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旅行記

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そのまま、旅行した時の記録です。もちろん写真もあります。ビール写真が多いかも。
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#日記

短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

 この度、Amazonのkindleストアから、電子書籍として二冊の短編小説集を出版しました。一つは、長年書き溜めてきたクリスマスストーリーから9編を選んだ『クリスマスストーリーズ』。もう一つは、J.D.サリンジャーの『ナインストーリーズ』や中井英夫の『とらんぷ譚』(特に『幻想博物館』)のような作品をイメージした、九つの短編を選んだ『九つの物語』です。 

 これまで、noteでいくつかの作品を投

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<小旅行記>朝散歩 潮見-新木場-夢の島公園-辰巳公園

<小旅行記>朝散歩 潮見-新木場-夢の島公園-辰巳公園

 大酒まではいかないが、連日飲酒しているとやはり身体が重く感じる。そのため、いつもは人出が多いので土日は避けているのだが、11月のある日曜の朝、いつもの辰巳公園ではなく、潮見から新木場を経由して夢の島公園まで散歩することにした(歩数は1万歩ちょっとだった)。

 日曜とはいえ、朝なので通勤する人の姿がちらほら見える。仕事もしないで散歩している我が身が情けなく感じるのはこういう時だ。途中、「あのコン

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<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その2)

<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その2)

 庭園鑑賞を終えて、近くの山本亭に向かった。住宅街の細い道を歩きながら、母に「れいこちゃん」のことを聞いた。「れいこちゃん」というのは、私が4歳の時に、同じアパートにいた年下の大柄な女の子で、実は私の初恋の相手だ(なお、同じ幼稚園にいた「すみれちゃんが可愛い」とよく母に話していたようだが、私はまったく覚えていない。でも、古びた集合写真を見ると、すみれちゃんはたしかに可愛い)。しかし、阪田寛夫の歌「

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<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その1)

<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その1)

 10月の良い天気だったある日。実母が、柴又でうなぎが食べようという。それで、ランチで混む時間より前にしようと思い、11時に京成柴又駅の寅さんの銅像前で待ち合わせをした。

 考えてみれば、20代の頃に車を使って帝釈天に参拝したことはあったが、京成線を使って行った記憶がない。『男はつらいよ』のTVドラマや映画では、いつもこの京成柴又駅が出てくるので、一度は行って見たいとずっと考えていたのだが、なぜ

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<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

 最近、タッチラグビーをやっていた頃の友人と、御徒町周辺の店で、月例で飲んでいる。今回は、私が「林家正蔵の四時から飲み」で紹介された店を二軒、はしごすることにした。

 時間は四時(16時)ではなく、17時30分に最初の店を予約して、そこで待ち合わせることにした。最初の店は、上野たる松。たる松は上野店と御徒町店と二つあり、TVでは御徒町店を紹介していたが、たぶん空いていると思って上野店を選んだ。

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<小旅行記>船橋法典の温泉を訪ねる

<小旅行記>船橋法典の温泉を訪ねる

 10月のある晴れた日。妻が契約している農園の収穫に行くので、最寄り駅で待ち合わせて、近くにある温泉施設に行った。その駅は、武蔵野線の船橋法典という駅で、温泉施設は「法典の湯」というところだった。

 13時に駅改札で待ち合わせだが、そのまま温泉に行く予定なので、すきっ腹で温泉に入って貧血になっても困るため、新木場駅で立ち食いそばを食べていくことにした。東京メトロ新木場駅構内には、「メトロ庵」とい

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自由律俳句(その7)

自由律俳句(その7)

〇 2023年7月14日、連日の猛暑が一休みするが、猛暑の時と同様、ひたすら眠い。そして、難解な哲学書を読んだ後は、必ず睡魔が襲ってくるのは、おそらく脳が処理可能な量を越えた情報をインプットされたためだと、妙に納得する。

朝 目が覚めたとき そこが浄土であればといつも願う

我が魂は もうこの身体に飽いている では次はどうするのだ

結局この世で得たものは なんだったのだろう 答えはでない

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<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(後編)

<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(後編)

