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バッターボックスのゴミを拾う大谷翔平選手の心―美しい日本②
その京都の和食のミシュラン店は、京文化を体感できる良い店だった。円安インバウンドブームで、日本料理が人気となり、予約困難店となった。コロナ禍前の1人3万円が7万円になった。普通の人には高すぎて行けない。その店に行った人から聴いた
あの店、変わってしまった
むごいほど落ちてしまった
なにが落ちたのか?店主は同じだが店のスタッフが変わり、料理の味が落ちた以上にお客さまへのもてなしが落ちた。長年お店
日本から「日本ならでは」が消えつつある
「日本のアニメは、この20年で大きく変わりましたね。バイオレントなアニメが増えた。流血や暴力が増えた。子どもには見せられないシーンが増えた」ー若いインド系イギリス人の弁護士と日本文化を議論した時に、日本文化が好きだという彼は、日本文化の変容を懸念する
「日本ならでは」が飛びかう。毎日のように「日本ならでは」の記事が並ぶ。日本はすごい、日本は素晴らしい、日本は世界とは違う。しかしここでいう「日本
どこまでも拡がる人―松岡正剛先生の死を悼んで(下)
「1000のキーワードを考えてください」と「日本再起動」に向けた対談にあたり、松岡正剛先生からそう宿題をいただいた。大阪ガスエネルギー・文化研究所のメンバー全員で、古代から現代の時間軸を横軸に、社会・産業・技術・生活・教育などの12のテーマを縦軸に、1000のキーワードをマトリックス表に埋めた
キーワード1000のマトリックス表をテーブルに並べ、先生と事前ミーティングした。そして大阪難波の法善寺
どこまでも深い人―松岡正剛先生の死を悼んで(中)
なにかを選ぶことは、なにかを捨てること。戦略とは勝つための方法を選択することだが、なにかを選択しないことー私はこれを肝に銘じている
「スマホのメリットは言うまでもないが、スマホによって、人の力から『地理軸と時間軸』が弱くなっていく」―6年前の「知の巨人」松岡正剛先生への「スマホのメリットとデメリットは?」の大阪ガスエネルギー・文化研究所長時代の私の問いへの答えだった。これから本格化する生成AI
話がひたすら面白い人—松岡正剛先生の死を悼んで(上)
知の巨人松岡正剛先生が亡くなられた。学生時代から、勝手に師匠と仰ぎ、先生の膨大な本を耽読してきた。博覧強記の松岡正剛先生と、大阪ガスのエネルギー文化研究所所長時代に、1年間、大阪の法善寺横丁と東京の豪徳寺の本につつまれた知的空間で、日本再起動をテーマに対談させていただいた濃密な時間を忘れられない
松岡正剛先生の死を悼み、2017年から2018年にかけ、3回にわたって大阪ガスエネルギー・文化研究所
南海トラフ「巨大地震」は起こるのか?ー新たなリスク戦略
宮崎地震が発生して南海トラフ巨大地震注意報が発表され、その翌日に神奈川地震が、翌々日に青森地震が起こった。それぞれの余震も起こる。なぜか大地震発生の場所には、原子力発電所がある。どうなるんやろ?東日本大震災のようになったら、どうなるんやろう?本当に、もしかしたら南海トラフ大地震が起こるかもしれない。もしも大地震が起こったら、どうなるんやろう?今日で、南海トラフ「巨大地震注意」情報が発表されて、7日
もっとみるいい塩梅を求めつづけるニッポンに。
気がついたら、世の中が変わることがある。突然、潮目が変わることがある。ちょっとだけ前の世の中の空気は、GAFA時代だ、彼らにこれ以上離されるわけにはいかないと言っていた。DXを進めないといけない、AIの学び直しだ、大学にはデータサイエンス学部に行かねばと言っていた。いつまでも昭和の経営をしていたらいけない、中小企業の経営者はMBAの学び直しが必要だ、と言っていた。あれだけデジタルだ、データサイエン
もっとみる土用の丑の日の「うなぎ」に、日本のモノづくりの本質を観る
本日は土用の丑の日、うなぎを食べる。今年はうなぎ屋だけでなく、外食チェーンで、ファミレスで、スーパーで、弁当店で、うなぎを見かける。うなぎはうなぎ屋で食べるものだった頃から、夏が暑くなり夏が長くなってから、夏のうなぎをいろいろな場で見かけるようになった。気のせいか?
土用の丑の日とはなにか?中国の暦の12支由来で、土用とは立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間、丑の日は12日周期で丑の日がやってく
あなたには、なにが見えていますか?
いろいろなことがおこる。今までならば、あり得なかった重大な問題がおこる。それも、頻発におこる。それが、いろいろな所で、連鎖的におこる。そして、その問題は長期化する。なにが、おこっているのか?
1 目に見えない問題が見えなくなった
問題がおこる。問題には目に見える問題と、目に見えない問題がある。目に見える問題には対処しようとするが、目に見えない問題は見えていないから対処しない
目に見えている
「誰からリストラする?」の女子大生が出した答えから5年目の日本は?(上)
5年前の女子大生たちの答えが、現代日本社会でリアリテイを増している
「あなたは入社15年目の管理職です。あなたには部下が10人います。1人をリストラしなければならない状況になりました。管理職のあなたは、誰からリストラしますか?」
という設問を出し、学生がそれぞれ回答メモを書いたあと、グループディスカッションした。ある女子大での授業の一環。人の能力のあるなしを見極めるのは難しい。だから部下の
地味にコツコツのなにが悪いんや?ー平凡と非凡(下)
大手有名企業に採用されて、たった1か月、半年、1年でやめていく。あの有名企業に雇用されたということで、自分の非凡さをアピールできた。次にその大手企業にいたということを売りにして、次の会社に転職していく人もいるが、そんなキャリアのコンサルサントになった人に出くわして
えっ、こんなレベル?
と思ったこと、ありませんか?
派手なアピールをするのは個人の自由だけど、そんなパフォーマンスはどうでもいい