三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育…

三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育、得意分野の歴史など雑多に発信予定。 著書に「ニュースがわかる 図解東アジアの歴史」(SBビジュアル新書) 協力書籍「マンガでわかる 災害の日本史」(磯田道史著、池田書店)

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  • 戦国追体験~城郭を歩こう!

    山城を中心に、戦国の気風を感じられる城跡を訪問します。

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  • 歴史という重箱の隅

    歴史ライターの立場から、一般に知られていない意外な歴史を紹介します。

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※雑多な歴史情報が混じっているため、目次(INDEX)を作りました。随時更新。 ★日本史●戦国時代 ●城郭探訪 ●戦国時代以外 ★世界史●総合 ●近代以前 ●近現代史 ★フェイクニュースで読み解く近現代史★音楽史をファクトチェックする★雑学(国語・地理など)★書評(歴史本を中心に)★関連書籍発売のお知らせ★エッセイ、仕事の話など

    • 【宣伝】「テーマ別だから日本の今がしっかり見える 日本近・現代史」(朝日新聞出版)

       この度、執筆協力した書籍が発売となりました。 【基本情報】 タイトル…「テーマ別だから日本の今がしっかり見える 日本近・現代史」 監修…井上寿一先生(学習院大学教授) 版元…朝日新聞出版  朝日新聞出版の同シリーズでは、世界史・日本史・江戸時代・鎌倉室町・平安時代・ロシア史・中国史などで執筆させていただいています。  今回の「日本近・現代史」では、明治維新から現代(第2次安倍政権)までの日本の歩みをおさらいします。  オールカラーの写真資料やMAP、チャートが充実し

      • 熊本城「宇土櫓素屋根特別公開」訪問記

         2016年の熊本地震によって大きな被害を受けた熊本城。いまだに震災の傷跡が残りますが、少しずつ復旧が進められています。 復旧が済んだ建物 天守は2021年にいち早く復旧し、復興のシンボルとなりました。  倒壊した長塀も2021年に復旧し、重要文化財の復旧第1号となりました。  監物櫓は、2023年12月に復旧が完了しました。(こちらの記事で紹介済) 復興への道は半ば 現在の熊本城に入ると、本丸まで空中回廊を歩くことになります。  数寄屋丸二階御広間(すきやまるにか

        • シボレート ひとを殺すための言葉

          シボレート(シボレス)とは 旧約聖書の士師記には、次のような逸話があります。  ギレアデとエフライムという二つの部族が抗争していた時、エフライム人は殺戮を逃れるため川を渡ろうとしました。エフライムの落人を見つけたギレアデ人は、「川」を意味する「シボレート」という言葉を言わせました。エフライム人は、「シ」の音を発音できないからです。正しく「シボレート」と言えなかった者は渡し場で殺されました。 「シボレート(Shibboleth、シボレス)」とは、この故事に見られるような、あ

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          室町時代に象が来た

           現代でも動物園の人気者である象。江戸時代の享保13(1728)年に象が来日し、将軍徳川吉宗や中御門天皇、霊元法皇といった人物と対面しました。 日本初の象の記録は? 江戸時代にやってきた象は記録も多く有名ですが、これが象の日本初上陸というわけではありません。江戸時代の象から300年もさかのぼる、室町時代の応永15(1408)年、日本に初めて象が上陸しました。  日本に象は生息していませんが、仏教の生まれたインドの動物であることもあり、仏教関連の絵画や彫刻などを通じて日本人

          室町時代に象が来た

          ポツンと一軒家 城郭編

           各地の城を回っていると、あることに気づきます。城址公園となっている箇所以外にも、「○○城△△門跡」といった石碑や案内板などが、市街地の中に立っていたりします。  城(特に大規模化した近世城郭)は、たいてい現状よりもずっと広い範囲に構造物がつくられていました。多くの場合、開発によって破壊されていますが、痕跡が残っているケースもあります。これまで、江戸城外堀跡や小田原城惣構跡などを紹介してきました。  また、現在城跡として認知されている場所から離れたところにある「ポツンと一

          ポツンと一軒家 城郭編

          江戸初期の高僧が行った「科学実験」

           沢庵宗彭(たくあんそうほう、1573~1645)は、江戸時代初期の臨済宗の僧侶です。漬物のたくあん漬けを考案した(または広めた)ことで、その名の由来になったと言われています。  高校日本史の学習としては、後水尾天皇と江戸幕府が対立した紫衣事件(1629)により、出羽国に流罪になったことが知られます(後に赦免)。  高僧として有名な沢庵ですが、実は極めて科学的な思考法を身に着けていました。彼は、何と日本で初めて実験により「空気」の存在を証明した人物です。 空気の存在証明

          江戸初期の高僧が行った「科学実験」

          「北欧の神秘展@SOMPO美術館」に行ってきました

           先日、新宿の「SOMPO美術館」で6月9日まで開催中の「北欧の神秘 ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」を訪問してきました。  撮影可能なフロアもあり、気に入った絵は写真を撮っています。  フィンランドの画家ハロネンの「河岸」はまるで実写のよう。水底の暗さが不気味さを醸し出しています。 「叫び」で有名なムンクの風景画も展示されていました。  やはり北欧といえば、美しく爽やかな自然のイメージが先行します。  あるいは、フィンランドの「カレワラ」のような幻想

          「北欧の神秘展@SOMPO美術館」に行ってきました

          【書評】藤えりか「ナパーム弾の少女 五〇年の物語」(講談社)

