![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/87034605/rectangle_large_type_2_778e2d90770b0fbf175e1d88b5f7fd5f.jpeg?width=800)
パニックを起こすのはなぜか?「ヘルプ!」を出せる環境づくりが発達障がい当事者に最も重要だと感じた話
発達障害といっても、状態は千差万別で、人それぞれです。
「発達障害の人は○○です」と、一概に表現しますと語弊が生じますので、この記事では主に息子の例を基準に書いています。
発達障害は「怠け者」なのか?
「怠け者」
「不真面目」
「仕事が続かない」という感想を周囲から持たれがちです。
実は母親の私でさえ、以前はそんな気持ちを抱いていました。
実際に息子は転職を2回しました。
3番目の仕事を辞めた(と言うよりもクビになった)後に、私は初めて発達障害という言葉を知りました。
自己嫌悪に陥りがちで、いつも強い不安感がある
学生のときに仲が良かった友達が離れていったり、職場でも「どんくさい!」と怒鳴られたり...
そんなつらい経験を数々積んだ頃には、息子はすっかり「僕はダメ人間だ!」というのが口癖になっていました。
「僕がいることで迷惑をかけているのでは?」
「僕は職場のお荷物だ」
ミスに対する自責の念や恐怖心が、発達障害ではない人よりも、かなり強いと思います。
少々体調がすぐれなくても、100%のパフォーマンスが出来なくても、
「仕事は行くのがあたりまえ」と、とらえる人がほとんどだと思います。
息子の場合は、100%の自分の力が出せなければ、
「迷惑がかかるのでは?」という強い不安感に襲われて、会社に行こうとすると、体のどこかに不調が出ました。
そして困ったことに、
「体調が悪いです」
「休ませてください」が言えないのです。
「こんなこと、言ってもいいのだろうか?」
「休むなんて言うのはダメだ~、でもつらい!」
![](https://assets.st-note.com/img/1663366725791-WU1RFHoAOT.jpg)
その結果、連絡もせずに休んでしまうということになっていたそうです。(息子は就職と同時に一人暮らしを始めましたので、私は上記の状況に気づくのが遅れました)
「体調が悪いので休ませてください」に思うこと
当然言うべきことを言えないなんて、理由にならない!
仕事に対しての責任感がない!何としてでも絶対に伝えるべきだ!
息子がいなければ、私は1000%、上記の考えしかありませんでした。
理解しようとも思わなかったでしょう。
正直いって、自分の仕事に関しては、今でもこのような気持ちを持っています。良いとか悪いとかではなく。
しかし、自分とは違う感性を否定するのは、ちょっと違うのではないかと、強く思うようになりました。
仮に当事者と同じ気持ちになれないとしても、
「異なった感性」、「異なった思考」を受けとめることが大切なのでは?と思うようになりました。
まずは気持ちを受けとめたうえで(細かいことを言いますが「受け入れる」とは異なります)どうすれば良かったのか、話し合うのがいいのかな?と、思います。
発達障害は人の気持ちがわからない?
発達障害の息子は、親しい人以外に対しては表現が非常に乏しいです。
「鈍感」
「感じない」
「人の気持ちがわからない」
という印象を持たれがちですが、実は相手の雰囲気や表情で、非常に敏感に心を察知しているのを感じ取れます。
なぜパニックになるのか?
特にASD(自閉症スペクトラム)の症状から、(色々感じているのに)気持ちを出せなくて、ため込み過ぎる傾向があります。
その結果、いびつな行動をとる形で爆発して、パニックを起こします。
変化が苦手なので、いつもと違うことが突然起こっても、パニックになりやすいです。
パニックになるときは、誰にも気づかれません。
なぜかというと、静かで表情が変わらないからです。
脳は限界を超えて、爆発寸前ですが、体と表情は「固まって」いることが多いです。顔を真っ赤にして起こるときのほうが、逆に「軽い」のではないかと思います。
パニックになって何をするのかは人それぞれ、息子も色々です。
人に危害を与えることはありませんが、壁やドアを蹴ったり、自分の頬を思いっきり自分で殴ったり...
人のよっては、もっと激しい事例もあります。
否定や批判から入ると危険
「○○すべきだ!」
「どうしてそんなことするの?」
「謝りなさい!」
本人も苦しんでいます。
否定や批判の、上からの言葉がけは、「教育」とは思えません。
今まで、私は怒ってばかり、注意してばかりでした。
息子の感情に対して、火に油を注ぐようなものでした。
逆効果でした。
色々体験して思う「大切なこと」
定型発達(発達障害でない人)に近づく工夫や努力以上に大切なことは、
「ヘルプ!」が出しやすい環境づくりではないかと思います。
発達障害当事者が、信頼して気兼ねなく困りごとを言える人、
一人でも多く息子の周囲にそんな人たちを準備しておきたいです。
私亡き後も心配ないようにと、今、私はいろいろな人と出会っているところです。
![](https://assets.st-note.com/img/1663365585584-f2dwXtRx2K.png)
当事者に合う環境さえ整えば、心穏やかな生活も夢ではない!そう信じています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
INE公式アカウント友だち追加の方だけに
お試し30分無料カウンセリングをおこなっています♡
大人の発達障がいカウンセリングや終活について個別にお問合せできます。
更に今なら「ASDとADHDの共通点と相違点」の表プレゼント!
ラインIDからの検索は@442rlkaq で。ポチっと👇
![](https://assets.st-note.com/img/1663365670491-nVts0sgJUU.png)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?