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エッセー日記

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私がイギリスの生活で日々思うことを書き集めています。
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記事一覧

結婚して改めて感じる家族とは

結婚して改めて感じる家族とは

 お久しぶりです。
 先日結婚しました。相方とは12年目の付き合いの末、ついに法律上の家族になる必要性を感じてのことです。実際私は2度目の結婚なので、結婚式やら披露宴やら考えることすらストレスで、コロナという言い訳のもと誰も呼ばずにあちらの両親に婚姻するのに必要最低限必要な証人二人になってもらい、なんとか乗り切りました。相方は結婚に対して熱く反対しており、法律というシステム自体を疑う未来人的思考を

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ウミガメのコンスピラシーと青い海のセオリー

ウミガメのコンスピラシーと青い海のセオリー

 表紙の写真は南シナ海の人工建造物を写真で撮ったものを使ってモザイク手法でウミガメを描いた。この紛争地域での建造物は人類の醜悪さ。ウミガメはプラ海洋ゴミに対するリベラル派の権化。イノセントに美しく写されたものも実は腐った欲や嘘で成り立っている事を表現した。

 最近南シナ海での緊張についてのニュースを耳にした。そこではかつての島や環礁に、冷たいコンクリートの基地がいつの間にか建設された衛星写真が流

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夢の家を描いてみました

夢の家を描いてみました

 瀬戸内を望む80坪ほどの土地に建坪50ほどの夢のお家を設計してみました。(上の写真は広島県福山市の一級建築士、河口佳介さんの作品です)

 コンセプトはエコな家。東から南向きの庭にはたくさんの草木が生い茂り、東には瀬戸内海が穏やかに広がります。太陽光発電で降雨量の少ないこの地域では太陽光パネルも効率よくフル活用できそうです。何よりも南海トラフ地震や台風時の停電にも安心です。新しいFIAT500の

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Is Life Unfair or Beautiful? Vol.1

Is Life Unfair or Beautiful? Vol.1

人生は不公平かそれとも美しいのか?

 友人の紹介で、乳がんの治療を受ける若い日本女性の通訳を依頼された。彼女は私の友人のお店で雇われたワーキングホリデー1年目のロンドンの新米だ。ワーホリを取得するとイギリスでの2年間の滞在と就労許可が下りる。着いたばかりの彼女はまだ英語が覚束ないのだろう。
 彼女は渡英する前に隈なく健康診断をして今年初頭渡英したそうだが、その短い数ヶ月の間に乳房にしこりを発見し

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第11話 月と人

第11話 月と人

今日の曲
「傘がない」井上陽水

 古代ギリシャのアルテミスやセレーネーは月の女神とされ、日本最古の物語と言われるかぐや姫も月へと帰っていく。満ち欠けで方位を知り、季節の移りを定め、狩猟や営みの知恵を与えてくれる月を人々は神様と崇めた。煌々と輝きながら、刻々と姿を変えて行く月の姿に昔の人はさぞ畏怖した事だろう。敏感にその顔色を伺いながら、時折襲いかかる飢饉や洪水、疫病や戦を月の豊かな表情と紐づけて

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人はなぜ傷つけ合うのですか?愛し合いたいだけなのに…永遠のテーマを紐解いてみた。

 イギリスBBC(英国放送協会)のドキュメンタリーシリーズ「ストーリーヴィル」からチェチェン共和国でのゲイ粛清を追ったアンダーカバー番組が再放送されました。
 放送では2017年2月からチェチェンで起きているいわゆる「ゲイ狩り」の実態を、それに抵抗する支援団体と共に明らかにしたもので、想像以上に暴力的な映像に相方ともどもその夜うなされるほどでした。このゲイ狩りはその辺のアホな不良が気晴らしにやった

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帰りたいのに帰れない。世界が再び遠くなった日々。

帰りたいのに帰れない。世界が再び遠くなった日々。

 父が入院した。胆石が苦ったらしく腹は切らず穴を開けて1cmほどの石を6個ほど取り出したらしい。母曰く麻酔が効かず術後半日唸ってどうもならなかったらしい。腹を切ったらその4倍は苦しむと医師には言われたと言った。母はその日帰宅するつもりだったが、あまりしんどそうなので、病院で一晩父に付き添うことにした。
 母の計らいでフェイスタイムで父と繋がったが、ベッドに点滴の入った体を横たえて辛そうだった。やっ

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テラハの花の軌跡 23 May 2020

テラハの花の軌跡 23 May 2020

それ誤解なんです 

私はなかなか思うことがすぐに言葉にならないので、もどかしい思いをすることが多々ある。自分が変な風に誤解される事があっても別にいいけれど、自分が他人を思う気持ちを変な風に誤解される事はいやだ!ちゃんとあなたの事思っていますよと伝えたいのに、あれやこれや気を回しすぎて考えているとそのタイミングを逃してしまう。はたまた感情とは別の事をも口走ったりもするから、感情と口が直結している

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カミュのペストが流行っているみたい

カミュのペストが流行っているみたい

先週アマゾンをブラウズしていたら、私へのオススメ本でアルベール・カミュのペストが現れた。カミュは好きな作家の一人だけれども、このペストは読んだことがない。何だか新型コロナでタイムリーだしと思って早速購入した。

アルベール・カミュ(1913年11月7日 - 1960年1月4日)は、フランスの小説家、劇作家、哲学者。フランス領アルジェリア出身。第二次世界大戦中に刊行された小説『異邦人』、エッセイ『シ

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激うまヴィーガンレシピ:すぐできて体と地球に優しい#10 塩桜のつけもの

激うまヴィーガンレシピ:すぐできて体と地球に優しい#10 塩桜のつけもの

前回は塩桜のクッキーをご紹介しました。桜の塩漬けを使った料理が続きます!今回は葉をなんとか使いたいなと思いました。普段は桜もちに使うくらいしか用途がないかなと思いましたが、お漬物にするととても良い風味になります。簡単で美味しいですよ。

イギリスではロックダウンが7週目に突入、長く続いています。私の周りの内向的な人たちは、今回の人との遮断が快適で気楽で日々のストレスが減ったという人がいます。これぞ

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レーティングシステム - 数値化の裏側

レーティングシステム - 数値化の裏側

ここで私がいうレーティングシステムとはネット上のありとあらゆるものに対しての評価ポイント制度です。いいねとか星3とか、商品やサービスのレビューなど往々に匿名で評価をするシステムを指すことにします。

サービスや商品を買うときに必ずある事細かなレビューは助かることもあります。例えばこうゆうところが使いやすくてよかったとか、ここのカルボナーラは絶品とか、出荷まで早かったとか。具体的に書かれているものを

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ぞっとする話

ぞっとする話

イギリス首相のボリスもついにコロナを克服してカムバック。そしてフィアンセとの間の子供も無事生まれたようです。こんなご時世に授かった人たちの心労を考えるとぞっとする。病院に行くことも普段と違って感染リスクがあるので怖いでしょうし。ちゃんと予防注射や健康診断できてるんだろうかと余計なお世話。あーぞっとする。そして産気づいたのはこちらのカップルだけではありませぬ。

鳩が、巣を作ろうとしています。3週間

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