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もうハイヒールは履かない。てか、いらない。
ハイヒールが大好きだった。
高ければ高いほど好きだった。
同世代では身長は高い方なのに、さらに高くなろうとしていた。
男性より背が高くなることも珍しくなかった。
もしかしたら向こうは嫌だったかもしれないけど、そんなことちっとも気にしなかった。
物理的に見下ろすことになっても、相手を見下さなければ、リスペクトをもっていればまったく問題ないと思っていた。
サンダルも、パンプスも、ブーツも、と
薔薇の香りが苦手だった。
ざっくり20年ちょっと前。
入浴剤、石鹸、キャンドル、コスメといった、わりと日常的に使うもので、贈り物にもなりそうなちょっぴり高価なラインには、薔薇の香りが多かった気がする。
香水のように香りそのものを扱う製品ではなく、本来無臭でも使えるもの。
薔薇の香りは、というか薔薇という花そのものが、昔も今も高貴でロマンティックな存在であることは、義務教育で特別習わなくてもなんとなく知っていた。
で
あちこちに散らばる5首
「不貞腐れ 日々を転がるのは簡単で それでも本当は諦めたくない」
「これいいよ あなたが笑顔で言ったから 興味なかったけど一応見てみる」
「手の平を空に向けて天気見る それいつもしてる? そんなわけない」
「連絡が返ってくるまでの時間で 気持ちの強さは感じていたよ」
「踏切ってなんかエモい気がするのに これまで何も起きたことない」