三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育…

三城俊一/歴史ライター

みきしゅんいち/塾講師+フリー文筆業/ 歴史系書籍、教材執筆等で実績あり。 専門の教育、得意分野の歴史など雑多に発信予定。 著書に「ニュースがわかる 図解東アジアの歴史」(SBビジュアル新書) 協力書籍「マンガでわかる 災害の日本史」(磯田道史著、池田書店)

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  • 戦国追体験~城郭を歩こう!

    山城を中心に、戦国の気風を感じられる城跡を訪問します。

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※雑多な歴史情報が混じっているため、目次(INDEX)を作りました。随時更新。 ★日本史●戦国時代 ●城郭探訪 ●戦国時代以外 ★世界史●総合 ●近代以前 ●近現代史 ★フェイクニュースで読み解く近現代史★音楽史をファクトチェックする★雑学(国語・地理など)★書評(歴史本を中心に)★関連書籍発売のお知らせ★エッセイ、仕事の話など

    • 作曲家たちの意外な画力

       ある道に秀でた人は、しばしば別の方面の才能を持っていることがあります。今日は、作曲家でありながら絵もうまかった人を紹介しましょう。 メンデルスゾーン「交響曲第3番」「同第4番」「夏の夜の夢」などで知られるドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーン。彼は作曲だけでなく、語学や絵画の才能もありました。  メンデルスゾーンの残した風景画はプロ級で、彼の多才さを感じさせます。 シェーンベルク アルノルト・シェーンベルクは20世紀前半の「新ウィーン楽派」を代表する作曲家です。

      • 勝竜寺城~細川ガラシャゆかりの城

         勝竜寺城は、京都府長岡京市にある城跡です。江戸時代初期に廃城となったため遺構は少ないですが、近世城郭の原型になった城として重要です。  足利義昭を奉じて入京した織田信長は、三好三人衆の石成友通が籠る勝竜寺城を攻略。同城を細川藤孝(幽斎)に与えました。  藤孝は、小規模な砦であった勝竜寺城を大規模な城郭に改修。勝竜寺城は天守や石垣を伴う近世城郭の先駆けとなりました。一般に近世城郭の祖とされる安土城よりも5年も先行しています。  現在、勝竜寺城跡は公園として整備されていま

        • 【書評】六反田豊「一冊でわかる韓国史」(河出書房新社)

           日本の隣国、韓国(朝鮮)の歴史については、義務教育である中学の歴史教科書にも触れられています。  古代には新羅・百済・高句麗が成立し、新羅が統一。その後、王朝は高麗、朝鮮王朝となりますが、近代には日本の植民地支配を受けます。日本の支配から解放されてからは、南北に分断されて激動の歴史をたどります。  しかし、高校レベルの日本史や世界史では、朝鮮史についてあまり深く学ぶことはありません。  筆者自身、近現代史を除いた朝鮮史の知識は薄かったため、概要をつかむため本書を使用し

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          和歌山城~御三家の名城を隅々まで歩く

           江戸時代の大名家のうち、徳川将軍家の血を引くのが親藩です。その中でも、徳川の姓を名乗ることができたのが水戸・尾張・紀伊の「御三家」でした。  和歌山城は、御三家の紀伊藩の政庁にふさわしい堅固な名城です。戦前には天守など11棟が国宝に指定されていましたが、太平洋戦争で惜しくも焼失しました。  和歌山城観光といえば天守に登ると思いますが、広大な敷地には興味深い遺構がたくさん残っています。  和歌山駅から一番近い吹上口は、かつて紀ノ川とつながっており、物資の搬入に使われた出

          和歌山城~御三家の名城を隅々まで歩く

          【宣伝】「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島社)

           この度、執筆協力した書籍が発売されました。  かみゆ歴史編集部編集「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島SUGOI文庫)です。  政治家の世襲や既得権益には批判されるべき面もありますが、名門の系図を眺めると面白い発見があるのも事実です。  三菱財閥をなした岩崎家や、一万円札となった渋沢栄一の家系のつながりなどは興味深いです。  政治・経済の名門の他、天皇家、徳川家・島津家のような武家の系譜、歌舞伎や茶道などの伝統芸能の一族などが収録されています。  解説パートもあり

          【宣伝】「系図でたどる日本の名家・名門」(宝島社)

          【書評】梅原郁「文天祥」(ちくま学芸文庫)

           チンギス=ハンが建国モンゴル帝国は、ユーラシア大陸の広大な地域を征服しました。5代フビライ=ハンは国号を中国風に「元」と改め、2度にわたって日本を攻めたことで有名です。  2度の日本襲来(文永の役・弘安の役)の間にあたる1279年、元は中国の南側を支配していた南宋を滅ぼしました。  本書は、その南宋に仕え、国の滅亡に殉じた忠臣・文天祥の生涯を扱っています。  文天祥は、1256年に科挙に首席で合格し、南宋の高級官僚となりました。しかし、この頃には元(モンゴル)の脅威が

          【書評】梅原郁「文天祥」(ちくま学芸文庫)

          「ヒストリエ」12巻への一考察~「レスボス島のアルケノル」

           この度、岩明均先生の歴史大作「ヒストリエ」の最新刊12巻を読み終わりました。  発売が今年6月に出ていたのに、なぜ読了が今頃になったかというと、ストーリーを粗方忘れていたため1巻から読み直したためです。  おかげで、岩明先生がちりばめた伏線と、その回収の見事さに感服しながら読むことができました。  素晴らしい点や印象に残るシーンは多々ありますが、ここでは「ある人物」の作中の扱いについて、考えたことをまとめてみます。 【以下、重大なネタバレを含みます】  12巻では

