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「私がいてやらなければ」から「私がいなくても」に変わった発達障がいの家族の対応とは?

前書き

発達障がい(正式名:神経発達症)の状態は、人それぞれです。
一人一人の特性や家庭環境などによって、対応が異なることをご理解いただいて、読んでいただければ幸いです。


心配のあまり、何も考えようとしない息子に育ててしまっていた

以前の記事に書かせていただきました。
「生きづらい息子がこれからの人生に困らないように、私が守ってやらなければ!」「つらい思いさせたくない!」という気持ちから、なんにでも私が介入していました。

その結果、気づけば「考えられるのに考えようとしない息子」になっていきました。

どのように対応を変えたのか、いくつか書かせていただきます。
その前に。。。


私が一番大切だと思っていること

もしかしたら理想論になるのかもわかりませんが、
子どもにとって、家の中が「最高にくつろぐ場所」になったらいいなぁ!と思っています。

お母さんが家の中で、先生みたいになってしまうと、
家が「緊張の場」になりかねません。
まずは「家でお母さんといると、ホッとする」という環境づくりが重要ではないでしょうか?


息子に対して切り替えた対応(我が家の場合)

★何事も意思決定は息子に

以前は「転ばぬ先の杖」を出し過ぎていました(^_^;)
息子の気持ちを聞く前に「絶対にこっちのほうがいいから、こうしなさい」という感じで、私がものごとを決めていました。

現在は、息子が何か聞いてきても、
「○○くんは、どう思うの?」
「どうなれば良いと思う?」
「そうなるにはどうすればいいのかな?」
などと聞き返して、本人が答えを出すように持っていっています。

聞いていくと、息子は意外とちゃんと考えを持っていることに気がつきました。

★肯定的な姿勢で話を聞く

息子はこちらまでドンヨリしてしまうような、ネガティブ発言が多いです。

「そんな風に言ってはダメ!」
「考え方が間違っている!」
以前の私は、息子がまだ話の途中でもぶった切っていました。
息子に心の中を出させないどころか、押し戻していました。

やはり、「お母さんは何でも聞いてくれる」という雰囲気作りが大切だと思います。

たとえ受け入れがたい内容であったとしても、
「そうなんや~(今は)そう思っているんやね」(カッコ内の「今は」は実際には言いません、心の中で言います)と答えたりします。

自分とは異なる思考に対し、興味を持つぐらいの余裕が私に出れば理想的です。なかなか難しいですが。。。

★話題によって、主語を「私」に変える

息子に対する姿勢が間違っていたと気づき、私は息子に謝りました。
「私の今までのやり方は間違っていた、ごめんね!」と。

その際の主語は、「お母さん」ではなく、「私」にしました。
お母さんと息子という、立場や役割から離れて、「人として」、間違っていたことは謝るという、当然の行為をしました。

息子が気づいているかわかりませんが、家の中のお母さんという立場から離れて、一対一の関係で話したいときは、主語を「私」に変えています。

★自分の意志で息子が動いたときは、とにかく褒める

過去にたくさん傷ついてしまった経験がありますので、息子は自分に自信が持てないでいます。

それでも最近は、少しずつ自分でものごとを決めて、実行するようになりました。そんなときは、すかさず褒めます。何かをしてくれたときは、もちろんお礼を言います。
どんなに小さなことでも。

★よその息子さんと比較しない

「まだこんなことしか出来ない」
「もう〇〇歳にもなって」
などなど、よその息子さんと比較して落ち込む必要はないと思いました。

比べるとしたら、以前の息子自身とです。
本当にゆっくりではありますが、成長を喜んでいます。


最近、リビングにいることが多くなった息子

自分の部屋にこもりがちだった息子でしたが、少し前からリビングにいる時間が増えました。

現在は、介護ベッドを台所からも見えるリビングに置いて、姑の介護(緩和ケア中)をしています。

暗く落ち込みそうな状況ですが、姑はお陰様で薬がよく効いている様子で、比較的穏やかに過ごしています。

大きな家族の変化で、初めは心が乱れることもあった息子でしたが、昨日は、おばあちゃんの前で歌手のモノマネをして笑わせるほどになりました。


忘れないでいたいこと

以前は、まるで分身のような感覚で息子に接していました。
(お恥ずかし~)

しかし、子どもは分身ではありません(;^ω^)
別の人格を持つ、別の人間だということを忘れずにいたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

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