄲の栄華なる夢

           最近、世界情勢を伝えるニュースに触れるたび感じるのは、「1人の富豪を味方にする為政者より、100人の労働者を味方にする為政者の方が国家に強い影響力を及ぼす」という現実。まさに、「数」こそが“真の力”であるという政治が世界各地で展開している。  「数」の“力”とは恐ろしい。  小早川秀秋の寝返りが歴史を動かしたのは、1万5000という「数」があったからに他ならない。もしアレが100や200の小人数での寝返りだったら、たちまち返り討ちに遭ってしまったに違いない。「多勢に無勢」と

          【随想】 邯鄲の栄華なる夢