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エッセイ

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#仕事

80代女性がやってるお仕事三選

80代女性がやってるお仕事三選

最近パワフルなお姉様方に接することが多い。世の中には色々な職業があるものだと改めて思う。新卒から終身雇用に拘らなくてもこんなに多様でしなやかな働き方があるものだと感じたのでご紹介しようと思う。

まずは不動産経営と管理をしていらっしゃる方。全くゼロからご夫婦で長年かけてコツコツ買い集めた物件を業者に任せず自分で管理して空いたら周旋屋さんと呼んでいる駅前の不動産屋さんのお尻を叩いて1日でも早く借りて

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偽りのない人生を

偽りのない人生を

いつかは誰もがカルシウムとリンになると思うと難しく考える必要はないと思えるようになったのは結構年齢が上がってからでした。

昔からおてんばだったので「地」を隠し切ることはできませんでしたがたまには猫をかぶることもありました。最近では娘の結婚式には大きな猫をかぶりいいお母さんのふりをしてその後倒れて寝込みました。

初々しい新卒の入社当時はもちろん紹介してくれた伯父の手前、いい子ぶりつつ人間観察に励

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【広尾散策】“ごきげんママ♡”がよかった

【広尾散策】“ごきげんママ♡”がよかった

15年ほど前に通っていた子どもの幼稚園はとても家庭的で、毎月お誕生会があって該当する園児のママが集まって全員のお昼ご飯を作って会食して祝っていた。子どもには年齢に応じて好きな食べ物や大きくなったらなりたいものをインタビュー。我が子はお笑い芸人と言ってその場でお笑いを取ったのは関西人のDNAか?

そして保護者にもどんな大人になってほしいかインタビュー。とっさに「周りの人に必要とされる人になってほし

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「美味しいもの食べに行かない?」は魔法のことば

「美味しいもの食べに行かない?」は魔法のことば

2週連続若い人たちとの会食を楽しむことができるなんて、なんと楽しいこと!ご無沙汰していた娘世代の人に連絡するのにほんの少しの勇気を出せばこんなに楽しい時間を過ごすことができる。

「美味しいもの食べに行かない?」

に断ることができる人はそんなにいないようだ。デートに誘う古典的手法なんだろう。

やっぱりたまに外食するのはいいですねーお料理から解放されて片付けも不用。あるのは笑顔とほんの少しのポケ

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「子どもって誰かがしっかり見ていないと簡単に死んでしまう生き物なんだ」

「子どもって誰かがしっかり見ていないと簡単に死んでしまう生き物なんだ」

最近聞いたこと。そう言われればそうかもしれない。

動かないうちはまだ良いけれどハイハイするようになるともう危ない。転落や誤飲など身の回りに危険がいっぱい。
歩き始めたらもっとたいへん。迷子になるわ車に飛び出すわ。
とても片手間では育たない。
カラダのことだけじゃない。ココロも健やかに育つには誰かの愛情が必要。

世の中にはたくさんの大切な仕事がある。
どの仕事もそれぞれ尊いものだろう。
その、有

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【最近嬉しかった3つのこと】ぶれない自分には程遠い

【最近嬉しかった3つのこと】ぶれない自分には程遠い

50代になると熟してるか枯れてるか、とにかくちょっとしたことで一喜一憂せず泰然と過ごせるはず、と思っている人はいませんか?私は若い頃はそういうイメージをしていました。ところがいざ実際なってみるとちっともそんなことはありません。多少心が固く、面の皮も厚くなっているフシもありつつ、意外と相変わらず日々落ち込んだり喜んだりを繰り返しています。

実例を3つほど上げてみたいと思います。

まずはnote。

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今私は次の扉の前に立っている気がする

今私は次の扉の前に立っている気がする

本屋さんや図書館やブックオフに行かなくても家にはたくさん読みたい本があるとわかっていた。昨夜は寝る前に読む本を探して久しぶりに本棚の前に立つと一冊の本と目が合った。

