島原点景

ある年の十一月の日暮れ、島原のお城から、中央を綺麗な疎水が流れる武家屋敷の道を歩み、緩やかな坂道を下っていると、向こうから小柄な一人のシスターが歩いてくるのが見えた。淑やかな品のいい顔は三十くらいに見えた。が、あるいはもう一回りくらい上だったかもしれない。
 彼女は僕を見て少し微笑し、軽く頭を下げ、静かな足取りで通り過ぎた。その柔らかい物腰にも僕は心を動かされた。世の中にはこのように清潔な人々もあ

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キスをお返しします!おでこを出してください!
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星川駅(三重県)に行ってきた話

はじめに

こんばんは。

S.U@星くずです。

ツイッターではいろいろな方に反応いただいて本当にうれしく思っています。

この場をお借りして・・・ありがとう💗

今回はタイトル通りに星川駅に行ってきたお話を書きます。

単に自分が書きたいだけであんまり有益な情報はないと思われますが・・・w

なんか読もうかなっと思ったら読んでみてください・・・!

時系列

ここまでくるとボクがどこに住んで

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読んでくれてありがとう♪
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私の中東冒険記①旅立ちと洗礼

東欧ブルガリアから中東パレスチナに渡った日本人はもしかしたら史上初だったかもしれない。遡ること2年と少し前、私は格安航空の恩恵を受けてパレスチナを初体験していました。

初対面でほぼ毎回尋ねられることといえば「なんでパレスチナ行ったんですか?」。最近では話し過ぎて自分でも「あれ、なんでだったっけ」と思ったりするけれど、突き詰めたら「好奇心」だったろうなぁ。パレスチナ問題という言葉を知って、いろいろ

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マアッサラーマ(アラビア語の挨拶。直訳は平和がありますように)
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奥飛騨ドライブ【飛騨市神岡町】江馬氏館跡庭園・墓所と切腹石

先日、夫と出かけたドライブの続きです。

高原川沿いを走る国道471号線を通って、飛騨市神岡町に入ります。

神岡町と言えば、昔は鉱山の町として知られていますが、今は、鉱山跡地を利用したニュートリノ観測施設「スーパーカミオカンデ」が有名です。ノーベル賞の町となり、世界から研究者が訪れる地域となりました。

そのスーパーカミオカンデ&ニュートリノについて詳しく学べるのが、「道の駅・スカイドーム神岡」

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インド物語−アグラ⑩-

墓地観光で成り立つこの街を車で一日案内してくれるという二人組がいた。

ガイドブックに載っていないところに行ってみたくてその車に乗ることにした。夕暮れまでにデリー行きのバス停まで送ってもらう約束も取り付けた。

そういうわけで次々に土産物屋に運ばれた私は飛んで火にいる夏の虫だった。

最期に案内された絨毯を製作している工場はとくに熱い炎に燃えていて、その業火はいつまでも私にまとわりついた。

買う

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奥飛騨ドライブ【高山市上宝町】石仏と鼠石

梅雨の曇り空が広がる昨日、私は夫とドライブしました。

向かったのは、旧上宝村(現在は高山市上宝町)方面です。

地元の人なら皆さんご存じの「大坂峠」(通称・十三墓峠)、国府見座線という道路を通って、上宝町に向かいました。

峠道に入ると、こんな感じの道路が続きます。すごい山道だけど、この先にある上宝の集落の方々にとっては、大切な生活道路です。

ぐねぐねした急勾配の道路を上っていくと、やがて国府

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旅の真髄は「運動」である

ようこそ、もんどり堂へ。いい本、変本、貴重な本。本にもいろいろあるが、興味深い本は、どんなに時代を経ても、まるでもんどりうつように私たちの目の前に現れる。

 日本のグローバル化が叫ばれているが、例えば読売ジャイアンツに初の外国人助っ人(デーブ・ジョンソン)がやってきたのでさえ、たかだか46年前のことである。「ガイジン」なんていう言葉が残っているように、まだまだ日本人の鎖国的、単眼的な見方は根深い

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西へ向かうつもりが北へ導かれ (3日目・函館→岩見沢)

7月28日、曇り時々雨。初日の大宮と同じ天気。風が吹き、昨日に引き続いて少し肌寒い。
函館にて宿泊していたホテルからは車庫が見え、北海道各地を駆け巡る特急列車の数々がこちらを向いて顔を連ねていた。幼い頃穴が開くほど読んだ、子供向けの図鑑に載っていた車両たち。それが今、10数年の時を超え眼前に存在している。普通の人からしてみればただの鉄の箱に過ぎないのだが、そんなものに感慨深い気持ちになれる鉄道マニ

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岡田光世○ニューヨークの魔法は終わらない願望に潜むもの

○青山学院高等部在籍中に米国、ウィスコンシン州 の高校に1年間留学。
両校を卒業後の青山学院大学在籍中に
協定校Ohio Wesleyan Universityに留学。
青山学院大学を卒業後、New York University大学院英米文学科で
Creative Writingを学び、修士号取得。
読売新聞米国現地紙「読売アメリカ」の記者を経て、
作家、エッセイストばかりかジャーナリストとして

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○本当にありがとうございます♪この機会に自分を知ってみませんか?
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旅の適齢期は26歳? 読書感想「旅する力/沢木耕太郎」

「旅の適齢期」を論じる際に「26歳最強説」というのがあるらしい。その立役者が、26歳で旅に出て紀行文の名作「深夜特急」を上梓した沢木耕太郎。深夜特急の”制作秘話”のような位置付けである本書「旅する力」でも、沢木氏自身が26歳最強説を支持している。

 同氏によれば、良い旅には「未経験という財産つきの若さ」が必要。一方、「未経験者が新たな経験をしてそれに感動することができるためには、ある程度の経験が

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