河瀬大作

TVプロデューサー NHK → 株式会社Days 代表。「有吉のお金発見!突撃 カネ…

河瀬大作

TVプロデューサー NHK → 株式会社Days 代表。「有吉のお金発見!突撃 カネオくん」「プロフェッショナル 仕事の流儀」「あさイチ」。SmartNews+編成統括。「FUKKO DESIGN」代表理事。

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  • プロデューサー 仕事の流儀

    「突撃 カネオくん」「あさイチ」「おやすみ日本」「アナザーストーリーズ」など数々の番組を手がけてきたプロデューサーの仕事術。考え方を変えれば世界はかわる。嫌われる勇気と愛される理由。明日からのあなたの仕事を面白くするために。

  • 日経COMEMO

    • 13,599本

    日経COMEMOは、様々な分野から厳選した新しい時代のリーダーたちが、社会に思うこと、専門領域の知見などを投稿するサービスです。 【noteで投稿されている方へ】 #COMEMOがついた投稿を日々COMEMOスタッフが巡回し、COMEMOマガジンや日経電子版でご紹介させていただきます。「書けば、つながる」をスローガンに、より多くのビジネスパーソンが発信し、つながり、ビジネスシーンを活性化する世界を創っていきたいと思います。 https://bit.ly/2EbuxaF

  • FUKKO DESIGNはこんなことしてます。

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    被災地の復興支援を考える団体「FUKKO DESIGN」の活動記録です。

  • #北海道のここがえーぞ

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  • 旅するように暮らしたい

    時には世界の果てまでも。見知らぬ場所に行き、見知らぬグルメに舌鼓をうち、見知らぬ人に出会う。傍にはいつもカメラ。そんな旅を記録していきます。

最近の記事

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もし火事にあったなら、読んでほしい。

 誰にでもおきる可能性があります。あるサイトによると、住宅火災が起きる確率は、0.024%なんだそうです。確率はあくまで確率。火事の当事者になれば、その瞬間から人生が大転換します。何をしていいのか、まったくわからないほど混乱します。そして、助けになる情報はほとんどありません。だから僕の場合、何がどうだったのかをできる限り具体的に記しておきます。家はほぼ全焼でしたが、近隣への延焼はほぼなく死傷者もありませんでした。不幸中の幸いでした。 この記事を読んでくださった皆さんにお願い

    • 会社でヒーローになりたいけれど、それは難しい時代に突入したのかもしれない。

       多くの人は、自分にしかできない仕事をしたいと憧れる。面白い企画を立案し、大きな案件をまとめ上げ、時には困難をも切り抜ける。そのために日々知識を蓄え、スキルを磨く人も少なくない。サラリーマンとして生きていく上で、会社から認められたり、より必要とされたいと考えるのは自然なことだ。VIVANTの堺雅人のように、混迷の現代を生き抜く人間ドラマは常にヒットランキングに食い込んでくる。  かつては職場にはエースがいて、まるでヒーローのように輝いていた。しかし、ヒーローが生きにくい時代

      • スゴいことを思いつく人の考え方のクセ。

         はたらいていると、さまざまなアイデアを求められる。  どうすれば売れるモノを作れるか。  どうすれば商品が売れるのか、とか。  テレビや動画の世界でいえば”、面白い企画”みたいなものだ。  アイデアといえば、多くの人が思い違いをしている。  実は、多くの人々の”新しい何か”を生み出せない理由でもある。  それは、アイデアとは思いつき、だという誤解だ。  アイデアとは考えるものである。そこにはさまざまな「前提条件」があり、その全てをクリアしてなおかつ、人を惹きつける

        ¥500
        • インテリジェンスってさ、いっぱい見て、いっぱい読んで、いっぱい失敗して、いっぱい議論して、その果てにあるかもしれない儚い果実なんだよ。 一朝一夕に得られるもんじゃないんだよね。

