岩崎史奇(コント文学作家)

『笑い』と『人間』を書いているコント文学作家です!(ワタナベコメディスクール放送作家コ…

岩崎史奇(コント文学作家)

『笑い』と『人間』を書いているコント文学作家です!(ワタナベコメディスクール放送作家コース卒) 香川県高松市出身。よろしくお願いします🐙

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『コントな文学集・第二集』

『コントな文学集・第二集』 【目次】 『芥川賞作家なのに親近感』 『ベーブ・ルースや軽自動車の所有者のように』『Z世代からの提言』 『憧れていたプロポーズ』 『ファーストキス』 『地獄すぎる』 『人生200年時代』 『話が入ってこなかった』 『心配性inサンポートホール高松』 『佐倉莉子(Fカップ)と密室殺人事件』 『心が泣いている』 『日本一のサッカー選手の秘密の夢』 『絶望の瞬間』 『もったいないおばけと夢見る若者』 『もったいないおばけと贅沢な時間』 『もったいない

    • 『今日も世界で誰かが嘘をついている。巨乳好きとイケメン好き編』

      『今日も世界で誰かが嘘をついている。巨乳好きとイケメン好き編』 「もし私の胸が小さかったら、それでも智君は私の事好きになってた?」 「別に南が巨乳だから好きになった訳じゃないよ。 南の事を知っていくうちに段々と意識するようになって、気付いたら好きになってたからなぁ・・ だから胸のサイズとか関係無く、俺は南の事好きになってたと思うよ」 『今日も世界で誰かが嘘をついている』 * 「逆に南は俺の顔が好みじゃなかったら、それでも俺の事好きになってた?」 「私も顔で選んでな

      • コントな文学『陰気玉』

        コントな文学『陰気玉』 誰かを妬んでSNSで誹謗中傷してる奴らよ、 有名人だったら叩いてもいいという理屈で自分を正当化してる奴らよ、 人の足を引っ張るのが好きな奴らよ、 一生懸命に頑張っている人間を嘲笑する奴らよ、 オラにちょっとずつだけ、人の心の闇『陰気』を分けてくれ。 ・・・・・ ダ、ダメだ。まだ陰気が足んねぇ。 これじゃフリーザは倒せねぇ。 学歴や職業や年収など社会的ステータスでマウントを取る奴らよ、 高齢者マーク付きの車と軽自動車には煽り気味で運転す

        • 『今日も世界で誰かが虚しくなっている。雑学編』

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。雑学編』 「文彦君、知ってるかい? ハチミツってね、永久保存食って言われてるんだ。 古代エジプトでは、紀元前3000年ごろにツタンカーメン王の墓から発掘されたハチミツが食べられる状態で見つかったらしいんだよ。 それに抗菌力に優れているから、切り傷や擦り傷、軽い火傷の応急処置にも使えるんだ」 僕が去年お義父さんに教えてあげた雑学を、お義父さんがイキッて得意げに語ってきた。 「疲れに効果的なビタミンB群も豊富に含まれているから、災害時用

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        『コントな文学集・第二集』

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        • 『今日も世界で誰かが嘘をついている。』
          17本
        • 『コントな文学選』
          10本

        記事

          コントな文学『オープンカー運転してる日本人でカッコイイ人マジで0人説』

          コントな文学『オープンカー運転してる日本人でカッコイイ人マジで0人説』 ボクの名前は町田翔太。 小学3年生です。 ボクは車が大好きで特にオープンカーがカッコイイと思っています。 ボクは走っているオープンカーを人生で100回以上見た事があると思う。 でも、カッコイイオープンカーを運転しているカッコイイ運転手を見た事は一度も無かった。 もしかしたらオープンカーがカッコ良過ぎるから、ギャップで運転手がカッコ良く見えないのかなって思った時期もあった。 でもね、ボクも小学

          コントな文学『オープンカー運転してる日本人でカッコイイ人マジで0人説』

          大人買いしてしまった🐙♥

          大人買いしてしまった🐙♥

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。何も無かったよ編』

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。何も無かったよ編』 成人式以来だから5年ぶりかなぁ・・ 高校時代のクラスメイトと街で偶然会ったから、 ご飯行って、 昔話に花が咲いて、 飲みに行って、 盛り上がって、 そしたら終電逃して、 仕方ないからカラオケでオールして、 始発で帰ってきた。 でも、心配するような事は何も無かったから。 違う違う、元カノとかそういうのじゃないよ。 実は高校時代に好きでもなかったから。 仲は良かったけどマジでただの同級生の女子だよ。

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。何も無かったよ編』

          コントな文学『金持ち(成金)の遊び』

          コントな文学『金持ち(成金)の遊び』 タレントの卵、売れてないグラビアアイドル、パパ活してる女子大生、六本木や西麻布界隈でギャラ飲みしてるモデルなど、お金で集められる100人の美女と日本武道館を貸し切って柔道大会を開催した。 お金で集めてお金で動く100人の美女にはTシャツ無しで柔道着を着てもらった。 試合中に柔道着がはだけて下着をチラつかせながら柔道する美女達を、僕は主審を勤めながら一番近くで見て楽しんだ。 そんな常軌を逸した遊びを思い付き、大金を使って興じてしまっ

