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なんのはなしですか

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なんのはなしかわからない。だけど、重要なものなんて判断は誰にも出来ないでしょ。そんなはなし。
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#コラム

第二回伊勢原素人落語大会で感じる。じゃあこれを書いている俺はいってぇ誰なんだい。

第二回伊勢原素人落語大会で感じる。じゃあこれを書いている俺はいってぇ誰なんだい。

粗忽長屋という演目がなぜか好きである。そそっかしい人間が、自分が死んでいるのに気付かず家に帰っていて、知り合いからお前は死んでるぞと一緒に自分の死体を確認しに行く噺だ。自分の死体を確認した本人は、死体を抱いて帰ろうとする。その最後サゲの部分の言葉、

「抱かれてるのは確かに俺だが、抱いてる俺はいってえ誰なんだい?」

文章にして読み解いても、現実には起こり得ない事だ。空想をおもしろおかしく話す。想

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村上がもたらす邂逅と4冠王の昼下がり

村上がもたらす邂逅と4冠王の昼下がり


「Instagramを開いたら神宮球場でのバイトのPRが僕のストーリーズに流れて来たんだ。僕が野球を好きじゃないという事実がもしかしたら、嘘だったのではないかと思うくらいにね。それと同時に、君の事を思い出した。それは最初からそういう事だったのかもしれない。好むと好まざるとに関わらずね」

「それは決められた事だったんだ。君が、神宮球場のバイトで僕を思い出したように、同じ時間軸で僕と君が存在して

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ヤマドリからのメッセージはKONISHIKIと僕達伊勢原の物語への「待ったなし」

ヤマドリからのメッセージはKONISHIKIと僕達伊勢原の物語への「待ったなし」

⛰️
山を登る。痩せたらしたかったこと。
標高1252mの神奈川県伊勢原市のシンボル

「大山」(おおやま)

どうしても1人で登りたかった。
1人で何を考え、どう思うか知りたかったからである。

こま参道という、階段続きの道を登るとケーブルカーか、乗らずに男坂か女坂に別れる。

大山はよく雲や霧がかかり、雨を降らすことが多く、阿夫利神社(あふりじんじゃ)があることから別名雨降り山(あめふりやま

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ディ、ディ、ディフェンス🎵

ディ、ディ、ディフェンス🎵

私は人生に於ける防衛が一番難関だと思っている。何かを守る。これは、自ずと自分以外の何かが作用してくるからだ。

例えば、順番を守る。ソーシャルディスタンスが当たり前になっている昨今。何かに並ぶ時に起こる空間を死守するのに必死になる。

「あ、並んでました」

私ほどの人見知りになると、生まれついての小声で、さらにマスク越しで、喋っても全く目が笑っていないため全然相手に伝える事が出来ない。

寧ろ何

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ダイエットnote記録者としての心構えとモチベーションの場合

