2023年9月の記事一覧
アダムスミスの世界③ |国富論|租税原則
はじめに | 租税四原則 財政学の教科書を覗くと、アダムスミスの租税原則が掲載されていることがある。アダムスミスは、どのような「税」を望ましいものと考えていたのだろうか?
『国富論』第5編第2章第2節| 「社会の一般収入あるいは公共収入の財源」を読んでみよう。
https://note.com/piccolotakamura/n/nfd26b89d6da7
⚠️日本語訳は、アダム・スミス
いつだって理性に従うわけじゃない | マジですかー!を訃報に使うな!
人間は感情をおし殺し、いつも理性的に行動しているわけではない。いや、むしろ感情を爆発させているほうが人間らしいとさえ思う。
そんなに大したことではなくても、大いに笑って喜んだり、わめきながら激怒するほうが人間らしい。
どんな大きなことが起こっても、冷静沈着かつ無表情に、理性的に物事をテキパキと処理していくのは人間らしくない。
誰かが亡くなっても、涙1つ流さず、粛々と葬儀に参列して弔辞を述
哲学的考察 | SNSは「公」か「私」か?
(1) どんな人でも多かれ少なかれ
まだ頭の中でまとまっていない考えなのですが、思考を整理にするために書き始めます。
私たちは、日常生活をある規範に基づいて送っています。私たちは法治国家に生きています。基本的に法に則り行動しているわけですが、法律の専門家でもない限り、ほとんどの人は法律を熟読しながら生活しているわけではありません。
何か不快なことがあったからといって、すぐに警察に行っ
アダムスミスの世界② |国富論| 教育について
『国富論』の第5編第1章「少年教育施設の経費について」(BOOK Ⅴ Of the Revenue of the Sovereign or Commonwealth, Chapter Ⅰ, Article Ⅱ Of the Expence of the Institution for the Education of Youth)[**expenceは現在とはスペリングが異なる(念のため)]とい
もっとみる読書 | 人新世の資本論
ベストセラーになった斎藤幸平(著)「人新世の資本論」。
NHKの100分de名著で資本論が紹介されたとき、指南役は斎藤幸平先生だった。
書店に「人新世の資本論」が何冊も並んでいたとき、パラパラとめくって、テレビで見た内容とあまり変わらないような気がして買わなかった。
まゆさんが書いた読書感想文を読み、概略も分かっていたので、そのまま読むことなく時が過ぎた。
しかし、先日久しぶりに図
数式なしの微積分入門(アップルパイとバームクーヘン)
はじめに この記事では「円の面積」がどうして
「半径 × 半径 × 円周率」になるのかということを、なるべく数式を用いで考えてみたい。
もちろん算数なので、多少数字は登場しますが、最後まで読んでいただければ嬉しく思います。
(1) そもそも円周率とは何か?円周率というのは、
「円周の長さ÷直径」の値のことをいう。
上の図で言えば、
「青い○の長さ」を「赤い線の長さ」で割った値が円周率というこ