クラーク博士像

夢や目的を持つことの大切さ。


前回、自分の願いや夢、あるいは目的を持つことが大切であると書いた。

なぜ夢や目的を持ったほうがいいのか、それは多くの人達が言っているように、より自分の人生を有意義に生きることができるからというのがひとつの大きな理由である。

何をもって有意義というかは、人それぞれれであろうが、少なくとも夢や目標を持つのと持たないとでは、日々の生活などにおいて質的な違いが生じてくるのではないだろうか。

人間はその本質において、ある意味怠け者である。それは人間が肉体を持つ生き物だからである。

体を持つ生き物の根本的な行動原理は単純である。それは「痛みを避けて、快楽を得る」というもの。

人間も肉体を持つ生き物である以上、原理は変わらない。だからともすれば人間は楽な方、易きな方に流れてしまう。

人間の行動一つ一つには負荷がかかる。
立つのも重力に逆らって足腰の筋力を使い、自分の体重を持ち上げなければならず、歩く、走るなどはさらに多くの筋肉とエネルギーを使わなくてはならない。階段を上るなどもってのほかである。
「苦しみを避け、快楽を得たい」から、立つよりも横になっていたいし、駅などで、体に良いと分かっていても、階段を使わずにエスカレーターを使ってしまう。

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考えるという行為も、やはり負荷がかかる。考えることが面倒なので、それを避けるため、何かの問題に対して自分の頭で考えずに、人の意見を借りてきたりしてしまう。テレビのコメンテーターなどで取ってつけたように同じような意見が飛び交うというような現象があらわれるのも、これが原因かもしれない。

この面倒なことを避けたいというのが、人間の持つひとつの傾向である。

これらの傾向持つ人間は、自分で気を付けておかないと、ともすれば日々の生活において、目的もなく、外部からの情報や刺激に振り回されて生きることになってしまう。

そのままで生きていくことは、例えるならば、まるで行き先もわからず、コンパスも持たない船に乗っているようなものだと思う。

行先もわからず、コンパスを持たない船は、ただ波や潮流に流されるままとなってしまう。

その状態に楔(くさび)を打つものが、夢や目的なのではないだろうか。

夢や目的を持つということは、それを実現させるための戦略を持つということになる。

人間の脳は戦略、目的を持つことによって初めて真剣に動くようになる。また戦略、目的を持つことで必要な情報が集まってくるのである。

日々流れ込んでくる外部からの刺激や情報に振り回されることなく、自分の戦略に必要な情報を取捨選択し、必要のない余分な行動を抑え、自分のエネルギーを戦略、目的達成に集中することができる。

それは先ほどの船のたとえでいえば、行き先のない船から、行き先を持ち、コンパスをその方向に向けた船に乗っているということである。その違いは一目瞭然だろう。

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先ほど人間は他の動物同様、その行動原理は「痛みを避けて、快楽を得る」と書いたが、しかし人間は他の動物と違い、夢や目標持つことができる。これは他の動物にはない人間だけの特性といえる。

そう考えると、この夢や目的を持つということは、人間を人間たらしめるひとつの大きな要素かもしれない。

※ 文中の写真はYahoo画像より引用させていただきました。
※ 表題の写真はYahoo画像より引用させていただきました。



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