「全国最中図鑑」84 元祖 牡蠣最中 (北海道厚岸町)
釧路の東にある厚岸町は、アイヌ語で「牡蠣の多いところ」という意味の「アッケケシ」が地名の由来だそうで、その名のとおり牡蠣の名産地である。
牡蠣の採れる厚岸湖は、山の養分を含んだ別寒辺牛川の淡水と厚岸湾の太平洋の海水が混ざり合う汽水湖。植物性プランクトンが豊富で、牡蠣はその栄養をたっぷり吸収して育つ。また厚岸は水温が低く通年温度変化が少ないので、牡蠣は長い時間をかけて栄養を蓄え、大きく身もふっくらとし、濃厚な旨味と甘味がある。一般的に牡蠣は水温が高くなると生食はできなくなるが、