三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育…

三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育、得意分野の歴史など雑多に発信予定。 著書に「ニュースがわかる 図解東アジアの歴史」(SBビジュアル新書) 協力書籍「マンガでわかる 災害の日本史」(磯田道史著、池田書店)

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※雑多な歴史情報が混じっているため、目次(INDEX)を作りました。随時更新。 ★日本史●戦国時代 ●城郭探訪 ●戦国時代以外 ★世界史●総合 ●近代以前 ●近現代史 ★フェイクニュースで読み解く近現代史★音楽史をファクトチェックする★雑学(国語・地理など)★書評(歴史本を中心に)★関連書籍発売のお知らせ★エッセイ、仕事の話など

    • 「ヒストリエ」12巻への一考察~「レスボス島のアルケノル」

       この度、岩明均先生の歴史大作「ヒストリエ」の最新刊12巻を読み終わりました。  発売が今年6月に出ていたのに、なぜ読了が今頃になったかというと、ストーリーを粗方忘れていたため1巻から読み直したためです。  おかげで、岩明先生がちりばめた伏線と、その回収の見事さに感服しながら読むことができました。  素晴らしい点や印象に残るシーンは多々ありますが、ここでは「ある人物」の作中の扱いについて、考えたことをまとめてみます。 【以下、重大なネタバレを含みます】  12巻では

      • 大和郡山城~秀吉の弟が整備した名城

         奈良県大和郡山市にある郡山城は、石垣や水堀などの遺構が多く、続日本100名城にも選定されています。  大和(奈良県)は京都や大阪に近く、政治的に重要な地域でした。郡山城は大和の支配拠点であり、織田信長は筒井順慶を、豊臣秀吉は弟の秀長を城主とし、大和を任せました。  江戸時代にも、郡山城には水野氏や柳沢氏などの譜代大名が入りました。郡山城は、時の支配者の信頼厚い人物が城主に任じらる城だったのです。 天守台の「逆さ地蔵」 郡山城の最大の見所は、やはり天守台です。  郡山

        • 岩槻城~関東の要地となった沼地の城

           さいたま市岩槻区にある岩槻城。現在の城址公園はあまり広くありませんが、関東地方の要衝として歴史的に重要視されました。 岩槻城の歩み 戦国時代の岩槻城は、北条氏に抵抗した太田資正の居城でした。資正は犬に訓練を施し、岩槻城と武蔵松山城の間の伝令として使ったという逸話が残ります。  しかし、資正は息子に裏切られ追放の憂き目にあい、岩槻城は北条氏康の手に落ちました。  豊臣秀吉の小田原攻めでは、北条氏房が籠城しますが、落城しています。  江戸時代にも関東支配の重要拠点とされ、

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          「もはや戦後ではない」の誤解

           1956年に発表された経済白書は、「もはや『戦後』ではない」というフレーズで有名です。経済白書とは、政府による経済の年次報告書で、経済企画庁によって出されました(現在では内閣府が、経済財政白書として発表)。  このフレーズはあまりにも有名で、戦後日本の急速な復興を語る上でよく言及されます。おそらく、「日本は焼け跡から見事な復興を遂げた!」という輝かしい喜びの言葉だと思っている人が多いでしょう。しかし、経済白書の執筆者の本意は異なります。 「もはや戦後ではない」というフレ

          「もはや戦後ではない」の誤解

          誤解されがちな「南蛮貿易」

           中学の歴史教科書にも載っている「南蛮貿易」という単語は皆さんもご存知でしょう。大航海時代にアジアに進出したポルトガル人やスペイン人(南蛮人)との間で行われた貿易です。  この南蛮貿易では、どのような物品がやりとりされたのでしょうか。歴史を教えている実感として、一般のイメージと実態が乖離している気がします。  おそらく、大半の人が「ヨーロッパから新奇な品がもたらされ、織田信長をはじめ大勢の権力者を喜ばせた」イメージを持っていないでしょうか。  確かに、ヨーロッパ人との交

          誤解されがちな「南蛮貿易」

          【書評】平山優「武田氏滅亡」(角川選書)

           武田信玄(晴信)といえば、最も人気の高い戦国大名の一人です。「最強の戦国武将」系のアンケートでは必ず上位に来るといってもいいでしょう。  しかし、信玄の死(1573年)からわずか10年足らずで、後継者の武田勝頼は織田信長によって滅ぼされます。  「最強」だったはずの武田氏は、なぜあっけなく滅亡したのか。本書は、勝頼の家督継承から滅亡までを丹念に描いた700ページ超の労作です。  父・信玄の築いた領国を維持できなかったことから、勝頼には「暗愚」「無能」のレッテルを貼られ

          【書評】平山優「武田氏滅亡」(角川選書)

          お盆に差し掛かる頃には、日中酷暑でも日が落ちるとだいぶ楽になる。この時期の夜にふと感じる、涼しい空気が好きだ。

          お盆に差し掛かる頃には、日中酷暑でも日が落ちるとだいぶ楽になる。この時期の夜にふと感じる、涼しい空気が好きだ。

          【宣伝】「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)

           この度、制作に携わった書籍が発売されました。今泉慎一著・三城俊一編「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)です。  城といえば、立派な天守と石垣、水堀のあるこんな城を思い浮かべるでしょう。  しかし、戦国時代に主流だったのは自然の地形を生かし、土で守りを固めた山城でした。  著者の今泉慎一さんは、これまで600以上の城を踏破した城マニア。今泉さんに取材し、訪問記録を書き起こしたのが本書です。  現存天守のある備中松山城や、関ヶ原合戦で小早川秀秋が陣を敷

