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「全国最中図鑑」81 佐賀えびすもなか (佐賀県佐賀市)

七福神とは、大黒天、毘沙門天、恵比寿天、寿老人、福禄寿、弁財天、布袋尊の七人の神の総称で、七福神を参拝すると7つの災難が除かれ、7つの幸福が訪れると言われている。七福神信仰は室町時代末期に生まれ、特に農民や漁民の信仰が厚く、今もなお生き続けている。
ところでこの七福神、どこの国の神様なのかはあまり知られていない。実は殆どがインドや中国の神様で、日本の神様はただ一人、恵比寿天だけなのである。恵比寿天、通称えびす様はイザナギ・イザナミの二神の第3子といわれ、右手に釣竿、左手に鯛という親しみやすい姿で知られる漁業と商売繁盛の神様だ。
このえびす様、昔から特に佐賀での信仰が盛んで、市内だけで800体を超える恵比寿像があるという。
そんな佐賀県民が大好きなえびす様を最中にしたのが、老舗の和菓子店・元祖吉野屋。ふっくらと優しそうな姿の皮に、別添えのあんを詰めて食べる、出来立てを味わえる最中。あっさりしたあんは食感が抜群で、食べれば誰でも思わず恵比寿顔になるとか。

佐賀えびすもなか
佐賀えびすもなか

元祖吉野屋
佐賀市大和町大字梅野173

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