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就活・転職・キャリア

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#キャリア

理系キャリアの分岐点:学部卒と大学院卒の就職活動における戦略的アプローチ

理系キャリアの分岐点:学部卒と大学院卒の就職活動における戦略的アプローチ

先日、共同研究のパートナーである大手化学メーカーの研究開発部門の責任者と、大学生の就活についてお話をする機会がありました。その際、次のようなことを伺いました:

このノートでは、理系学生を中心に、学部卒と大学院(修士)卒の就職活動について、戦略的なアプローチの違いを考察してみます。

それぞれの強み理系分野において、学部卒と修士卒にはそれぞれに異なる強みがあると思います。

学部卒の強み

早期キ

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100万握ってワーホリ行ったら外資のエンジニアになって帰ってきた話

100万握ってワーホリ行ったら外資のエンジニアになって帰ってきた話

状況だけまとめてタイトルにしたらなんとも胡散臭くなった。

自分は現在カナダ在住で、アメリカのヘルステック企業でシニアフロントエンドエンジニアとして働いている。以前物議を醸した日本のエンジニア達は海外に出なければいけないという記事を書いたりした。

来歴を端的にまとめると以下の通りになる。

日本では定員割れのモンスター高校を卒業後、4年間フリーター

2017年に100万円を元手にカナダへワーキ

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良い大学と良い会社は、人生を変えにくくさせる

良い大学と良い会社は、人生を変えにくくさせる

良い大学と良い会社に入ったのに、一生この会社で働く気はない、といって相談に来る方が少なくありません。一時期、クライアントが見事に日本の名だたる大企業の社員で、そろった時期がありました。

日本人はリスクをとらない教育をされています。これは、戦後の軍事教育に端を発しています。

仕事では、「労働者」というリスクをとらない働き方しか教えられていません。良い大学にいって良い会社に入ったら、一生安泰。だん

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資格と学歴ではどちらが就職・転職で効果があるのか

資格と学歴ではどちらが就職・転職で効果があるのか

拙著でも詳しく書いておりますが、私は元々、学歴がありませんでした。
長い間中卒でしたし、高卒になったときも通信制高卒でした。

【著書】あすを学ぶ: 中卒ホームレスだった少年が大人になって勉強をやり直して宅建士・行政書士・司法試験予備試験などに合格し、人生を変えたお話

正直なところ、中卒から通信制高卒になったところで、ほとんど変化はありませんでした。
アルバイトに受かりやすくなったくらいです。

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【13,000字超】凡人による文系&専門性ゼロ人材のキャリア考

【13,000字超】凡人による文系&専門性ゼロ人材のキャリア考

タイトルの通り。自分自身が文系&専門性ゼロ人材からスタートし、四苦八苦して血反吐吐きながら10年ほどキャリアを構築してきて、ようやくある程度の市場価値を認めてもらえるシーンが出てきたことから、これまでの思考や経験を外部化しておくために記載する。

大学卒業後に新卒でそのまま社会人になったが、その時点では以下の状態だった。要は特徴のないただの新卒人材である。

私立文系学部卒(非早慶)

人文学系の

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ミクロ型エリートとマクロ型エリートの違い

「エリート」この言葉はなかなか難しい。一流大学を卒業してその中でも上位を走っている人々である。必ずしも高い給料をもらっているわけではないし、レールの上を走っているので、何かと制約の多い人生だ。競争も激しいし、人並み以上の努力と素質が求められる。

 ところで、エリートと言っても実は二種類の方向性がある。このことは世間では意識されていないようだ。エリートにはその種類によってミクロ型とマクロ型が存在す

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変わらない大卒女子のキャリア

変わらない大卒女子のキャリア

 大卒女子のキャリアの傾向は、30年以上前から変わっていません。

 その傾向をお伝えしていきますね。

1)大卒後~28歳まで

 大手に就職できた人は早くに結婚します。それは、結婚したいと思える異性が社員には多いんです。つまり、魅力的な人間が多いということになります。今現在でも早く結婚した人は子供が生まれると仕事を辞めている人がほとんどです。

