見出し画像

夢の家を描いてみました

 瀬戸内を望む80坪ほどの土地に建坪50ほどの夢のお家を設計してみました。(上の写真は広島県福山市の一級建築士、河口佳介さんの作品です)

 コンセプトはエコな家。東から南向きの庭にはたくさんの草木が生い茂り、東には瀬戸内海が穏やかに広がります。太陽光発電で降雨量の少ないこの地域では太陽光パネルも効率よくフル活用できそうです。何よりも南海トラフ地震や台風時の停電にも安心です。新しいFIAT500の完全EVも今年中には日本で発売されるそうな。V2H搭載かどうかは未発表なので、確率は低そうです。将来に期待しましょう。トイレもバイオトイレを使うので壮大なリサイクルエコロジー事業の始まりなのであります。食べては出し、ウンピを発酵分解して土に返すと野菜や果物がぐんぐん伸びる。素晴らしいこのエネルギーのサイクルは先人の知恵ですね。水洗トイレは綺麗さっぱりお家から汚れを流してくれますが、地球を汚しているんですよね。これ浄化するのにとても負担らしいですよ。温座ウォシュレットも搭載できる物も発見しました。排水を気にせず、家のどこにでも配置できる事も大メリットです。田舎の方は下水インフラがなかったりするので、浄化槽をインストールするとなると結構なコストにもなります。
 建物の基礎から地熱床システムを使っているので、気密性はもちろん安全性も格段に上がっています。東日本大震災の大津波にも打ち勝ったのがこの建築様式のお家だそうです。この様式だと砂利やらぎっちり詰めてあるので床下の空洞がないのだそう。なので家が浮かなかった…。瀬戸内であのような悲劇の大津波は観測史上皆無だと思いますが、備えあれば何とかですよね。地震にも強いらしいです。足元から断熱で、季節を通して外気温に左右されにくく快適であり、一台のエアコンで全室同時空調を目指すので、エコでもあります。一部吹き抜けのリビング・ダイニングから南側の開放的なガラス戸を開けると大きなデッキが広がります。日、雨よけの屋根も同じように伸びているので、雨漏りの心配もなく、何よりも真夏の直射地獄日光をカットします。多様性と地域性を主に種を集めたワイルドガーデンの南側には広葉樹や低木が広がり、日差しをカットするだけではなく、気化熱で気温を下げてくれます。セミオープン外構で、この静かな瀬戸内の島で必要か否かは置いておいて、防犯にも一役買っています。

さて夢のルームツアーの始まりです。

画像1


 公道に面する家の正面に回ります。土地の西側になります。西北側にはちゃっかりショップスペースとアトリエを確保しました。オールドイングリッシュローズの蔦バラが壁を伝わり、常緑のギボウシやクチナシなどイギリスのコテージガーデンをイメージした前庭の中にちょっとした石畳とベンチを置いて、お客様をウェルカムします。散歩中のばあさんの一休みのベンチでもあります。
 並んで右側、西南側に自宅のエントランスがあります。アトリエを公道ギリまで出してあり、玄関から土足のままで入ることができます。大きな机を置いて、ワークショップもできます。引き戸を通ってサンルームへ。サンルームはガーデニングと陶芸の部屋です。グリーンハウスがちょっと丈夫になったくらいの部屋です。とりあえずガラス張りなので、その名の通り太陽の光が燦々と入り込み、種まきをして苗を育てたり、陶芸ろくろを置いて、いくら汚しても怒られない(誰から?)特別な部屋になります。開店前の午前中はこの部屋にずっと居座りそうですね。
 一旦玄関へ戻ります。正規のルートでこんにちは。靴をきちんと揃えて上がりまして、左手低めの引き戸の下駄箱等が続き、天井までクロークがありコートや帽子、手袋などここで着脱できます。開き戸の裏に鏡でも仕込んでおきましょう。向かいの右壁には縁起の良いピカソの鳥か、マティスのカラフルなリトグラフでも飾れればいいですね。新築祝いに待ってます。
 さあ、いよいよ中へ入りましょう。扉を開けてリビング・ダイニングへ進みます。この四分の一ほどの一角が吹き抜けとなり、向かって上、東側の二階、書斎の全ガラス張り、オーシャンビューのキラキラとした太陽が反射して入ってきます。右手にはデッキング、向かいには天井ありのリビングエリア、左手にはこれまた天井ありのダイニング・キッチンが広がります。個人的に吹き抜けがあまり好きではないので、一瞬だけ楽しめる空間があればサイコー。嫌いな理由は熱が上に逃げるのと、音が広がりすぎて聞こえにくい事。普通の部屋の方が会話や音を聴くにはちょうど良いかなと思います。東の壁にTVを置き、ダイレクショナルな薄型スピーカーをソファー横に置きたい。そこに座っている人しか聞こえないというミラクルなスピーカーが多分あると思う。隣にはキッチンがありますが、その音はどうしよう。31畳の大スペースですから、ソファーやラグなどソフトファーニッシング多めで吸収してもらって、問題ないでしょうってことで。