          【宣伝】「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)

          【書評】岡真理「ガザに地下鉄が走る日」(みすず書房)

           2023年10月7日、ハマスがイスラエルに大規模なテロ攻撃を行いました。これをきっかけとして、ガザ地区へのイスラエルの攻撃が始まり、現在も人道危機が続いています。  なぜ、ハマスはイスラエルの報復があると知りながら残忍なテロ攻撃を実行したのか。そもそも、なぜパレスチナ問題は解決しないのか。  この疑問へのヒントとなるかもしれない書物が、この「ガザに地下鉄が走る日」です。  日本での報道を見ているだけだと、「パレスチナ側がテロを行うためイスラエルが報復し、憎悪の連鎖が続

          【書評】岡真理「ガザに地下鉄が走る日」(みすず書房)

          【城郭ミステリー】変な城

           これは、ある城の縄張図である。  あなたはこの城の異常さがわかるだろうか。  おそらく、一見しただけではごくありふれた近世城郭に見えるだろう。  しかし、注意深くすみずみまで見ると、城中そこかしこに奇妙な違和感が存在することに気づく。  その違和感が重なり、やがて一つの事実に結びつく。…… 「変でない城」とは パロディはここまでにしておいて、この城のどこが「変」なのか解説していこう。  城は築かれた地形によって、「山城」「平山城」「平城」に分かれる。下図の姫路城

          【城郭ミステリー】変な城

          深大寺城~都内に残された戦国の城

           南北朝時代~戦国時代にかけての動乱の時代、各地に城が築かれました。しかし、その多くは開発の波に飲まれ遺構は破壊されています。  東京都調布市にある深大寺城は、大都市近くの中世城郭としては例外的に保存状態が良く、国指定史跡となっています。 北条氏VS.扇谷上杉氏 16世紀前半、武蔵国に勢力を伸ばしたのが扇谷(おうぎがやつ)上杉氏です。しかし、相模国からは新興の北条氏が攻め込み、上杉氏を脅かしていました。  深大寺城は、扇谷上杉朝興によって改修され、防衛拠点となります。し

          深大寺城~都内に残された戦国の城

          【書評】ラス・カサス「インディアスの破壊についての簡潔な報告」(岩波文庫)

           先月、Mrs.GREEN APPLEの新曲「コロンブス」のMVがyoutubeで公開され、激しい批判を受けました。  曲はよかったのですが、問題は動画でした。メンバーが西洋の偉人に扮し、類人猿に色々なことを教える…という内容が「人種差別的ではないか」と批判されたのです。    このMVが不適切だったのは、「コロンブスのアメリカ大陸到達」の歴史的評価の変化にあります。新しい時代を切り開いた航海者というイメージは、西洋中心主義的なものです。しかし、コロンブスの新航路発見は、白

          【書評】ラス・カサス「インディアスの破壊についての簡潔な報告」(岩波文庫)

          鞠智城~1300年前の古代山城

          「城」といえば、戦国時代や江戸時代に築かれたイメージを持つ人が多いでしょう。  しかし、日本にはそれよりも古い時代に築かれた城(軍事拠点)もあります。 古代山城とは? 飛鳥時代の663年、日本(倭国)の軍は白村江の戦いで唐・新羅の連合軍に敗れました。大陸からの侵攻を警戒した朝廷は、九州を中心に城を築き、防備を固めました。こうした城を古代山城といいます。  熊本県山鹿市と菊池市にまたがる鞠智城(きくちじょう)もその一つです。知名度は近世の城に及びませんが、続日本100名城

          鞠智城~1300年前の古代山城

          有岡城(伊丹城)~黒田官兵衛虜囚の地

           兵庫県伊丹市にある有岡城(伊丹城)跡は、もともと摂津の国人・伊丹氏の城でした。天正2(1574)年、織田信長に仕えた武将・荒木村重が伊丹城を奪取し、名を有岡城と改めました。 史上有名な「有岡城の戦い」 村重は有岡城を居城とし、堅固な城郭へと改修します。しかし天正6(1578)年に村重は突如として信長を裏切りました。  村重の謀叛に対し、黒田官兵衛が説得するため有岡城に向かいましたが、捕らえられ幽閉されました。  村重は有岡城に籠城して抵抗します。翌年に村重は有岡城を脱

          有岡城(伊丹城)~黒田官兵衛虜囚の地

          【宣伝】「テーマ別だから日本の今がしっかり見える 日本近・現代史」(朝日新聞出版)

           この度、執筆協力した書籍が発売となりました。 【基本情報】 タイトル…「テーマ別だから日本の今がしっかり見える 日本近・現代史」 監修…井上寿一先生(学習院大学教授) 版元…朝日新聞出版  朝日新聞出版の同シリーズでは、世界史・日本史・江戸時代・鎌倉室町・平安時代・ロシア史・中国史などで執筆させていただいています。  今回の「日本近・現代史」では、明治維新から現代(第2次安倍政権)までの日本の歩みをおさらいします。  オールカラーの写真資料やMAP、チャートが充実し

          【宣伝】「テーマ別だから日本の今がしっかり見える 日本近・現代史」(朝日新聞出版)