        • 固定された記事

        もし火事にあったなら、読んでほしい。

        • 会社でヒーローになりたいけれど、それは難しい時代に突入したのかもしれない。

        • スゴいことを思いつく人の考え方のクセ。

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        記事

          NY自転車生活・上級編 SOHOへ自転車で買い物へ

           にわかニューヨーカーを目指すぼくらには、次なる計画があった。  SOHOへ自転車で買い物へ出かける。  知らない街を旅する時には、地下鉄やバス、そしてUberなどに頼ることになる。しかしそうなると「ちょっと寄り道」みたいなことができないし、街全体を把握するのも難しい。だから今回は、自転車でマンハッタンを移動しようと考えた。ぼくは日本から持ってきた、Bromptonで。仲間たちはCITI BIKEという街中にポートがあるシェアサイクルを借りることにしたのだ。  その前に

          NY自転車生活・上級編 SOHOへ自転車で買い物へ

          NY自転車生活 セントラルパークでサイクリング編

           海外の街を自分の自転車で走るなんて、夢のまた夢、だと思いがち。でもやってみればそれほど難しくはないし、何より楽しい。去年、ロードバイク持参でホノルルセンチュリーライドを走った。  今回は輪行最強自転車・ブロンプトン持参でニューヨークへ乗り込んだ。  しかしニューヨークでのライドには一抹の不安があった。なんといっても、あのメッセンジャー文化を産んだ自転車先進都市・ニューヨークなのだ。今回、ニューヨークに一緒に渡ったのは、カレンちゃんことランナーでありサイクリストでもある丸

          NY自転車生活 セントラルパークでサイクリング編

          超絶技巧の美...本のコロッセオ...金沢デザイン旅(無料記事)

           初夏のある日、ブロンプトンを持って金沢にでかけた。大好きな街のひとつで、これまで何度も出かけているが、今回はひとつのテーマを持って旅をしようと考えた。それは「デザイン」だ。加賀百万石という豊かな土地は、工芸をはじめさまざななデザインを産んできた。今回はデザインという目線で金沢を自転車で巡る旅だ。 ルートは金沢駅を起点。この駅も美しい。金沢はシェアサイクルも整備されていて場所によってはヘルメットも貸してもらえる。自転車輪行が面倒だという人はぜひ利用してみてほしい。  ま

          超絶技巧の美...本のコロッセオ...金沢デザイン旅(無料記事)

          これから会社は社員に残ってもらうのに必死になるだろう。

           「働かないおじさん」とか「逃げ切り世代」とか、シニア社員を揶揄する言葉が飛び交うようになったのは、いつ頃からだっただろう。しかしそれも無理はないことだ。若者たちは給料が伸び悩むなかで、年功序列というシステムで高い給与や退職金が保証されている。その一方で、その高い報酬が経営の足枷になりかねないと、多くの企業が早期退職や役職定年を導入してきた。   しかし今、その潮目が変わり始めている。  明治安田生命が定年を70歳に引き上げるという、先週のニュースを聞いた時に、「いよいよ

          これから会社は社員に残ってもらうのに必死になるだろう。

          オープンカー

           会社を辞めた時に、オープンカーを買った。  これから始まる新しい人生の花向けに、普通だったらしない”なにか”をしようと思ったのだ。まず考えたのは長期の旅行。しかしフリーランスになってすぐに長期休暇を取れるほど余裕はないぞと自分を戒める。でも長く会社勤めをやめ、自由の身になったんだから、ひとつぐらい思い切ったことをしてみたい。そこで思いついたのがオープンカーを買うことだった。  友人の作家・浅生鴨さんが乗っていたMINIのコンバーチブルがずっと気になっていた。中古のMIN

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          オープンカー

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          映画に愛された男

           その男は、年間600本の映画を見るという。1日1本見ても追いつかない。どんな映画の話をしても確実に打ち返してくる。すさまじいまでの記憶力で、膨大な知識を蓄え、それを結節させて、映画を評論する。  3時間の生放送中、打ち合わせを全くしていないのに、映画の話は、温泉掛け流しのごとく、無尽蔵に湧き出し、僕を圧倒した。  この人は、映画に選ばれ、映画から愛されつづけているのだ。  先日、映画評論家の松崎健夫さんとラジオでご一緒させていただいた。bayfmの番組「シンラジオ ヒ

