発達障害の特性が出た事例とその対応
ああやってしまった!バカ正直な私
夫との何気ない会話から「マトリックス」という映画名が出てきた。
私は観ていない。「どんな感じ?」という私の問いに対し、
「映画のことは息子が詳しいから、聞いてみ!」
という夫の返事。
ああ、あの時、
「そうやね~」と夫に同意しておいて、自分で調べれば良かった。
息子の特性(ASD&ADHD)を考えればわかったはずだ。
夫に言われたまま映画の内容を息子に聞いて、その後に起こることが...
「マトリックスってどんな映画?」
私の質問を聞いたときの息子の困惑した顔!私は一瞬で後悔した。
発達障がい特性①:相手が望んでいなくても
息子:「もうだいぶ前に観たからなぁ~、忘れているところもあるから困ったなぁ。」と言いながら、思い出しながら(興味がある事物の記憶力が恐ろしいほどいい)映画の内容を事細かく語り始めた。
完璧に伝えたいという気持ちに加えて、
「お父さんから与えられたミッションだ!」という思いになってしまい、息子は余計に力が入った。
親バカかもしれないが、息子の説明はわかりやすい。
順序立てて理路整然と話ができるほうだと思う。
映画の説明を聞いて情景が頭に浮かんで面白く感じていたのに、息子は...
「今の説明ではダメや!もう一度初めから言い直す!」と、また最初から解説を始められたのには、さすがに「もう勘弁して~」となった。
私:「ありがとう。大筋はわかったから、もう大丈夫やよ(^^)/」
そう言っても、息子は既に気がすまなくなっていた。
息子:「イヤイヤ、いい加減なことを伝えるわけにはいかないから...」と、スマホで何やら調べ始めた(~_~;)
こうなることは見えていたが、息子の姿を見てドキっとした。
(私もちょっと同じようなところがあるわ~)
発達障がいは人の気持ちがわからない?
発達障がいのひとは「人の気持ちがわからない」と言われるのは、
「(偏った)完璧主義」や「こだわり」にも原因があるように思う。
相手の様子を見て「加減」をするのがとても苦手...という見方もあれば、完璧に伝えなければ気が済まないあまり、相手の気持ちまで考える心の余裕がないのではないかという見方もできる。
決して、気持ちをくみ取ることが出来ないわけではない。
早めに「興味がないから聞きたくない」と、感情を交えずに伝えることができれば、丁寧すぎる解説をしなくなる。
興味や関心は人それぞれ違うということを受け入れるようになる。
大切なのは、こちらがイライラした態度や言い方にならないことだと思う。
感情にまかせてバカ丁寧な解説をやめさせた場合、
「お母さんがキレた」「僕のせいや」「やっぱり僕はポンコツなんや」という感覚しか残らない可能性が大だから。
★「感情的にならず、淡々と」がけっこう難しいところですが、大切だと実感しています。
発達障がい特性②:自信が全く持てない
息子は「僕は口下手やから」「話すのが苦手で」と、完全に思い込んで疑わない。人にバカにされて傷ついた経験が、今もなお、かなり尾を引いている。
根気よく「○○という説明、△△だったからよくわかったで!」「○○っていう表現△△だからいいね(^^♪」と、なるべく具体的に褒めると息子にはわかりやすい。
息子は、いくら私が褒めてもストレートに喜んだりはしない。
「そんなことないよ、僕はダメ人間やから」
「でもどうせ役立たずやし」という返事が返ってくる。
熱くなって「そんなこと言ってはダメ!」とはせず、根気よく褒め続け、
「お母さんは一番の味方」というアピールを常にしている。(ただし、褒める≠甘やかす)
今後気をつけようと思うこと
息子に何か聞くときは、
「○○の部分だけ教えて」
「6時までなら聞ける」
と、初めに具体的に言っておこう。
発達くんは約束はきちんと守る傾向が強いから、
「あ!もう時間になったね」
ていう感じで、ピタっと止めてくれる。
更に、親の考えを押し付け、息子の考える力をつぶすことだけはしたくない。
「この考え方って、○○だよな~」と、最近息子は自分の心のあり方を冷静に見つめるようになってきた。
ゆっくりだが、成長している。
★発達障がいの状態は本当に人それぞれです。本人の性格や感じ方、成長に合った対応を考えていきましょう。
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