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補助金はストーリーで勝ち取れ① 〜採択される事業計画とは〜
先日、零細企業、特に地方の企業にとって補助金がいかに有用か、という記事をポストしました。
一方、申請してもなかなか採択されなかったり、申請自体の難易度のため諦めてしまう零細企業も少なくありません。
弊社は今まで多くの補助金に申請してきましたが、幸いにも9割以上の確率で採択されております。
補助金によっても異なりますが、公表されている採択率が2~5割程度であることを考えると、小さな企業の割には
補助金を使わない地方零細企業は大損している
零細企業にとって補助金や助成金は心強い制度です。
補助金だけで生き残るゾンビのような企業を生んでしまうというデメリットもありますが、基本的には新しい挑戦をしたい企業の背中を押してくれるというメリットが大きいと思っています。
ところが、零細企業、特に地方の企業は補助金を活用していないケースが往々にしてあります。
私も独立したての頃は補助金や助成金などまったく頭にありませんでしたが、今思えばかな
地方は人口減少の抑制に時間を使っている場合ではない
人口減少は地方自治体の課題として挙げられることが多い問題です。
最新の国勢調査によると、82.4%もの自治体で人口が減少しているそうです。
弊社の拠点である山形県酒田市も毎年1〜1.5%ほど減り続けています。
しかも、その内訳を見てみると、高齢者の減りが緩やかなのに対し、生産年齢人口が急激に減少していることがわかります。
これは酒田市に限らず、人口減少に苦しむ自治体の多くに当てはまることで
アウトサイダーが地方を強くする
地方創生の鍵は「地域資源」の活用にあることはいうまでもありません。
地域資源とは何か。Wikipediaでは下記のように説明されています。
地方創生とまではいきませんが、弊社も野菜やフルーツといった地域資源を積極的に消費者にアピールしているおかげか、ここ3年で売上は3倍近くまで成長しました。
一方、豊富な地域資源に恵まれているにも関わらず、それらがうまく活用されている地域はそう多くありません
地方に蔓延する、異常なまでの値上げアレルギー
私は地方(山形県酒田市)の会社を経営していますが普段は東京にいるので、地方の現場にいる時は極力地元の人と話して地域の情報をアップデートするように心がけています。
ここ最近興味を持って聞いているのは、地元企業の値上げについてです。
原油高、円安等による原材料価格の高騰が始まって久しいですが、弊社のコンシューマー向け商品の販売価格は最大で1.5倍程度まで値上げしました。
一方、企業物価は事実とし
当たり前のことすらできない、地方の零細企業
歯止めがかからない人口減少と経済の衰退により、地方の零細企業は生き残りをかけた変化を求められています。
そして、コロナ禍を経て急速に加速したのがEC化です。
弊社もECに注力し、今では売上の半分以上を占めるまでに成長しました。
周りを見渡してみると、庄内地方でもここ2、3年でECを始めた事業者が増えました。
BASEやSTORESのように、初期投資がほぼ必要なく簡単にECを立ち上げられるサ
「DX補助金」を紙の申請書でしか受け付けない、地方行政の罪
地方は小規模事業者が利用できる補助金・助成金が意外に多くあります。
小規模事業者にとって、少額であっても事業投資に利用できる補助金があるのは非常に助かります。
一方で、行政の補助事業に対する姿勢には、疑念を抱いてしまうことがあります。
DX補助金を紙で申請させる地方行政先日、山形県の補助事業であるDX補助金というものに申請しました。
DXの定義にはご存知の通り、デジタル技術を活用した業務プ
安売りが、地方経済を破滅へと導く
首都圏に比べて、地方はほんとうに「安い」です。
売り手も買い手も、安いことが当たり前になってしまっています。
例えば、弊社のロールケーキは税込1,520円で、1,000円前後が一般的な庄内地域ではかなり高価だと認識されています。
一方、催事などで首都圏に出店すると、安いと言われることが多々あります。
東京では最低でも15,000円以上するような寿司が、弊社がある酒田では6,000円程度で食
零細企業の人件費削減は、破滅の第一歩
零細企業を経営していると、同じく零細企業の経営者と話をする機会があります。
そんな中で、すごく大切なことに気付きました。
それは、業績が悪い時こそ人を雇わないと、窮地を脱せないということです。
零細企業の経営者は自分でやりすぎ零細企業あるあるですが、業績が悪くなると人件費を削減して、経営社自らが現場に立ってしまうことがあります。
これでは会社の舵取りをする者が不在になってしまいます。
私