河瀬大作
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もし火事にあったなら、読んでほしい。
誰にでもおきる可能性があります。あるサイトによると、住宅火災が起きる確率は、0.024%なんだそうです。確率はあくまで確率。火事の当事者になれば、その瞬間から人生が大転換します。何をしていいのか、まったくわからないほど混乱します。そして、助けになる情報はほとんどありません。だから僕の場合、何がどうだったのかをできる限り具体的に記しておきます。家はほぼ全焼でしたが、近隣への延焼はほぼなく死傷者もあ
もっとみる人は、不安より不幸を選びがち...でも不安を選んだ方が人生は楽しい。
人は、不安よりも不幸を選ぶ。
ジェーン・スーさんがポッドキャスト番組「Over The Sun」で紹介していた言葉です。この番組は、スーさんと堀井美香さんとの”ぶっちゃけな”やりとりが大好きでよく聞いているのですが、2022年3月のepisode77でこの言葉が出てきたのです。それまでTBSのアナウンサーだった堀井さんが「沖に出る」、つまりお辞めになることになることを発表し、そんな流れでこの
ひとつのキャリアで生きていける人は、それほど多くはない2024ニッポン。
ずっと今の会社で働き続けることができる、って思えている人ってどのくらいいるのだろうか。サラリーマンであれば、転職とか独立とかが頭を掠めたことのない人ってあんまりいないだろう。
もはや、ひとつのキャリアで生き抜くのはしんどい時代だと感じる。
ぼくが社会に出たのは1993年、まだバブルの残り香がそこかしこに残っていて、大企業が倒産するなんてことはないと思っていた。
しかしこの30年、それ
「治してあげるよ」 沖縄のビーチでおじさんに手をかざされた僕は...。
後から思い返すと、あれはなんだったんだろうって、できごとってありますよね。現実という揺るぎない世界に、ふっと生まれるエアポケットのような瞬間。でもそのできごとは、心の奥底にしっかりと刻み込まれる。
沖縄のビーチでのおじさんとの邂逅も、まさにそんなできことだった。
その頃、ぼくは那覇にいた。1週間、国際通り近くのホテルに滞在していた。いろんなことがあり、少し疲れていた。ゆるやかに時を過ごし
一緒に仕事をしたい人、したくない人。
日々、たくさんの人たちと仕事をしています。
業界の大御所といわれるような人とも、ベンチャー企業の若手とも、はたまた学生とも。どんな人と仕事をするのかは、プロジェクトごとにさまざまです。
環境も違えば、ポリシーも違います。
大企業であれば、大きな仕事ができますが、多くのレギュレーションもあります。小規模な会社であれば、小回りは効きます。
どっちがいいということではありません。
やりたいことが見つからないことに悩んでいるとしたら、ビールでも飲んで、お風呂にはいって寝たほうがいい。
あなたのやりたいことはなんですか、ってよく聞かれますよね。
大人になってもこれよく聞かれますし、特に就活にのぞむ学生はずっと問い続けられるやつです。やりたいことがあって然るべきで、それがないなら可及的速やかに探すべきである、という風潮はどんどん強まっているように感じます。もはや現代の呪いのような言葉です。
でも、といつも思います。そんなに若いうちから、やりたいことがはっきりある人、どのく
「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組を作っていなければ、NHKをやめていなかっただろう。
ぼくは、ずっと”それなり”のディレクターだった。
ネタを探したり、取材をしたり、それになりにできたし、ロケも、構成も、編集も、それなりだった。でも人をアッと言わせるようなスクープをとれる訳でもなく、インタビューがずば抜けてうまいわけでもなかった。
2005年、「クローズアップ現代」という番組をつくる制作班にいた。そこには、綺羅星のようなスターディレクターが何人もいた。そんな先輩たちに憧れ
あの頃、彼と出会っていなければ、ぼくの人生は全く違っていただろう(無料記事)
人には、人生を変える出会いがある。
それは恩師だったり、ライバルだったり、伴侶となる異性だったりする。星野リゾートの社長、星野佳路さんは、ぼくの人生を大きく変えた一人だ。いつも笑顔で、誰に対しても丁寧で、そしてどんな時も明晰な人だ。
そんな星野さんを招いての、bayfmのシンラジオ。いつもより早く幕張に向かった。星野さんを出迎えたかったからだ。bayfmに着いて、駐車場に車を停めると、後