          映画に愛された男

          まるで魔術のように、それはスーツケースにおさまった。

           ブロンプトンでマンハッタンを疾走する。  そんな想像するだけでついつい顔がゆるみがち。  だって、自分のブロンプトンで、SOHOとか、セントラルパークとか走っちゃうんだから、まさに薔薇色のマンハッタンなわけですよ。「ことりっぷ」とか「マンハッタンでしたい100のこと」とか、ガイドブックも数冊買ったし、デニムジャケットも新調した。飛行機のなかで見るNetflixもiPadにダウンロードした。もう準備万端だ。   そんなある日、はたとあることに気づく。 ところでブロンプトン

          まるで魔術のように、それはスーツケースにおさまった。

          先の予定なんてないほうが旅も、仕事も、そして人生も面白い(無料記事)

           何も決まっていない事は不安である。  先が見通しが立たないということは、かつては生存の危機を意味した。狩猟採取の時代には、人は食糧を探し続けなければならなかった。農耕という技術を手にしたことで人類は爆発的に増殖した。見通しの立たないことへの不安は、DNAに刻まれた”危機の記憶”ゆえなのかもしれない。  現代においても多忙であることで安心感を得る人は多い。昭和でいえば、手帳にびっしり予定が書いてある、令和でいえばGoogleカレンダーがテトリスみたいになっていることが、自

          先の予定なんてないほうが旅も、仕事も、そして人生も面白い(無料記事)

          ぼくの好きなおじさんをお見舞いにいった。

           ぼくが生まれた頃から、おじさんはずっとお寿司やさんだった。  小学生の頃、学校帰りに、ふらっと遊びにいくと、ほいっ、とカウンターごしに、鉄火巻きをくれたりした。大人になってからも帰省するたびにお寿司を食べさせてもらった。出世払いだぞって言われて、パクパク食べていたので、莫大なツケがたまっちゃっているはずだ。  板前としてのおじさんは、研究熱心だった。自分でからすみを作っちゃったり、焼いた鷹の爪と大葉で焼酎のお湯割を飲ませたり、時折ハッとするような味を作り出す。そんなおじ

          ぼくの好きなおじさんをお見舞いにいった。

          仕事ってなんなんだろう 2024.

           フリーランスになって、まもなく2年になります。東奔西走の日々です。テレビ番組だけでなく、スマニュー+で編成統括をさせてもらったり、CM制作やSNS戦略などパブリックリレーションをプロデュースしたり、ラジオなどに出演したり、審査委員をしたり、最近では写真を撮るとか文章を書く仕事もしています。  そんななかで、ふと考えることがあります。  仕事をするって、どういうことなんだろう。  昭和生まれの僕がずっと考えてきた「働くこと」と、令和の今では、その意味合いは大きく変わってい

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          仕事ってなんなんだろう 2024.

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          ブロンプトンに恋をして。

           折りたたみ自転車って、ずっと憧れだった。  でもロードバイクで自転車にはまった僕としては、小径車なんて物足りないんじゃないかと思っていた。ロードバイクなら時速30kmオーバーなんてへっちゃらだし、距離も100キロぐらいなら軽々といけちゃう。そんなロードバイクじゃなきゃ、つまんないじゃん、って思ってた。  でも、ロードバイクにだって苦手はある。  街中を走ることだ。  信号で停まるたびに、うんざりする。車輪の大きなロードバイクはストップアンドゴーが苦手だ。スピードに乗

          ブロンプトンに恋をして。

          お前の代わりなんていくらでもいる、が死語になったのはなぜなのか問題。

           こんなこという上司、今はさすがにいないですよね。コンプライアンス全盛の2024年のジャパンでは不適切にもほどがあります。しかし、今から30年ぐらい前の、2億4千万のジャパーンでは、ここぞという時につかわれていた記憶があります。リアルな職場でも、そして青春ドラマやスポコン漫画などでは、叱責の言葉として、たびたび登場するクリシェといっても過言ではありません。    これ、現代ではとてもショックな言葉ですよね。。  そんなふうに言われたら、なかなか立ち直れないぐらいのハードパン

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