ダイエットnote記録者としての心構えとモチベーションの場合

それは、先週の事らしい。noteさんから、通知が届いた。私の先週の記事が #ダイエット において一番スキを集めたとの事である。

ちなみに、こちらがその記事です。
よく、読んでいただけると助かります。

読んでいただきありがとうございます。ご覧の通りに、日々ダイエットについて真剣に向かい合っている日常がとてもよく分かる記事になっております。

ほんとにすみません。やらかしました。

私としてもまさ

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たまに溢れる作詞『見て見ぬ筋肉と宿場町』

たまに溢れる作詞『見て見ぬ筋肉と宿場町』

タイトル画像可愛い過ぎる。
すみません。使用させてください。

私は、迷っている。不惑の40なのにだ。

こと、noteとは一体どこまでやっても平気なのか。

キレイな型に嵌まらなければならないのか。

思案した。これはもしかしたら、自己表現を隠してキレイな感じで、これから進めていかないといけないのかと。

そもそも私は、楽しくフラフラフフフしたいだけなのだ。

筋トレし、生き物探して、

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20年振りのこんにちわ

20年振りのこんにちわ

⛰️
伊勢原市大山

「こんにちわって挨拶するだろ」

彼は、35回目になる伊勢原市の大山の登山口で私に話しかけた。

「登山マナーらしいな。35回も登山してると、何回くらい挨拶したんだろうな」

私は、彼に尋ねた。彼はそれには答えず、水質検査に使う道具をリュックから手際よく準備する。
彼は、山が好きな訳ではなく、山に仕事がある男だった。

私は、その準備を見ながら20年振りくらいになる

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山に想いを馳せるとこうなった

山に想いを馳せるとこうなった

📚
作家の山旅
ヤマケイ文庫

物を書く対象が自然となった場合、どんなに達筆な方達も自然そのものに追い付けない。

どの作家も皆、とても綺麗に折々の言葉を綴り山を語っている。

大変失礼だが、それがとても可愛く思う。

やはり、山そのもの、自然そのものに対してどこかしっかりと畏怖しているからだろうか。

作家と山は近くにあった。

それが知れてとても嬉しい。

私がやりたかったこと

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谷崎潤一郎が好きである。それと同じくらい方言が好きである。

谷崎潤一郎が好きである。それと同じくらい方言が好きである。

📚
谷崎潤一郎全集より

日本に於けるクリップン事件 を読みました。

私は、関西弁を喋れない。

これは勉強すれば喋れるようになるのだろうか。
卍で操られる言語は、関西弁を喋れない人が本当に書いているのだろうか。

同性愛を告白する女性の話しで綴られていく男女4人の交差にタイトルの意味を感じる。

私が借りた全集には、谷崎潤一郎が、卍はモデルや種本はなく、上方言葉の甘美と流麗とに魅せら

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好きなものに囲まれてみたら想ふこと。

好きなものに囲まれてみたら想ふこと。

📚

好きなものに囲まれてみた。

ムシータス(BRUTUS)を開きながら。考えた。
(虫の特集号です)

やっぱり生き物は素敵だ。好きだ。
それに準ずる作家さん。星野道夫さん。池澤夏樹さん。

好きな作家が増えた。

インスタでの読書の旅は出会いをくれた、谷崎潤一郎さん、村上春樹さん。読み深めようとは、思わなかった人達を私に、薦めてくれてありがとう。

好きなものに囲まれると人は、わりと

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来日40周年

来日40周年

大関こと、KONISHIKIは、1982.6.18にハワイから日本へやってきた。

その事を聞くチャンスがあった。今すぐに聞いた事をメモしなきゃいけないと思って当時書いたままをここに載せる。

18歳の大関は、本当にショルダーバッグ一つでハワイから日本にやって来た。

ママは、洋服を引っ張って泣いていたらしい。

日本語も何も喋れない。そもそも日本の事も相撲の事もほとんど何も知らない。

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先輩噺 雪山のヒサシと体力の相関関係を求める事は僕の命題

先輩噺 雪山のヒサシと体力の相関関係を求める事は僕の命題

冬の山。太平洋側育ちの僕は日本海側の冬がどんな感じなんて想像したこともなかった。強いていうならスキー場のイメージだ。

27歳の僕は、先輩のヒサシと冬の日本海側の山にいた。僕は、地質調査という聞こえはカッコいい本格派の肉体労働に従事していた。僕の体脂肪が常に一桁だったのでキツさがお分かりになると思う。

日本海側の毎日の天気にビックリする。朝起きると雪が積もっている。昼に雨になったり一時止むが

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悪くないはなし

悪くないはなし

「あのたこ焼きタコ入ってたか」

確かにそうなんだ。

僕は、口に入れた瞬間のフワトロにやられてしまって、その事を言われるまで気付かなかった。

思えば最初からミスリードがあった気がする。

その日、僕らは出来上がりのたこ焼きを食べながら呑めるお店にいた。

出てきた「たこ焼き」を前に彼はこう言ったんだ。

「いきなり口に入れたらヤケドのパターンあるよね」

僕は、ここですでに刷り込

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先輩噺 山籠りの後輩とヒサシオブヒサシ

先輩噺 山籠りの後輩とヒサシオブヒサシ

ちょうど日が暮れるのが早くなったなと、言葉に出すようなこの時期だった。

僕は、東京生活の疲弊から神奈川に戻ってきて地質調査という仕事についていた。これは、27歳くらいのはなし。

地質調査。聞こえはいいが肉体労働の最たるものであった。私の体脂肪が一桁を常にキープしていたので、間違いないだろう。今は、可愛いくプニプニしている。誰か触ってみて欲しいものである。

2人コンビで仕事をするのが多い

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