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旅行記

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そのまま、旅行した時の記録です。もちろん写真もあります。ビール写真が多いかも。
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<閑話休題>スープを飲む?食べる?

<閑話休題>スープを飲む?食べる?

(表題の画像は、ルーマニア・ブカレストの店で食べた、ルーマニア名物「チョルベ」というスープ。またこの画像は「トスカーナ風」という名前が付いており、数種類の豆が沢山入っていた。付け合わせのライ麦パンが良く合い、中世ヨーロッパの人々の素朴な食事が想像できた。)

 昔予備校の英語教師が、「soup(スープ)という単語は、綴りと発音が一致しない不思議な英語だ」と言っていた。しかし、きちんと調べてみれば、

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<閑話休題>ルーマニアのオイナ

<閑話休題>ルーマニアのオイナ

 掲題の画像は、ルーマニアの伝統球技と称されるオイナで使うボールである。数字の4は、日本でいうところの4号級というような意味で、数字の増減によってボールの堅さが変わり、それによってプレーする年齢に対応しているそうだ。ちなみに、「4」のボールは日本でいえば小学校高年から中学生あたりに適用するらしい。

 このオイナについて簡単に説明すれば、野球と似た球技だが、ピッチャーはいない。バッターは、棒にし

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<ラグビー及びエッセイ>『スワーブをきりながら(私とラグビーとの長い旅)』

<ラグビー及びエッセイ>『スワーブをきりながら(私とラグビーとの長い旅)』

 2024年4月4日、『スワーブをきりながら(私とラグビーとの長い旅)』というエッセイを、Amazonの電子書籍及びペーパーバックで出版しました。

 これは、私が大学時代にラグビーに出会ってから、その後社会人(国家公務員)となり、いろいろな海外で勤務をしながら、現地でラグビー、タッチフットなどをしてきたこと、そして息子の(全国大会出場経験のある)高校ラグビーの父兄としての経験など、40年にわたる

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自由律俳句(その九)『日々唯不死』

自由律俳句(その九)『日々唯不死』

無心如意(無の心を意の如くに)

〇 2023年12月、古い都営住宅をとり壊した後の更地を囲む、冷たい無機質の金属フェンスの下から、たぶん昔の住人が植えていたと思われる、紫の朝顔が花を咲かせていた。

道端に咲く朝顔に 住んでいる人の顔が見えた

瓦礫に佇む重機は 古の恐竜のように咆哮している

古いから壊す 新しく作ったものに心は住めない

〇 2023年12月、銀座の「ガスト」で飲み、さらに有

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<小旅行記>2024年の初詣

<小旅行記>2024年の初詣

 正月も半ばをだいぶ過ぎた25日。今年の初詣に行った。いつも初詣は、人込みが煩わしいので、わざとずらして行くようにしているのだが、今年は第一週、第二週と妻の予定が立たなかったので、無為にやり過ごしていた。そして、第三週は温泉に行ったので、ずるずると第四週までずれ込んだ。さすがにここまでずれ込むと、初詣客らしき人はみえなくなったが、二月の節分の準備が目立つ時期になっていた。月日の流れるのは早い。特に

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<旅行記>熱海-伊東-真鶴一泊二日の旅

<旅行記>熱海-伊東-真鶴一泊二日の旅

(注:少し長いですから、そのつもりでお読みください。)

 2024年の正月半ば。「今年の冬は暖かくて過ごしやすいね」などと話していたところ、妻が「株主割引を入手したので、伊東小涌園に行こう」というので、せっかくの機会でもあるから、不肖の夫としてご相伴に預かることにした。

 本当は、腰や血行不良そしてリューマチの治療のため毎週でも行きたいのだが、生憎と経済事情がそれを許してくれない。それで、自宅

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短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

短編小説集出版のお知らせ(宣伝です)