          コントな文学『金持ち(成金)の遊び』

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。6月の花嫁編』

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。6月の花嫁編』 同じ日に、 同じ病院で産まれて、 実家も隣同士、 そんな運命的な幼馴染の女の子と、 お互いに初恋が実って、 恋人になって、 大人になって、 僕のフィアンセになって、 6月の花嫁になる君が、 そして、お腹の子のママになるあなたが、 SNSに有名人の誹謗中傷を書きまくって、    訴えられた。 『今日も世界で誰かが虚しくなっている』

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。6月の花嫁編』

          コントな文学『百年の恋も冷める時』

          コントな文学『百年の恋も冷める時』 スレンダーな体型に整った美しい顔立ちと、黒髪のロングヘアーが似合う君に、僕は一目惚れした。 付き合って1年を過ぎた初夏の頃、君は長い黒髪をバッサリ切ってデートの待ち合わせ場所に現れた。 あまりにも髪をバッサリ切りすぎて、 僕には君が・・・ 蓮舫にしか見えなかった。 名前が出てこないけど、ずーーっと誰か知ってる人に顔が似てるなぁと思ってたら、蓮舫だったんだね。 きっとこの先、食事をする時も、手を繋ぐ時も、キスする時も、愛し合う時

          コントな文学『百年の恋も冷める時』

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。下に見てますか?編』

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。下に見てますか?編』 「炎上系とか迷惑系のYouTuberを人として、下に見てますか?」 「いえ、下に見てないです」 『今日も世界で誰かが嘘をついている』 * 「1年通して全身ユニクロコーデの人、下に見てますか?」 「いえ、下に見てないです」 『今日も世界で誰かが嘘をついている』 * 「よく見たら髪型や服装がカッコイイだけで、顔は中の下の雰囲気だけイケメン、下に見てますか?」 「いえ、下に見てないです」 『今日も世界で

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          コントな文学『初任給と母さんの涙』

          コントな文学『初任給と母さんの涙』 初任給で両親に何かプレゼントをと思い、5月の父さんと母さんの結婚記念日に母の日のギフトと合わせて贈る事にした。 就職を機に都内で一人暮らしを始めたので、時間指定で宅配を届けたから受け取るよう両親に伝えて、こっそり横浜の実家に帰りサプライズで直接渡そうと計画した。 当日、物音を立てずに実家の玄関を開けてリビングに近づくと、父さんと母さんの楽しそうな話し声が聴こえてくる。 両親が驚く姿を想像しながらリビングの扉を開けると、そこには裸の上

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          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。前世占い編』

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。前世占い編』 「おい、さっきの聞いたか? うつけの信長が一人称を『ワシ』から『余』に変えてたぞ。 『余』って完全に天下人を意識して変えてきてるよね。  10年早えーよバカ野郎が。 急に「おい、光秀。余は…」って話し始めたから笑いこらえんの必死だったわ。 武田を滅ぼしていよいよ天下統一が現実的になって最近調子乗ってんだよなぁ、アイツ… マジで長篠の合戦で使った鉄砲で後ろから信長の頭撃ち抜いてやろうかなぁ… そしたら俺が天下人

          『今日も世界で誰かが虚しくなっている。前世占い編』

          コントな文学『ファーストキスだったのに』

          コントな文学『ファーストキスだったのに』 大学のゼミの飲み会終わりの帰り道、突然唇を奪われた・・・ファーストキスだったのに。 ファーストキスだったのに、いきなり舌を入れられた。 ファーストキスだったのに、上の歯も下の歯も舐められた。  ファーストキスだったのに、ダイソンの掃除機ばりの吸引力で舌を吸われた。 ファーストキスだったのに、何か視線を感じるから恐る恐る目を開けたら、キスしながら顔をガン見されていた。 ファーストキスだったのに、黒髪メガネで普段は地味で目立た

          コントな文学『ファーストキスだったのに』

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。ゾンビ編』

          『今日も世界で誰かが嘘をついている。ゾンビ編』 俺達が通う高校にゾンビが現れた。 逃げ遅れたクラスメイトの女子の高田さんがゾンビに噛まれてしまった。 高田さんが少しずつゾンビに変化し始める。 小学校から同じ学校に通っている親友の松永功太郎が高田さんに近付いていく。 「離れろ松永。お前までゾンビになっちまう」 「アレ、もう助からないパターンのやつだよね? ゾンビになったら、もう人じゃないから何やっても犯罪にならないよね?」 「おい、松永、お前何言ってんだ?」 「

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          コントな文学『田中明彦のピーク』

          コントな文学『田中明彦のピーク』 田中明彦13歳の春。 学校から帰宅中に道端で倒れている妊婦を発見し、救急車を呼んだ。 迅速な対応のおかげで、妊婦は搬送先の病院で無事に女の子を出産し母子共に助かった。 翌日、田中明彦は学校で先生に呼び出されて校長室へ行くと警察から感謝状が贈られた。 助けた妊婦の旦那さんも来ていて、泣きながらお礼を言ってくれた。 この様子は夕方の全国ニュースでも放送された。 田中明彦は生まれて初めて脚光を浴びた。 普段は目立たない普通の中学生が

          コントな文学『田中明彦のピーク』