マガジンのカバー画像

ドイツ暮らし

47
ドイツ生活をまとめた日記とエッセイの真ん中を取ったようなマガジンになる予定。
運営しているクリエイター

#考えたこと

私の国籍と人種は、ときどき迷子になる

私の国籍と人種は、ときどき迷子になる

ハワイ、グアム、韓国、台湾、インド、シンガポール、バリ、イタリア。

これらの国と地域は、私が現地人に現地人だと間違われた、「現地人認定」をされたことのある場所だ。

「現地人認定」の正しいカウント方法
計測方法はいくつかある。

つまり、私が自ら日本人以外を自称したわけではないし、別の国の人が「◯◯人っぽい」と思うのは除外している。現地の人に認定(?)をいただいているのが、冒頭に書いた8つの国と

もっとみる
ドイツでときどき出会う「ファッション☆ワル」について考えた

ドイツでときどき出会う「ファッション☆ワル」について考えた

昨日、街を歩いていたら、向かいから走ってきた自転車の青年が「ニーハオ!」と言って去っていった。

私の住む街はドイツの東側というのもあって、そこまでアジア系の人がいない。それゆえなのかなんなのか、たぶん侮辱の意味でやっているんだろうな、という声かけに2,3ヶ月に1回くらいは遭遇する。

だいたい言われる言葉は「谢谢」か「你好」。
今のところ遭遇しているのは、自転車に乗っている10代~20代前半男性

もっとみる
自分という「n=1」のもろさ。

自分という「n=1」のもろさ。

最近、なんでか考えていることがまとまらない。
というか、自分の「Goサイン」が出ない。

あと10日ほどで、ドイツに来て1年が経つ。
色々考えていることをまとめようと思っているのだけれど、最近どうも引っかかっているのが ” 自分の経験はあくまでも「n=1」" だということだ。

私の身に起きたことはあくまでも1人の人間に起きたことであって、みんなに起きるとは限らない。
私がもらった言葉も、会った人

もっとみる
奮闘の春闘と無駄な説法。

奮闘の春闘と無駄な説法。

なぜかこんなラップ的なライムを刻んだタイトルが思いついてしまった。
なのでヘッダーのイラストも、そんな雰囲気でCopilotに生成してもらった。

そんな話はおいておいて、「春闘」の季節だ。
春闘とは「春季闘争」の略で、2月くらいから会社の労働組合などが行う、賃上げの交渉や労働条件の改善などを訴える動きのこと。

今年は日本でもちょこちょこストライキが行われる予定らしいけれど、私は日本にいる間、ス

もっとみる
私は今年、”気持ちのいい人”になろうと思う。

私は今年、”気持ちのいい人”になろうと思う。

 今朝、今年2度目の散歩へ行った。
昨日は雨が降ってほとんど歩くことができなかった。だから、お気に入りである近所の公園を散歩するのは今年初めてだ。

 今朝方まで雨が降っていたのか、まだ公園の土はところどころ水たまりがあってぬかるんでいる。足のおける場所を勘で選びながら、いつもよりも早足で歩いていた。

 今年のドイツはかなり暖冬のようで、今のところ氷点下になる日のほうが少ない。今日も朝から気温が

もっとみる
ドイツ語教師の敗北。

ドイツ語教師の敗北。

タイトルが少し強めの言葉になってしまったけれど……
週開け語学学校の授業で、まさにこれが起きた。

ここまでの出来事を簡単にお話すると……
通っているドイツ語の語学学校の先生が、先週半ばから新しくなった。
やや配慮に欠ける言動をする先生だけれど「ドイツ語をドイツ語で教える」という信念があるようで、前任の先生とは対象的に英語でされた質問にもドイツ語で返していた。
クラスはやや混乱したけれど、ここはド

もっとみる
混沌としたクラスの先に「世界」を見た。

混沌としたクラスの先に「世界」を見た。

私の通う語学学校のクラスがわかりやすく学級崩壊しかけている。

学級崩壊に世界標準があるかはわからないけれど、クラスの状況はだいぶ悪い。日本人の私から見たら「動物園以上、学級崩壊以下」という感じだろうか。かなりギリギリな感じがある。

いくつか要因はあるのだが、概ね理由はこんな感じだ。

①クラス内のレベルの差がありすぎる今のクラスには、

という人が混在している。
そのために先生がドイツ語で言っ

もっとみる
彼の「故郷」は、写真の中で輝いていた。

彼の「故郷」は、写真の中で輝いていた。

先日、語学学校の授業の中で「あなたのHeimatstadtについて書いて説明しましょう」というものがあった。
” Heimatstadt ”というのはいわゆる「 故郷」のこと。
自分の故郷がどこか、そして魅力についてドイツ語で書いたあと、ペアになってその文章読みつつ、故郷の写真を見せるというものだった。

「あまり話さない人の話を聞くように」と先生に言われて、私は先日別の記事で書いたウクライナ出身

もっとみる
想像できない彼らの心。

想像できない彼らの心。

語学学校2日目。
今日になってメンバーが1人増えた。

彼は完全な初心者というよりは、少しドイツ語を勉強していたようで、色々文法や単語を知っている。
クラスが始まって数日は、実際に授業を受けてみて習うレベルを変えることができる。彼のドイツ語レベルから察するに、上のクラスからこちらに移ってきた人らしかった。たぶん私と同じ、合うクラスが開講されなかった人なのだと思う。

それによって私にとって少し気に

もっとみる