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#日本
読者歴21年目の節目
先日、漫画家の小林よしのりさんに拙著「おもてなし2051」を献本しました。
「ゴーマニズム宣言」で知られる小林よしのりさんの読者を続けて、はや20年になります。20年という数字に何か自分の人生の節目のようなものを感じたので、読者を始めた原点を振り返り、noteに綴ることにしました。20年前の自分が今に繋がっていることを思うと、色々と込み上げてくるものがあります。しばらく昔話におつきあい下さい。
高級パンと難民キャンプと殺人と
食パンが流行っているらしい。
一斤1000円とか2000円するような高級な食パンだ。先日たまたま恵比寿でその店を見つけた。買ってみると、食パンなのにケーキみたいな香りがして、口当たりはまろやかなのに、歯ごたえはしっかりしている。
でも食パンって、と思った。何の飾り気もなく、ただ四角く焼いただけの食パンなのだ。でも店には行列ができていた。お客さんたちは店のロゴが小さくプリントされた黒い紙袋にパン
お酒にまつわる私のトラウマについて
お酒を飲んでいる人を見るのが、私は苦手だ。
こんなことを言うと、たいていの人は私のことを変だと言う。その通りだと自分でも思う。お酒が飲めない人はいるし、お酒が嫌いという人もいる。
私はお酒は好きだけれど、誰かと一緒には飲まない。なぜなら、人がお酒を飲んでいる姿を見ると、心がざわざわして不安に駆られるからなのだ。
理由はきっとトラウマのせいだろう。今まで私は多くの大切な人たちの人生をお酒が奪っ
2011年3月11日、7年前のあの震災の頃、私は難民になることを薦められた。
今年も3月が終わろうとしている。東日本大震災から早くも7年が過ぎたが、7年が過ぎた今だからこそ、じっくり振り返ることができる物事もある。私はあの震災当時のことを、初めて綴ることにした。
2011年3月12日。フランス人の友人から震災難民としてフランスに逃げて来いと言われた。地震から一夜明けてようやく繋がったネットを開くと、海外の友人からのメールが殺到していた。「日本はどうなっているの?」「あなた
フランスとLGBTとニッポンの女性専用車両について
先日、ツイッターでたまたま数年前に読んだ本の著者を見つけた。及川健二さんという方で「沸騰するフランス」という本をお書きになっていた。その本はフランスの極右政権「国民戦線」の党首ジャン=マリー・ル・ペンを取材した本で、2010年当時はまだ彼が国民戦線の党首であった。
本を読んだ当時の私は、どうしてわざわざフランスに行ったのに、極右政党なんかにスポットを当てたのだろうと、純粋に疑問に思っていた。フラ
日本人には人間愛が足りない!?ーーmetoo運動と福島被災者の弱いつながり
2018年が始まりそろそろ一か月が過ぎようとしている。昨年2017年を振り返って思うのは、昨年はかつてなく告発が目立った年だった。これまで声を上げられなかった人々、特に女性たちによるmetoo運動が起こったのも特徴的であった。そして同時に、声を上げる人々に対して激しくバッシングする言動をネットなどを介して目にすることが多かった。
どうして日本人は被害者を責めるのか?まずはmetoo運動から話を始