マガジンのカバー画像

大人の発達障害

248
26歳でASD &ADHDと診断された息子。 その後私は、発達障がいとカウンセリング技術を学びまくりました!自分自身はADHD傾向が強いと気づき、今迄のモヤモヤが腑に落ちました。…
運営しているクリエイター

#最近の学び

発達障害の特性が出た事例とその対応

発達障害の特性が出た事例とその対応

ああやってしまった!バカ正直な私夫との何気ない会話から「マトリックス」という映画名が出てきた。
私は観ていない。「どんな感じ?」という私の問いに対し、
「映画のことは息子が詳しいから、聞いてみ!」
という夫の返事。

ああ、あの時、
「そうやね~」と夫に同意しておいて、自分で調べれば良かった。
息子の特性(ASD&ADHD)を考えればわかったはずだ。
夫に言われたまま映画の内容を息子に聞いて、その

もっとみる
ADHD(注意欠如・多動症)傾向のひとが大事なことをきれいさっぱり忘れたり、優先順位がメタメタになるのはなぜか?発達障がいについて

ADHD(注意欠如・多動症)傾向のひとが大事なことをきれいさっぱり忘れたり、優先順位がメタメタになるのはなぜか?発達障がいについて

ADHDは忘れる脳なの?「ADHDのひとは忘れ物が多い」とよく言われます。

スマホやカギをどこに置いたかわからなくなって家じゅうを探し回ったり、
同じ忘れ物を何度も何度も繰り返してしまったり...

「普通では考えられない」「やる気がないからだ!」と注意を受け、
その結果、傷つき、自己肯定感が下がってしまう場合が多々あります。

実際には、一時記憶として脳のワーキングメモリー(=作業記憶)に入っ

もっとみる
あきらめてしまわなくてもいい、気長に「待つ」ことが大切な発達障害の対応

あきらめてしまわなくてもいい、気長に「待つ」ことが大切な発達障害の対応

息子が部屋を片付け始めたきっかけとは?趣味のフィギュアや本は、寸分狂いなくキッチリと置かれていても、衣類が散乱していた息子部屋。

1年以上散らかり放題でしたが、
ある日、息子は短時間で一気に片付けました。机やタンスの上のホコリもなくなっていました。

きっかけは、夫の帰国です。

きれいな部屋のほうが心地良いのは理解していた夫は単身赴任で家にいません。
息子は1年ちょっと前から、物が無くてスッキ

もっとみる
「私がいてやらなければ」から「私がいなくても」に変わった発達障がいの家族の対応とは?

「私がいてやらなければ」から「私がいなくても」に変わった発達障がいの家族の対応とは?

前書き発達障がい(正式名:神経発達症)の状態は、人それぞれです。
一人一人の特性や家庭環境などによって、対応が異なることをご理解いただいて、読んでいただければ幸いです。

心配のあまり、何も考えようとしない息子に育ててしまっていた以前の記事に書かせていただきました。
「生きづらい息子がこれからの人生に困らないように、私が守ってやらなければ!」「つらい思いさせたくない!」という気持ちから、なんにでも

もっとみる
「子どもの部屋が散らかっている!」というお母さんたちの嘆きから思うこと

「子どもの部屋が散らかっている!」というお母さんたちの嘆きから思うこと

うちの子片付けができないお母さんたちの
「うちの子、片付けができなくて…」という嘆きを聞いて、息子のことを考えてみました。

息子の部屋は凸凹 息子の部屋について:

本棚やフィギュアケースの中は、
「ここお店?」と感じるほど、キッチリと整頓されています。

本やフィギュアを1ミリでも動かしたものなら、絶対息子は気がつくだろう!と思うくらいビシ〜と、そろえて置いています(^^;)

ところが上記の

もっとみる
心配のあまり、発達障害の子どもを「支配している」母親になっていたかもしれない(大切な気づき)

心配のあまり、発達障害の子どもを「支配している」母親になっていたかもしれない(大切な気づき)

子どもに生きづらさを感じてほしくない!息子が神経発達症(発達障害)と診断される前から、
「この子はちょっと独特」でした。

「息子一人に判断を任せていたら、(世間一般の)レールからズレまくってしまう!」「社会に出てからつらい思いをさせたくない!」
という気持ちを強く持っていました。

全てに口をはさんできた

思い返すと、進学、就職、その後、発達障害と診断されてからの身の振り方、通うクリニックに至

もっとみる
「発達障害は個性だから」、「ありのままでいい」と言われると、今の息子はモヤモヤするらしい

「発達障害は個性だから」、「ありのままでいい」と言われると、今の息子はモヤモヤするらしい

以下は息子の今朝の発言です。
現時点での想いですので、また変化するかと思います。

「発達障害は個性」
「オンリーワン」
「ありのままでいいんだ」

そう言われると、なんかモヤモヤするんやよね...
「○○でいいんだ!」って、別に「良くない」でもいいんやけどね。

普通に「障害」でもいい。
きれいなラッピングをされる必要はないと思う。
無理していい感じに言おうとしなくてもいい。
そんな大したもんじ

もっとみる
不特定多数に向けた「自己流は事故る」、発達障害当事者の息子は勘違いしました(๑˃̵ᴗ˂̵)

不特定多数に向けた「自己流は事故る」、発達障害当事者の息子は勘違いしました(๑˃̵ᴗ˂̵)

SNSやブログなどで、よく目にする言葉「自己流は事故る」
あちこちで多用されている表現だと思います。

とりかたによっては素晴らしいかも...