2.第二日 川湯温泉、知床斜里、知床五湖、ウトロ温泉、知床ナチュラルリゾート 翌朝、いつものように午前五時くらいに目が覚めるので、朝風呂に行く。誰もいないだろうと思っていたら、先客が二人ほどいた。貸し切りを期待したが、誰もが考えることは同じだから、仕方ない。朝の肌寒い中の露天風呂に入った後、室内に入り髭を剃る。低温の乳白色の湯に入ると、髭剃り後によく沁みる。こうして傷も治るのだろう。部屋で朝のニュ

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<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(前編)

<旅行記>二泊三日、道東と知床の旅(前編)

 知人が釧路に転勤になったので、会いに行くことを考えた。しかし、お互いの都合を調整するのが面倒なのであきらめていたら、家内が「私は室蘭出身だけど、道東は行ったことがないし、知床にも行きたい」ということで、学校が夏休みに入る前、つまりハイシーズンになる直前の時期に、釧路・川湯温泉・知床・網走を訪ねることにした。

 もちろん、スケジュール作成は、我が家の「ツアーコンダクター」あるいは「旅行代理店」で

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<旅行記・エッセイ>『スワーブを切れたけど―海外都市の顔―』から、アカバとマントンの項目を抜粋して紹介

<旅行記・エッセイ>『スワーブを切れたけど―海外都市の顔―』から、アカバとマントンの項目を抜粋して紹介

 私は、1987年から2023年までの間、仕事と観光で世界の多くの都市や地域を訪問しました。その時の印象をエッセイにしたのが『スワーブを切れたけど―海外都市の顔―』です。25の都市または地域について、それらの一般的な紹介と私が訪ねたあるいは住んだときの出来事や記憶、そしてそれらから想起したあれこれをエッセイにしています。全部で58,000字の長文になるため、いきなりnoteに掲載するには長期にわた

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スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その3最終回)

スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その3最終回)

 3回に分けた海外生活で食べた料理の話は、これで終わりです。最終回は、アラブ(シリア)料理、アラブ(ヨルダン)料理、アラブ(エジプト)料理、ギリシア料理、ルーマニア料理、各国ビール飲み比べ、番外編(和食居酒屋)です。

12.アラブ(シリア)料理

 日本人にアラブ料理は馴染みがないと思うが、現地で食べてみると、ローマ帝国時代からの歴史とフランスなどのヨーロッパの影響が感じられる、かなり立派なもの

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スワーブが切れなくて―私の海外食い倒れ―(その2)

スワーブが切れなくて―私の海外食い倒れ―(その2)

 昨日に続き、全3回に分けたものの2回目です。取り上げたものは、マレー料理3種類、シンガポール料理、アメリカ料理2種類、ニュージーランド料理です。

5.マレー料理

 マレー料理は、タイ料理と異なり、香辛料はあまり使わない。しかし、中華料理の影響が強く、調理方法や味付けは中華料理のようでもある。その中から、僕が好んで食べていたものを紹介したい。

(1)サテー
 サテーは、簡単に言えば日本の焼き

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スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その1)

スワーブが切れなくてー私の海外食い倒れー(その1)

 私が経験した世界の料理を、3回に分けてご紹介したい。最初は、インド、中華そしてタイ。

スワーブ:
ラグビーで、相手との距離がある時に、直進するようにみせかけて、左右どちらかに回り込むようにして、走って抜いていく技術。多くの場合、走るスピードに緩急をつけるチェンジ・オブ・ペースと併用される。

1.はじめに

 昨年定年退職した私は、40年間の勤務のうち25年間を海外勤務となり、そこで生活してき

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<疑似旅行記>千鳥ヶ淵ー靖国神社ー銀座ライオン7丁目店

<疑似旅行記>千鳥ヶ淵ー靖国神社ー銀座ライオン7丁目店

 85歳の実母が、「冥途の土産に、千鳥ヶ淵と靖国神社の桜を見たい」ということで、昨20日、お天気が良いので急遽花見に行った。当初は23日の満開の頃を予定していたのだが、どうやら雨が降るとの予報なので、三分咲くらいだが、それでも出かけることにしたのだ。

 実母とは錦糸町駅で待ち合わせた。これには理由があり、実は近々に保険証が使えなくなるというので、実母もついにマイナンバーカードを申請することになり

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