2)28歳~34歳まで

 この年齢は早く結婚し

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ハーバード大学留学経験と自衛隊在職時・退職後のキャリア形成(no.25)

ハーバード大学留学経験と自衛隊在職時・退職後のキャリア形成(no.25)

プロフィール
佐野 秀太郎さん
現職:日本大学国際関係学部・教授
自衛隊退職時役職:陸上自衛隊1等陸佐

今回は、陸上自衛隊を1佐で定年退官され、民間企業へ再就職された佐野さんにインタビューをお受けいただきました。幹部自衛官を定年退職され、2021年4月より日本大学国際関係学部教授に就任されます。

佐野さんは在職中米国ハーバード大学の留学経験もあり、防衛大学校の教授を歴任されていることから、今回

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あたらしいキャリア論『ライフピボット』  の 「はじめに」 を全文公開!

あたらしいキャリア論『ライフピボット』 の 「はじめに」 を全文公開!

「議論で新結合を生み出す」を活動ビジョンに新しい職業とコミュニティを生み出し続けている黒田悠介氏による「人生100年時代の転身術」。人生が長期化した反面、わたしたちのライフスタイルはむしろ短期化し、かつてのように1つや2つのゴールを目指すような未来は描けなくなりました。変化の早い激動の時代にあっては、いくつもライフスタイルを転換(ピボット)しながら生きることが当たり前になりました。本書では、そのよ

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読書記録             『科学的な適職~4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方~』

こんにちは!

kodaiです!

今回は、読んだ本について共有し、感想を書きたいと思います。

「読んだ本」

『科学的な適職~4021の研究データが導き出す最高の職業の選び方~』

(著者:鈴木 祐さん)

印象深かった3か所について、内容の紹介をし、

私の所感を交えていきたいと思います。

【印象深かった3点】

①仕事への情熱は、自分が注いだリソースの量に比例する

上記内容を裏付けるの

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あなたの無形資産はなんですか?(転職・キャリア)

有形の資産はわかりやすい。現預金や、住宅、自動車などが有形資産だ。しかし、ビジネスパーソンとして成功したいならば、無形資産を増やす必要がある。

無形資産のうち、ほとんど増やせないのが、過去に説明した「錯覚資産」だ。容姿、学歴などは、それだけで「優秀そうだ」「爽やかで良い」と、良い人材だと人事担当者を錯覚させる効果がある。しかもやっかいなことに、この錯覚資産は若い人ほど強力だ。50代にもなったら学

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【キャリア】学生の学ぶチャンスを食い潰す者

【キャリア】学生の学ぶチャンスを食い潰す者

3月に解禁した就職活動は約5か月経過し、世の中の採用担当はひと段落ついているか絶賛募集中の企業に分かれているだろう。

またこの時期は夏の陣:2021卒採用向けのインターンシップの開催で多忙な時期でもあると思う。

本当にこの何年かで新卒採用は年度年度の切れ目がなくなってしまった。

切れ目が無い理由で考えられるのは、
大学4年生の3月に就活解禁であり、その3か月後の6月には、3年生のインターンシ

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長期インターンのススメ

長期インターンのススメ

こんにちは,もりおです。
今回は,大学生が学生時代に経験しておくと後のキャリアに資する可能性の高い「長期インターン」についてお話ししていきたいと思います。

以前の記事で簡単に触れましたが,私は大学時代に転職エージェントで長期インターンをさせていただいていました。また,周囲にも長期インターンをしている友人が何人かいたこともあり,彼らの話も参考にしつつ,

・長期インターンとアルバイトの違い
・長期

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自分のストーリーをつくる

就活においても、転職においても、恋愛においても、起業においても、「自分のストーリーをつくる」ことは、極めて重要なファクターであると考えています。

例えば、起業家の山口絵理子さん。彼女は、ストイックな性格で、高校時代は柔道にのめりこみ、大学受験は一浪の末慶應に合格、アメリカの米州開発銀行で働きました。彼女が米州開発銀行で働けたのは、大学時代に「開発経済学」と出会い、途上国支援の仕事がしたいと考えて

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