それは五木寛之さんの『百寺巡礼』の第一巻、奈良編。

来週、久しぶりに里帰りを予定していて奈良でどのように過ごそうかと頭の隅で考えていたのと点と点が線でつながった瞬間かもしれない。いつか読みたいと棚に置いていたがページをめくることも

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もう少し若かったらやってみたかった仕事3つ

もう少し若かったらやってみたかった仕事3つ

ごきげんパパ♡は仕事大好き家事はあなた任せの人で、私がこんなことやってみたいんだけど、という話に耳を傾けてくれたことがありません。起業は99%うまくいかないというのが常套句で、確かにそれは真理かもしれません。よく偉大な発明や発見をした人たちがおっしゃることも同じで、一つの成功の裏には100回のトライ&エラーがあるそうです。だからビジネスアイデアが3つしかない私は起業を語る資格はないかもしれません。

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わかったふりをしないのがいい

わかったふりをしないのがいい

朝から男子のハードル競技を見ていた。高いハードルが10個並んでいるのを全力で越えて走る選手たち。日本人も二人出ていた。最初に走った日本人選手は素晴らしいスタートダッシュを見せ並みいる海外人を差し置いてトップで越えていく。と思ったら中ほどのハードルに足がかかったのかもつれて転倒。5年間練習してきてどのような思いだっただろう。ほかの選手の倍くらいの時間をかけてゴール。

解説者がよかった。

アナウン

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まだ何のために生まれてきたかわからない

まだ何のために生まれてきたかわからない

私は人差し指より薬指が長い。これは男性的な性質を表しているらしい。

ずっと主婦とお母さんと少しばかり外で仕事ををしてきて、十分忙しかった。たまたま授かったのが娘3人だったからこれからおばあさんの仕事が待っているかもしれない。それも幸せだろうなと思うけど、それだけ?という気持ちもどこかにある。

大したことのない趣味や楽しみはたくさんあるし自分のキャパシティを考えたらこれでいいと思う時と、あと20

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SONGS「平井堅」

SONGS「平井堅」

私ってやっぱり運がいいんじゃない?と思えたのはお風呂上りに今日のニュースでも見ようかと思ってテレビをつけたらこんな面白い番組をやっていたからです。大泉洋さんがゲストの平井堅さんを迎えてトークをされていました。

「頭は天パですか?セットにどれくらい時間かけてますか?」

歌バカの平井堅さんを丸裸にしようという企画の冒頭がこれです。お互い3~40分も鏡に向かって整えられているとのことイマドキ男子は大

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35歳からは余生なのか。

35歳からは余生なのか。

確か養老孟司先生だったと記憶している、35歳から先は余生とおっしゃったのは。

そのワンフレーズだけでいろんなことが氷解した。最近頑張ってもうまくいかないことや、そもそも頑張れないなあと思ったら、35歳を20年もすぎているのだから当たり前だ。

私の35歳といえば末っ子を産んだ年。何だそうだったのか。末っ子を育てるのは気楽で多くを望まず生きてさえいればいいと思えたのも、余生の子育てだったからか。

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土から生まれて土に還る

土から生まれて土に還る

いつかどこかで聞いたフレーズ、土に還るのはなんとなくわかる気がしていた。いまは火葬が普通だけど祖母が亡くなった昭和40年はまだ土葬だったと聞いている。だから人は土に還るのは私の中ではしっくり来ていた。「主人は冷たい土の中に」という曲もある。

ところが土から生まれる、というのがなかなかわからなかった。ピンとこなかった。父と母から生まれた命という以上に考えられなかったから。

でもふと父や母の体は大

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たまには母をほめてくれ〜

たまには母をほめてくれ〜

友人からのラインが重なった日がありました。まずは喜びの声。

「お先に子どもの学費を払い終わったわ~」

子どもの小学校入学からのお付き合い。本人の希望で専門学校を選び来年で卒業。聞くところによると結構学費が高いそう。その分払い終えた感慨はひとしおだったのでしょう。母は頑張りました。早速祝杯を、というご時世でもなく、ラインで喜びを分かち合いました。

生まれてから経済的に自立させるまで、責任をもっ

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