          「ヒストリエ」12巻への一考察~「レスボス島のアルケノル」

          大和郡山城~秀吉の弟が整備した名城

           奈良県大和郡山市にある郡山城は、石垣や水堀などの遺構が多く、続日本100名城にも選定されています。  大和(奈良県)は京都や大阪に近く、政治的に重要な地域でした。郡山城は大和の支配拠点であり、織田信長は筒井順慶を、豊臣秀吉は弟の秀長を城主とし、大和を任せました。  江戸時代にも、郡山城には水野氏や柳沢氏などの譜代大名が入りました。郡山城は、時の支配者の信頼厚い人物が城主に任じらる城だったのです。 天守台の「逆さ地蔵」 郡山城の最大の見所は、やはり天守台です。  郡山

          大和郡山城~秀吉の弟が整備した名城

          岩槻城~関東の要地となった沼地の城

           さいたま市岩槻区にある岩槻城。現在の城址公園はあまり広くありませんが、関東地方の要衝として歴史的に重要視されました。 岩槻城の歩み 戦国時代の岩槻城は、北条氏に抵抗した太田資正の居城でした。資正は犬に訓練を施し、岩槻城と武蔵松山城の間の伝令として使ったという逸話が残ります。  しかし、資正は息子に裏切られ追放の憂き目にあい、岩槻城は北条氏康の手に落ちました。  豊臣秀吉の小田原攻めでは、北条氏房が籠城しますが、落城しています。  江戸時代にも関東支配の重要拠点とされ、

          岩槻城~関東の要地となった沼地の城

          「もはや戦後ではない」の誤解

           1956年に発表された経済白書は、「もはや『戦後』ではない」というフレーズで有名です。経済白書とは、政府による経済の年次報告書で、経済企画庁によって出されました(現在では内閣府が、経済財政白書として発表)。  このフレーズはあまりにも有名で、戦後日本の急速な復興を語る上でよく言及されます。おそらく、「日本は焼け跡から見事な復興を遂げた!」という輝かしい喜びの言葉だと思っている人が多いでしょう。しかし、経済白書の執筆者の本意は異なります。 「もはや戦後ではない」というフレ

          「もはや戦後ではない」の誤解

          誤解されがちな「南蛮貿易」

           中学の歴史教科書にも載っている「南蛮貿易」という単語は皆さんもご存知でしょう。大航海時代にアジアに進出したポルトガル人やスペイン人(南蛮人)との間で行われた貿易です。  この南蛮貿易では、どのような物品がやりとりされたのでしょうか。歴史を教えている実感として、一般のイメージと実態が乖離している気がします。  おそらく、大半の人が「ヨーロッパから新奇な品がもたらされ、織田信長をはじめ大勢の権力者を喜ばせた」イメージを持っていないでしょうか。  確かに、ヨーロッパ人との交

          誤解されがちな「南蛮貿易」

          【書評】平山優「武田氏滅亡」(角川選書)

           武田信玄(晴信)といえば、最も人気の高い戦国大名の一人です。「最強の戦国武将」系のアンケートでは必ず上位に来るといってもいいでしょう。  しかし、信玄の死(1573年)からわずか10年足らずで、後継者の武田勝頼は織田信長によって滅ぼされます。  「最強」だったはずの武田氏は、なぜあっけなく滅亡したのか。本書は、勝頼の家督継承から滅亡までを丹念に描いた700ページ超の労作です。  父・信玄の築いた領国を維持できなかったことから、勝頼には「暗愚」「無能」のレッテルを貼られ

          【書評】平山優「武田氏滅亡」(角川選書)

          お盆に差し掛かる頃には、日中酷暑でも日が落ちるとだいぶ楽になる。この時期の夜にふと感じる、涼しい空気が好きだ。

          お盆に差し掛かる頃には、日中酷暑でも日が落ちるとだいぶ楽になる。この時期の夜にふと感じる、涼しい空気が好きだ。

          【宣伝】「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)

           この度、制作に携わった書籍が発売されました。今泉慎一著・三城俊一編「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)です。  城といえば、立派な天守と石垣、水堀のあるこんな城を思い浮かべるでしょう。  しかし、戦国時代に主流だったのは自然の地形を生かし、土で守りを固めた山城でした。  著者の今泉慎一さんは、これまで600以上の城を踏破した城マニア。今泉さんに取材し、訪問記録を書き起こしたのが本書です。  現存天守のある備中松山城や、関ヶ原合戦で小早川秀秋が陣を敷

          【宣伝】「死ぬまでに攻めたい戦う山城50」(イースト・プレス)

          【書評】岡真理「ガザに地下鉄が走る日」(みすず書房)

           2023年10月7日、ハマスがイスラエルに大規模なテロ攻撃を行いました。これをきっかけとして、ガザ地区へのイスラエルの攻撃が始まり、現在も人道危機が続いています。  なぜ、ハマスはイスラエルの報復があると知りながら残忍なテロ攻撃を実行したのか。そもそも、なぜパレスチナ問題は解決しないのか。  この疑問へのヒントとなるかもしれない書物が、この「ガザに地下鉄が走る日」です。  日本での報道を見ているだけだと、「パレスチナ側がテロを行うためイスラエルが報復し、憎悪の連鎖が続

          【書評】岡真理「ガザに地下鉄が走る日」(みすず書房)