 この度、Amazonのkindleストアから、電子書籍として二冊の短編小説集を出版しました。一つは、長年書き溜めてきたクリスマスストーリーから9編を選んだ『クリスマスストーリーズ』。もう一つは、J.D.サリンジャーの『ナインストーリーズ』や中井英夫の『とらんぷ譚』(特に『幻想博物館』)のような作品をイメージした、九つの短編を選んだ『九つの物語』です。

 これまで、noteでいくつかの作品を投

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<小旅行記>朝散歩 潮見-新木場-夢の島公園-辰巳公園

<小旅行記>朝散歩 潮見-新木場-夢の島公園-辰巳公園

 大酒まではいかないが、連日飲酒しているとやはり身体が重く感じる。そのため、いつもは人出が多いので土日は避けているのだが、11月のある日曜の朝、いつもの辰巳公園ではなく、潮見から新木場を経由して夢の島公園まで散歩することにした(歩数は1万歩ちょっとだった)。

 日曜とはいえ、朝なので通勤する人の姿がちらほら見える。仕事もしないで散歩している我が身が情けなく感じるのはこういう時だ。途中、「あのコン

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<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その2)

<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その2)

 庭園鑑賞を終えて、近くの山本亭に向かった。住宅街の細い道を歩きながら、母に「れいこちゃん」のことを聞いた。「れいこちゃん」というのは、私が4歳の時に、同じアパートにいた年下の大柄な女の子で、実は私の初恋の相手だ(なお、同じ幼稚園にいた「すみれちゃんが可愛い」とよく母に話していたようだが、私はまったく覚えていない。でも、古びた集合写真を見ると、すみれちゃんはたしかに可愛い)。しかし、阪田寛夫の歌「

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<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その1)

<小旅行記>柴又帝釈天と寅さん記念館などなど(その1)

 10月の良い天気だったある日。実母が、柴又でうなぎが食べようという。それで、ランチで混む時間より前にしようと思い、11時に京成柴又駅の寅さんの銅像前で待ち合わせをした。

 考えてみれば、20代の頃に車を使って帝釈天に参拝したことはあったが、京成線を使って行った記憶がない。『男はつらいよ』のTVドラマや映画では、いつもこの京成柴又駅が出てくるので、一度は行って見たいとずっと考えていたのだが、なぜ

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<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

<小旅行記>上野―御徒町ー新橋、飲み歩き

 最近、タッチラグビーをやっていた頃の友人と、御徒町周辺の店で、月例で飲んでいる。今回は、私が「林家正蔵の四時から飲み」で紹介された店を二軒、はしごすることにした。

 時間は四時(16時)ではなく、17時30分に最初の店を予約して、そこで待ち合わせることにした。最初の店は、上野たる松。たる松は上野店と御徒町店と二つあり、TVでは御徒町店を紹介していたが、たぶん空いていると思って上野店を選んだ。

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<小旅行記>船橋法典の温泉を訪ねる

<小旅行記>船橋法典の温泉を訪ねる

10月のある晴れた日。妻が契約している農園の収穫に行くので、最寄り駅で待ち合わせて、近くにある温泉施設に行った。その駅は、武蔵野線の船橋法典という駅で、温泉施設は「法典の湯」というところだった。

 13時に駅改札で待ち合わせだが、そのまま温泉に行く予定なので、すきっ腹で温泉に入って貧血になっても困るため、新木場駅で立ち食いそばを食べていくことにした。東京メトロ新木場駅構内には、「メトロ庵」とい

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自由律俳句(その7)

自由律俳句(その7)

〇 2023年7月14日、連日の猛暑が一休みするが、猛暑の時と同様、ひたすら眠い。そして、難解な哲学書を読んだ後は、必ず睡魔が襲ってくるのは、おそらく脳が処理可能な量を越えた情報をインプットされたためだと、妙に納得する。

朝 目が覚めたとき そこが浄土であればといつも願う

我が魂は もうこの身体に飽いている では次はどうするのだ

結局この世で得たものは なんだったのだろう 答えはでない

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