画像2

 ダイニング、へりのオープン階段から二階へ上がります。住宅で一番コスパよくいい塩梅の勾配の階段をつけています。ちょうど家の中心あたりへポップアップします。腰までの手すりが続き、一階そしてテラスそして庭が見えるようになっています。南側はアングルのはめ殺しで、腰あたりまでの窓、からの緑が感じられる程度で、プライバシーを確保します。東側は全面ガラスのキラキラオーシャンビューで、ゆっくり読書スペース兼ゲストルームになっています。ゲストには朝日と共に起床していただくようになっています。
 反対の西側、北には主寝室があり、南に向いて全面開放できる戸を開けると、音楽スタジオの部屋と一体化します。ちょうど玄関の上になります。寝るときには戸を閉めコージーな穴蔵のような落ち着くスペースとなっています。音楽スタジオに太陽光の機材もおけば良いのでしょうか?一階リビングだと水没が怖いですもんね。スタジオ東側にも窓をつけて、キラキラオーシャンビューの恩恵を受けることにします。
 寝室を出ると風呂・脱衣所兼ユーティリティールームがあります。風呂に入り、服を脱ぎ、洗濯し、干し、仕まうという動作がこの部屋の中一つでできます。流石にこれには素晴らしいデザインだと自画自賛です。洗面台もありメイクもこちらで済ませます。さてその奥には高級ホテルもびっくりなキラキラオーシャンビューの風呂があります。全面ガラスがバッコーンと全開して露天風呂チックにできますか?

画像3


 一階店舗横から伸びる外階段は、二階廊下に繋がり、そこからまた屋上へと伸びます。完全パノラマオーシャンビューのループトップテラスです。BBQセットを置いて、えい、水道も引いてしまえ。ゆったりできるデッキチェアを並べて星空を眺めて過ごしたい。スターウォークというアプリで空にかざすと星座や星の名を教えてくれます。壁があっても出てきます。実際に本物と重なるのか見てみたい。ロンドンは一つも星が見えませんから。
 一階アトリエの上には太陽光パネルが並びます。30度で南向きが一番効率がよく発電できるそうです。予算があれば二階の南側にも設置できましょうか。利回り10%とか聞きますが、投資目的の太陽光売電もあるそうです。海に近いので塩害が気になるところですが。
 サンルームを中庭扱いにしてもらうとして建坪に入らない計算で、おおよそ50坪になります。先生、そこをなんとか、3500万ほどで建ちませんかね?

 ちなみにこの間取りはまどりっちというアプリを使って作りました。ひょいひょいっと簡単操作。皆様も夢のお家を作ってみてはいかがですか?

よろしければサポートお願いします。皆様のご好意が新しい記事を書ける糧となります。どうぞよろしくお願いします。