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生き死に・世の中・哲学・心理

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#コラム

広義では、みな、人生のディレクターであり、デザイナー。

人生の方向性を見極めるのが「ディレクション」。見極めた方向性を形づくるのが「デザイン」。

「人生」とは、電気グルーヴの前身でもある。

「他者をどれだけ気にするべきか」中高生と話し合った

「他者をどれだけ気にするべきか」中高生と話し合った

「他者をどれだけ気にするべきか?」

今日、福岡県のみやこ町で5年間開催している「三四郎の学校」に参加した。私は第1回目から参加し続けていて、いつも脳から湯気を出している。「三四郎の学校」は、中高生と大人が答えのない問について話し合うワークショップだ。
今回は、「対話について」考えを深め、「何を話し合いたいか」テーマをみんなで挙げた。

そして出てきたのが、「他者をどれだけ気にするべきか」

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「自分を生きること」に、焦点を当てる

「自分を生きること」に、焦点を当てる

「ひきこもり」の方々が、気になること。
「自分探しの旅」に出る人たちに対して、「そんなもの探しても意味ないよ」と言い切れないこと。
それは、私自身が彼らと同じような思いを抱いているからなのではないかと、思うようになった。

ひきこもる人々も、自分探しに出る人々も、皆「自分とは何者か?」という問を突きつけられて、一般的な社会で生活し続けることがままならず、部屋にこもったり、旅に出たりする。
こもるこ

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働くという事と、自分にしかできない仕事

働くという事と、自分にしかできない仕事

仕事に熱意を求めるな、と母は言う。正社員で働けて、安定したお給料をもらえたらそれでいいの、と。みんながみんな楽しさとかやりがいを持って仕事しているわけではないのよ、と。

いやだ。

仕事の根っこは好きなことや楽しいことであってほしい。熱意を持って取り組みたい。仕事自体が好きとか、尊敬してついて行きたい人がいるとか。そういう熱意がないと嫌だと思うのは、甘いのだろうか。

◆お金のために働くだけじゃ

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プツンと糸が切れるとき

プツンと糸が切れるとき

がむしゃらに頑張って頑張って頑張って頑張って頑張り続けた人が、ある日 急にプツンと糸が切れたように"もう無理だ"となる。心が折れたとも言うような、そんな状態。

頑張れども頑張れども、周りの期待に応えられないと感じたり、自分の理想に届かなかったり、結果に繋がらなかったり…。

もっと頑張らなくちゃとか、自分は○○みたいに頑張れていないとか、そんな思いが、自分をどんどん追い詰めていく。そうしてある日

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学校に居場所なんてなくていい。高校生のきみへ

学校に居場所なんてなくていい。高校生のきみへ

高校生のとき、私は生きるのが苦しくて苦しくて仕方なかった。特に、いじめられていたわけでも、勉強が極めてできなかったわけでもなかったが、学校がしっくりこなかった。
友達のことも、先生のことも、好きではなかった。ただ便宜上、私は学校にいた。

もしかしたら、私と同じようにそんな不具合を感じながら通い続けている高校生がいるかもしれない。そんなことを思って、「#8月31日の夜に 悩める10代ヘの投稿を募集

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対話は難しい…

対話は難しい…

サボっていた訳ではなく、誰も投稿を期待してない中で一人でも多くの方に読んでいただくためにあれこれ考えていたら月日が経っていました。

という訳でいきなりのtwitterのリンクを貼り付けてみます。

この言葉の展開にグッときました!
「共話」初めて聞く言葉です。

12月8日に東京で開催されたsoar conferenceに参加しました。テーマは「語り」

ゲストは浦河べてるの家の向井地さん、そし

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「選んだあなたが悪い」の残酷さ

この半年間、自分がこれまで知らなかった世界を見たいと思い、これまでの行動パターンを意識的に変えてきた。

「静岡方式」を視察に行ったり、いくつかの少年院や更生保護施設、児童養護施設を視察し、さらに少年院にて学習支援に継続的に入ることで、これまで見えていなかったことが見えつつあり、かつ自分に変化が見えてきた。

これまで私は、「選択肢が少ない人には選択肢を作ったら良い」「もし嫌だったら選択しなおせれ

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選択の神は、湖の上

選択の神は、湖の上

人生は選択の連続だ。
「この男性(女性)とお付き合いしてみてはいかがでしょう」
「この職場で働いてみては?」
「この集まりに参加したら楽しいかも」
「この習い事に飛び込んでみてはどう?」
「この服を今買ってみては?」
などと人生の中では、大なり小なり、新しい流れに飛び込むか否かを迫られる瞬間が多々ある。みなさんは、どうやって選んできていますか?

「うーん、ちょっと考えさせてください」
と、決断を

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何者にもなれないのかもしれない

何者にもなれないのかもしれない

 今のご時世、時代は変わっても、肩書きというものが非常に重宝されます。高学歴で、資格を持ち、優良企業に就職をする。留学経験や外国語などのスキルがあれば尚良しです。それらは全て自分を表す肩書きとなって精神に安定を齎します。肩書きは他人が客観的判断を下すにはもってこいの材料で、彼は語学が堪能だとか、弁が立つとか、肩書きに応じてそういった類の選分までなされるわけです。

 だから、誰もが肩書きを求めるの

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夢や目的を持つことの大切さ。

夢や目的を持つことの大切さ。

前回、自分の願いや夢、あるいは目的を持つことが大切であると書いた。

なぜ夢や目的を持ったほうがいいのか、それは多くの人達が言っているように、より自分の人生を有意義に生きることができるからというのがひとつの大きな理由である。

何をもって有意義というかは、人それぞれれであろうが、少なくとも夢や目標を持つのと持たないとでは、日々の生活などにおいて質的な違いが生じてくるのではないだろうか。

人間はそ

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もっと「意味のないこと」しよう。

もっと「意味のないこと」しよう。

子どもの頃はいちいちやることに「意味」なんて考えてなかった。

描きたいから絵を描いて、歌いたいから歌って、かわいいからアイドルの真似して、身体動かしたいから外で遊んでた。

でも大人になるにつれて、「純粋に楽しむ」ことがむずかしくなってる。

「これやって何か意味あるのかな?」

「何につながるんだろう」

っていちいち考えちゃう。

「どうせやっても意味ないや」って考えて、せっかく出てきた「や

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生きることってめんどいよね

寝てばっかりもいられないし

動いてばっかじゃ疲れちまう

時間は止まってくれないし

なんか食わなきゃ倒れちまう

病気になりゃ痛いし苦しい

歳ばかりくってなんの進歩もない

でも生きてることしか知らないんだよね

俺たちゃ生きることしか能が無い

「自己責任」とは、なんぞなもし

「自己責任」とは、なんぞなもし

安田純平さんの人質事件で「自己責任」という言葉が踊っている。
私も辺境を一人で旅をしていた経験上、「自己責任」という言葉にはそれなりに向き合ってきたつもりなので、ここで思ったことを書いてみた。

この熱い「安田さんバッシング」を紐解いてみると実に様々なのだが。それらの多くは「そもそも人質になりそうな可能性のある場所に入り込んだりして、他人に迷惑をかけた」という怒りであったり、「政府が事前に『行くな

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