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阪神・淡路大震災から29年 Be Prepared(備えよ、常に)能登半島地震で思い出した、あの日
よみがえる阪神・淡路大震災の記憶
2024年、元日に能登半島を襲った大地震。
次々と流れてくる映像には既視感しかなかった。
うねる大地
大きく揺れて崩落する家屋
迫りくる津波
そして何よりも私が恐怖を感じたのは、輪島の朝市で知られる市場の古い家屋や建造物が炎に包まれる様子だった。
「あの時みたいだ……。」
2024年元旦の夕方、ソファに腰掛けて本を読んでいると、ふいにグラン、グランと大き
「思ってたのと違う」「大好きなアーティストだったのに残念」になるのはなぜ?
「そんな人とは思わなかった」「裏切られた」などという声もある。
だが
作品の質=作家の人格とは限らない
これを理解していればショックを受けることはない。人は物事を自分の見たいように見る。アーティストが裏切ったのではなく、見えていなかった面が見えただけだ。
人間は多面的な生きもので、自分が見ている顔はほんの一面でしかない。他にも見えていない面があって当然と考える。
勝手に理想化し妄信していた
「年齢を意識」する?しない?
若かりしジュリーは総合芸術だった 昨晩、ジュリーこと沢田研二の若かりし頃の映像を見ました。実は親世代のジュリー。彼のパフォーマンスをじっくり見たのは初めてですが、その魅力に、すっかり圧倒されてしまいました。
彼の歌唱力とパフォーマンスの素晴らしさは言うまでもありません。奇抜なデザインの衣装やメイクアップを施し、舞台装置と一体になって繰り広げる歌謡ショーは、変幻自在。まさに総合芸術の域に達して
映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」を観た
「ウソの中のほうが楽なのさ」
もし、今の自分や生活に不満があるなら、ウソの中(今なら仮想現実、メタバースなど)で理想の自分を演じているほうが楽なのだろうか?
天才詐欺師で名をはせたフランク。彼は単に現実逃避したかったのか?
それとも自分以外の「何者かになりたかった」のだろうか?
その行動の裏側にあったのは「孤独」と「寂しさ」なのかもしれない。
この映画は実話に基づいて作られている。
現代
白洲次郎・白洲正子 武相荘折々のくらし
神戸ゆかりの美術館で開催中の白洲次郎生誕120周年記念特別展「白洲次郎・白洲正子―武相荘折々のくらし」に行ってきました。
白洲次郎・正子夫妻のライフスタイルは、なかなか真似できるものではありませんが、二人の考え方や価値観にはとても共感します。
展示物の中では青山二郎から正子宛の書簡が特に印象に残りました。
わたしも物書きの仕事をしています。「普段の生活の中でも柔軟な心の眼をもって、力まずに書
「オルタネート」加藤シゲアキ を読んだ
マッチングアプリ「オルタネート」を通して繋がる高校生たち
料理コンテストや調理部が舞台だが、彼らの心の揺らぎや葛藤は大人でも共感できる。味覚という生身の感覚とデジタル空間との対比が面白かった。
ネットは情報収集に便利なことも多い反面、使いこなすのは難しいツールだ。使用者のありとあらゆる個人情報は、ネットを通じて企業に提供される。SNSや検索画面を開けば、個人の趣味嗜好に合わせた広告が表示される
初夏に味わいたいスイーツたち
夏を思わせる陽射しが降り注ぐようになりました。うだるような暑さがやってくる前の過ごしやすいこの季節。
キンキンに冷えたアイスキャンデーやかき氷も好きです。
だけど本格的な夏が来る前は、ちょっとだけひんやり、ぷるん、サクッを楽しみたい気分。毎年のように、どうしても食べたくなるスイーツがあります。
老松 夏柑糖初夏のひんやりスイーツといえば、いの一番に食べたいのがこちら。
何より、この夏みかんの鮮
クラシックコンサートで隣の席が〇〇な人だったら、どうする?
「えらいすんまへんなぁ~、コレが杖替わりですねん」
開演間近のコンサート会場に響くしゃがれ声。
ガタガタとショッピングカートを引きずりながら、高齢の男性がよろよろ通路を歩いてくる。どうやらわたしと同じ座席列らしい。
そう思った瞬間、
「よいしょっっ!」
わたしの左隣の座席にショッピングカート(スーパーなどで買ったものを入れて引っ張るタイヤ付きの小型押し車)が、乱暴に押し込まれた。
グラ
「トレパク」から考える著作権 デジタルツールの普及で得たもの
粘土で彫塑を始めてから、はや一年が経過した。ネットでアート系を中心に情報収集していると、先週あたりから「トレパク」に関するツイートが流れてきた。
「トレパク」ってなに?
わたしが作っているのは、ねんど彫塑でのフィギュア。立体造形だ。彫塑というアナログな作業は、デジタルツールでトレースすることはできない。3Dソフトでデジタル造形することはもちろん、そもそもパクれるようなテクニックもない。「トレパ
2021年 よく読まれた記事から 見ているものを、見たままに
2021年に書いた記事は76本
その中でも良く読まれた記事は以下の通り。
2021年は藤井風の知名度が上がってきたからか、マガジン「藤井風」の歌を聴け内の記事が多い。
「音楽家が望むこと~ミュージシャンにとって一番うれしいことって」今年7月、アーティストのサブスク消音再生について書いた記事。ビュー数に対してかなり高い割合で♡をいただいている。音楽を大切にするためにはどうあるのが望ましいのか考
SNSでの「推し活」を考えてみた~藤井風越しに見える推し活のリアル~
2021年も残りわずか。藤井風を通して見た SNSでの「推し活」を振り返ります。
1年ほど前、「藤井風には売れてほしいけど、急増するファンにちょっと複雑な気持ちの理由」を書きました。
「推し活」への捉え方は、この記事を書いた時とはずいぶん変わったように感じています。
もともと、わたしはSNSでの「推し活」やJ-popには疎いタイプでした。
推しのツイートに積極的にリプや引用RTはしませんし
東京事変「仏だけ徒歩」歌詞に見る”今ここ”
一見、梵字か、サンスクリット語にも見えるようなフォントで書かれた「仏だけ徒歩」(ほとけだけとほ)
まずは、このユニークなタイトルとビジュアルの面白さに惹かれます。そして上から読んでも下から読んでも「ほとけだけとほ」。見れば誰でもすぐに回文だと気付きますね。
まずは東京事変公式HPから
仏教用語のオンパレード。これには圧倒されました。
のっけから「涅槃(ねはん)」で「仏陀再来(ぶっださいらい
絶対音感は絶対じゃない 「弾いてみた」耳コピ動画ブームに思うこと
子どもたちのピアノの発表会が終わりました。
ちょうどのタイミングで、耳コピに関するツイートを目にしました。最近のYouTubeにおける耳コピ動画ブームと絶対音感に関しては、わたしも気になることがたくさんあります。ちょっと書いてみました。
絶対音感があると耳コピするのには便利ですが、必ずしも万能ではありません。
絶対音感は3~6歳ぐらいまでに一定量の訓練をしたり、さまざまな音楽をたくさん聴いて