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学術的(?)、研究者的(?) 考察

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2024年3月の記事一覧

「見えない」という言葉の難しさ

私はずっと、「見えない」という言葉と、「見ることができない」という意味の間に、違いを感じてきた。

言語化はできないのだが、見えない、と、見ることができない、は、私の中では明らかに違う。

それは、「視機能使用困難状態」だから、という事情とは、少しばかり違うような気がする。

私の場合は、視覚の問題は先天的にあった。
ただ、ヒトというのは、自分の器(身体)以外を経験したことがないので、身体の状態は

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外側の情報を飲み込むことと食べ物を飲み込むこと/よく噛むだけで人生劇変する効能

外界に対する認識・習慣・扱いと、自分自身の心や身体に対する認識・習慣・扱いなどは同じだと、私はセッションでも記事でも良くお話します。

食べ物(外界の物質)を食べて身体に取り入れるとき、あなたは、どこからどうやって食べますか?

口から、通常は物を「噛んで」食べませんか。
この「噛む」とは、一体どういうことでしょう。
簡単に言うなら、「噛む」とは、まず食べ物を細かく砕いて分解し、唾液(自分の体内物

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「自分の人生の手綱を自分で握る」とは「自分ひとりで生きること」ではない

私は、良く「自分の人生の手綱を自分で握る」という言い方をする(記事においても、会話においても)。

自分の人生の手綱を自分でとるというと「全・自分の責任だけで、自分の力だけで自分を生かす」というようにともすれば誤解するひともいるかもしれない。

が、自分の人生の手綱を自分でとる・自分自身をコントロールできるようになる・自分自身の潜在意識と仲良くなり自己一致して人生を解放する…などということの本当の

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自分を見下してしまうひと、いつも相手を見下しているひと、いつも何か被害を受けてしまっているひと

交流分析の理論の中に、「人生態度」という考え方がある。
人生(日常)の生き方のスタンスとして、4つのスタンス(ポジション)があると考える。

第1のポジション:I am OK, You are OK. (私もOK、周り・みんなもOK)
第2のポジション:I am NOT OK, You are OK. (私はダメだけど、みんなはOK)
第3のポジション:I am OK, You are NOT O

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「視覚障害」と枠づけることができない視覚の障害

私は以前、「視覚障害と(国の定めた分類法では)枠づけることができないが視機能の障害」について、このような記事にて触れました。
他にも、触れている記事自体はあるのですが…。

国で定められている「視覚障害」とは、
「”眼球”の異常が認められるもので、それにより(国の定めた一定のやり方における)”視力検査”・”視野検査”の結果の数値基準を下回るもの」
のみを、「視覚障害」と枠付けます。

簡単にいえば

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胎児に意識はあるのか?

面白い議題をいただいたので、少し、あくまで個人的に、考察してみたい。

ただ単に、「胎児に意識はあるのか?」という言葉を投げかけられると、
それを考えるためには、「では、そのあなたの言う『意識』『意識がある』とはどういうことですか?」というところをはっきりさせる必要が生じてくる。

物事、疑問などを提起するとき、その提起者自身が自分の使っている言葉の意味をそもそもどこまでしっかり自覚できているか、

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日中の活動時間は、夜の「おまけ」―睡眠というものに関して何らか感じているひとへ

身体の仕組みというものは、ほとんどすべて、「潜在意識」が担っています。
あなたは、いつも、気が付いたらつい、「自分が意識している」部分だけを、自分だと思ってしまっていませんか?
…いや、それで良いのですけれどもね。なぜなら、「自分が自分だとわかっている部分」だけが、あなたの顕在意識であり、「潜在意識がやってくれていることは自覚できない」のが顕在意識の特徴であるから。

しかし、「あなた」を構成し、

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あなたの真実・あなたの本質に繋がるもの

"スピリチュアル"の人たちも、自分たちも実は医療に非常に近いこと・医療の一端を担っていると知ったら、気付けば、本当に心理療法としての意識の深い原理原則や技法を学びたいと思うのではないだろうか、と思う。

彼ら、無自覚では根っこの確信がふわふわ…ゆえに自分達の技法を半信半疑でやっている人が多い。
実は、無自覚では自分の行っているヒーリング法や占いを、実は自分自身で軽い楽しみ程度の娯楽とくらいに過小評

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記憶力、理解をしっかりと定着させる方法ー以下に記すような方へ

このようなかたに向けた記事です。
・私のクライアントさん
・私の受講生さん
・記憶力をしっかりつけたいかた・良くしたいかた
・カウンセリングや助言などに対する理解を維持・定着させたいかた
・楽譜の暗譜や何かの学習・暗記での記憶力を高めたいかた

要するに、記憶力や理解力を高めたいかたや、自分のための情報をしっかりとうまく受け止め受け容れていきたいかたに対する記事です。

私は、カウンセリングや心理

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日本での「社会生活」困難者としての呟き
身体障害などは…特に私は視覚が大きいわけですが、「できる」か「できないか」ではない
工夫と周囲の方々の支えを求めることが許される環境ならば、できないことはそうそうないと感じています
「工夫することがどこまで許される場なのか」なのだと感じた

NPO法人「目と心の健康相談室」

NPO法人「目と心の健康相談室」という場所を訪ねてきました。

その前に…
理由、経緯としてかいつまんでみると、
私は出生時低酸素症(恐らく)における先天性重度脳性麻痺の身体で出生し、その頃より明らかな「視機能」の異常がありました。
ただ、当時(今もですが)脳性麻痺という障害は未知の領域であり、しかも赤ん坊の状態では何事も診断は難しいものです。状態の判断が手探りの状態でした。
7名の医者が次々と出

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セラピストのあまりに勝手な呟き

カウンセリング他心理療法。確たる理論や技法や経験を持っていればクライアントの症状はちゃんと治せるのだろう、などと思っている「クライアント」は多い。

そして、私(セラピスト)も、私がこういう態度でいること自体が効果を齎すから堂々と落ち着き払って全て知っていますというような雰囲気を態度で醸し出してはいるが、フタを開けると心理療法ほど一歩先がどうなるか「予測(計算)でわからない」領域はない。

カウン

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感情はあなたのエネルギー(原動力)

感情というものは、それがどんな性質の感情であれ、あなた自身に(何らかの)行動を起こさせるだけのエネルギー(原動力)を持っています。
感情とは、あなたのエネルギー(原動力・エンジン)なのです。

少し言い換えをすると、感情が噴出するときというのは、実は潜在意識が、あなたに「…のためにこのエネルギーを使うと良いよ!」と、感情の理由(エネルギーの使い道)をあなたに一生懸命、伝えながら、一緒に感情(エネル

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