結果を出した人のマネをしたり、習ったり、または定番のルール通りに進めるのが、失敗しない早道になることが多いでしょう。
確かに「自己流は事故るかもなぁ~!」と思うときはあります。

発達障害当事者に使うと「事故る」かも?😂不特定多数の人に対する表現は、具

もっとみる
息子がパニック!発達障害の対応で起こりうる実例

息子がパニック!発達障害の対応で起こりうる実例

色々な出来事が重なって不安定な状態変化が苦手な息子(ADHD・ASD混合)

•おばあちゃんが余命宣告をされてしまい、在宅看護で生活環境が大きく変化
•急遽、夫が1年1か月ぶりに中国から一時帰国
•お母さん(私)がやや疲れ気味
•自分は役に立たないと思い込む(実際はできることを最大限やっている)

上記のことがド~ンときている不安定なときに、今朝、あることをきっかけにパニックになりました。

きっ

もっとみる
息子はパニックにならなかった!おばあちゃんの病気を伝えたとき

息子はパニックにならなかった!おばあちゃんの病気を伝えたとき

姑の突然の変化8月末は、姑と息子と3人で皆生温泉へ1泊旅行へ行きました。

9月の半ばには、姑は、神戸で人気の中国料理屋さん、
「別館牡丹園」で、かた焼きそばをペロッと食べていました。

9月の末ごろから突然食欲がなくなり、
「休肝日なんか作るぐらいだったら死んだほうがマシや!」と言っていたのに、焼酎もピタっと飲まなくなりました。

原因がわかったと思い、一瞬は安心したかかりつけの内科で「尿路感染

もっとみる
パニックを起こすのはなぜか?「ヘルプ!」を出せる環境づくりが発達障がい当事者に最も重要だと感じた話

パニックを起こすのはなぜか?「ヘルプ!」を出せる環境づくりが発達障がい当事者に最も重要だと感じた話

発達障害といっても、状態は千差万別で、人それぞれです。
「発達障害の人は○○です」と、一概に表現しますと語弊が生じますので、この記事では主に息子の例を基準に書いています。

発達障害は「怠け者」なのか?「怠け者」
「不真面目」
「仕事が続かない」という感想を周囲から持たれがちです。
実は母親の私でさえ、以前はそんな気持ちを抱いていました。

実際に息子は転職を2回しました。
3番目の仕事を辞めた(

もっとみる
納得さえすれば素直さは100%!発達障害息子との日々

納得さえすれば素直さは100%!発達障害息子との日々

前回の発言を訂正しますm(_ _)m前回、「最近の息子は、心が乱れることが激変しました」と、得意そうに書きました(^_^;)
「ほぼ毎日」から「3日に1回」程度に減ったという表現のほうがピッタリでした。訂正します(トホホ)

ああ、またか...朝から感情あらわの息子の声寝室で大声でラジオ体操の歌を歌っている姑の声を聞くことから、我が家の朝が始まります。
「ああ、今朝も元気やな(^^)」
私にとって

もっとみる
おばあちゃんもつらかったんだね!発達障害家族の対応

おばあちゃんもつらかったんだね!発達障害家族の対応

おばあちゃんの突然のつぶやき
「私な、心臓が飛び出しそうなほど、バクバクなってたんや...」
先日、私と二人っきりでご飯を食べていたとき、
同居の姑が、突然つぶやくように言いました。

「あの子(私の息子のこと)が色々難しいこと言ってくるやろ?」
「そのたびに心臓がバクバクなって、シンド~くなっていくんやわ…」

姑がそんなことになっていたとは、全く気がつきませんでした。

息子は心が乱れると、心

もっとみる
自分を「値引き」する言葉で、余計に自己肯定感が下がる(精神科医からの指摘)発達障害の対応について

自分を「値引き」する言葉で、余計に自己肯定感が下がる(精神科医からの指摘)発達障害の対応について

僕なんかどうせ○○だから...1日何度も息子が言っていた言葉、「僕なんかどうせ○○だから...」
○○の中には、
ポンコツ、アホ、何もできない、何も知らない、お荷物等等入ります。

「本当にそうでしょうか?」クリニックで指摘されたこと気になる出来事があったとき、いつもマイナス思考で、悪い方向にしか物事を考えない傾向の息子。

ある時クリニックの医師に言われました。
「本当にそうでしょうか?」
「話

もっとみる