           ベトナム戦争中の1972年、ある写真が撮影されました。「戦争の恐怖」と題された一連の写真ですが、ナパーム弾で服を焼かれ、大火傷を負った少女の写真が突出して有名です。  罪のない子供に犠牲を強いる戦場の現実を伝えたこの写真は、世界に衝撃を与えました。ベトナムでの苦戦に加え、世界的に反戦運動が広がったことで、アメリカはベトナムから撤退することになります。  歴史を変えた写真といえますが、写真の詳細な背景までは意外と知られていません。そもそも、この写真が北ベトナムと南ベトナム

          【書評】藤えりか「ナパーム弾の少女 五〇年の物語」(講談社)

          【書評】金子拓「長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像」(中公新書)

           天正3年(1575)に起きた長篠の戦いでは、織田信長・徳川家康の連合軍が武田勝頼を撃破しました。  教科書に載る「長篠合戦図屏風」には、織田・徳川連合軍の馬防柵と鉄砲隊の活躍が描かれています。いわゆる「三段撃ち」が後世の創作ということは一般にも知られてきましたが、「織田信長が鉄砲を活用した戦い」という認識が普通でしょう。  昨年発行されたばかりの本書は、これまでの長篠合戦の研究をコンパクトにまとめ、現時点での学術的な「長篠合戦像」を提示した一冊です。  三段撃ちの虚飾以

          【書評】金子拓「長篠合戦 鉄砲戦の虚像と実像」(中公新書)

          臼井城~上杉謙信を撃退した名城

           臼井城は、千葉県佐倉市にある城跡です。現在は城址公園があるものの、知名度はまだ高くありません。しかし、太田道灌や上杉謙信といった名将の攻撃を受けた重要な城でもあります。 太田道灌との戦い 臼井城は、当地の豪族臼井氏の居城として築かれました。文明11年(1479)には、太田道灌の攻撃によって落城。この際に道灌の甥である太田図書助(ずしょのすけ)が討ち死にしたとされます。  現在、太田図書の墓が城址公園の西の方に残されています。 上杉謙信との戦い その後、臼井氏は没落して城

          臼井城~上杉謙信を撃退した名城

          本佐倉城~千葉氏の本拠となった土の要塞

           本佐倉城は、千葉県佐倉市と酒々井町にまたがる城跡です。近くにある佐倉城とは別物です。 本佐倉城の来歴 本佐倉城は佐倉城よりも前の時代、下総の豪族・千葉氏の居城として築かれました。千葉氏は戦国時代に北条氏の傘下に入りましたが、小田原征伐後に豊臣秀吉に所領を没収され、没落します。江戸時代初期に佐倉城が築かれると、その役割を終えました。  本佐倉城は国指定の史跡であり、続日本100名城に指定されています。  現在史跡公園として整備されているのは、上の図の「セッテイ山」~「城

          本佐倉城~千葉氏の本拠となった土の要塞

          【書評】ロバート・ダーントン「猫の大虐殺」(岩波現代文庫)

          「猫の大虐殺」というインパクト絶大なタイトルが目を引きます。残念ながら品切れですが、ある古書店でタイトルが気になり、手に取りました。  この本は、社会史のジャンルに入ります。国王や大統領が何を言ったか、という政治史の記録は残りやすいですが、一般庶民が何を考えながら日常生活を送っていたのかは、なかなか記録に残りません。  本書では、農民が伝承した民話などの限られた史料から、18世紀フランスの庶民の心のありようを解き明かそうと試みています。  本書には以下の4つの論文が収録

          【書評】ロバート・ダーントン「猫の大虐殺」(岩波現代文庫)

          彦根城「佐和口多聞櫓」の特別公開

           滋賀県彦根市にある彦根城は、国宝5天守の一つに加え、5件の重要文化財を擁する名城です。  2024年2月から3月にかけて、補修工事のため天守が入場不可となりました。その代わり、普段非公開の「佐和口多聞櫓」が7年ぶりに公開されました。  彦根城といえば天守に注目が集まりますが、現存櫓も貴重な文化財です。今回は、佐和口多聞櫓をふくむ4件の櫓とその内部を紹介していきます。  上記の地図の13番「佐和口多聞櫓」、4番「天秤櫓」、3番「太鼓門櫓」、2番「西の丸三重櫓」の順に紹介し

          彦根城「佐和口多聞櫓」の特別公開

          ちょっと面倒な西洋人名の「=(ハイフン)」の話

           先日紹介した書籍ですが、ページをめくっていたところ「誤植」を発見しました。 「グリオン」って誰だ 初代イスラエル首相「グリオン」。正しくは、ダヴィド・ベン=グリオン(1886~1973)のことです。  「ベン=グリオン国際空港」などがあるように、「ベン=グリオン」で一つの姓です。「グリオン」で検索しても出てきません。しかし、「=(ダブルハイフン)」があったので「ベン」を名だと勘違いしたのでしょう。  私の原稿では「ベングリオン」と書いたのですが、「ベン」は編集段階で消さ

          ちょっと面倒な西洋人名の「=(ハイフン)」の話

          【宣伝】「対立の世界史図鑑」

           この度、執筆協力した書籍が発売となりました。かみゆ歴史編集部編著「対立の世界史図鑑」(西東社)です。  ペルシア戦争、十字軍の遠征、三十年戦争、中国国共内戦など、古代から近現代までのあらゆる対立や戦争の原因と影響をテーマとしています。  イラストや図版が多く、初心者でも楽しく読めるようになっています。  現代に起きている問題を知るには、歴史的な経緯も知らなくてはなりません。例えば、香港問題について理解するには、香港の植民地化のきっかけとなったアヘン戦争にまでさかのぼる必

          【宣伝】「対立の世界史図鑑」