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人と組織をつくる哲学 ―マネジメントと教育の「共通解」―

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マネジメント=管理とは「兵站(生産・物流・調達部門)を通じて限りある資源(ヒト・モノ・カネ・トキ)を把握・分配し、適時適切に適所で活かす」ことである。古来より兵站を軽んじ、人材や… もっと読む
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2018年6月の記事一覧

成長・改善は必ずしも喜びじゃないんです:じゃあどうすれば良いのか編

成長・改善は必ずしも喜びじゃないんです:じゃあどうすれば良いのか編

先日書いたこの記事なんですが、
「指導」=「現状の否定である」ということは説明しましたが、

「じゃあどうすれば良いのか」

という部分を書いていなかったので、
今日はそこの部分を書いていきたいと思います。

ポイントは以下の2点です。

①現状を否定される痛みをケアする

②明るい未来をビジュアル化して提示する

①については専門用語でいう「レディネス」と言われる部分ですね。
詳しいことは↓のn

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成長・改善は必ずしも喜びじゃないんです

成長・改善は必ずしも喜びじゃないんです

最近、体のあちこちを直してます。

先日書いたゼロトレもそうですが、歯の矯正も始めようと思っています。

この歳までほったらかしにしてしまっていたのですが、
矯正した友人からの強い勧めもあり、意を決して歯医者さんに行きました。

で、言われたのが

「ありゃーこれは結構大変ですよ」

「結構酷いねー」

「噛み合わせ出来てないでしょ」

という感じの言葉でした。

実際その通りだし、だからこそ矯正

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優れたチームが、優れたプロダクトを作る

優れたチームが、優れたプロダクトを作る

優れたプロダクトって何だろう良いプロダクトとは何でしょうか?
私はユーザーに価値を与えるプロダクトだと思います。
ここでいうプロダクトとは、手に触れられるモノだけではなく、それによって生まれる体験のすべてです。

ではユーザー価値とは何でしょうか?
ユーザー価値とは、今まだユーザーが体験したことの無い未来を見せること、そのユーザーの現状と、そのプロダクトによってユーザーが得ることのできる未来の差分

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014. 1日中ずっと同じ作業をしたい人

014. 1日中ずっと同じ作業をしたい人

 パプアニューギニア海産の武藤北斗です。

 僕は飽き性なので、1つの作業を30分とか1時間続けるとしんどくなります。それもあって従業員には、なるべくいろんな仕事が回るようにしています。

 だけど面談で「私は2時間も3時間も同じ作業をやる方がいい」という意見をもらい、僕としては天地がひっくり返るほどに驚きました。

「良い世界観が良いチームをつくる」。世界観を見失ったときの失敗談

先日 #コルクラボ でお聞きした、ファシリテーターの長尾さんとクラシコムの青木さん、コルクの佐渡島さんの対談。クラシコムは「北欧、暮らしの道具店」というECサイトを運営している会社です。ただものを売っているのではなく、ひとつひとつの商品に物語のあるサイト。

おふたりのお話に出てきた「良いチームをつくる事業を生み出す方法」をお聞きして「こういうの早く習っておきたかったなぁ」と思った話。

5.

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ミッションと事業の繋がりをデザインする理由

ミッションと事業の繋がりをデザインする理由

こんにちは。マネーフォワードでコーポレートデザインをしている金井(@keiko_kanai)です。

事業会社においてサービスを作らないっていうのは、邪道であり、放棄であり、もはやインハウスデザイナーである意味がないのではないか?
そう思い悩んだ時期がわたしにもありますw

でも、最近は、事業会社だからこそ、コーポレートデザインをやる意味があると思っています。

コーポレートデザインは、会社をひと

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エンジニアに、「進捗どう?」と聞くのはもうやめよう

エンジニアに、「進捗どう?」と聞くのはもうやめよう

こんにちは!エンジニアの敷地(@shikichee)です。
今回は、エンジニアと一緒に働く方に向けて、エンジニアに開発物の進捗を確認したいときにオススメな手法を書いてみます。

・「進捗どう?」と聞くのではなく、「困っていることない?」と聞こう
・「進捗どう?」と聞くことのデメリット
・問題の共有を積極的に歓迎しよう
・人を責めるのではなく、 問題にフォーカスしよう

「進捗どう?」と聞くのではな

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『スタートアップ・ウェイーー予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』

『スタートアップ・ウェイーー予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』

担当編集者が語る!注目翻訳書 第3回
『スタートアップ・ウェイーー予測不可能な世界で成長し続けるマネジメント』
著:エリック・リース 訳:井口耕二
日経BP社 2018年5月出版

「ソフトウェアの人間が知ったような口をききやがって。ソフトウェアなら1日50回も改修することもできるだろうさ。同じことがジェットエンジンでできるならやってみろっていうんだ」

これは、『スタートアップ・ウェイ』に登場す

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「逃げていいよ」と、こどもに教えるつもりだ

「逃げていいよ」と、こどもに教えるつもりだ

「あなたはそういう風に、逃げて生きてきたんでしょ。」

最近、奥さんに言われたセリフだ。

私の息子は2歳にもなっていないが、幼児教室に通っている。

奥さんが教育本を10冊くらい読んだ結果、行かせたいと言い始めたことが通うキッカケになった。

教室ではこどもをイスに座らせ、文字や数字を読んだり線を引いたりする練習を何度何度もする。

最初は全然できなかったが、最近では文字や数字がちょっぴり読める

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虐待のうたがい?

虐待のうたがい?

恥さらしなことかもしれませんが、書いて見ます。
___
ひどい癇癪(かんしゃく)でヘトヘトになった
「その日」↓ の数日後のこと。

さて、これから仕事だ!
とジーンズを脱ごうしたら、

♪ピンポン

「はい」

「こども総合相談センターです。」

_____

ヘトヘトになった「その日」は、金曜日だった。
ピンポンの訪問者は、月曜日。

土日は、子どもとずっと外で遊び、
すっかりリフレッシュして

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なぜ独学が必要か?

なぜ独学が必要か?

独学は、無限の可能性を持っている。そのことをできるだけ多くの方に知っていただくために、本書は書かれた。

新しい勉強の時代が到来している。
勉強の必要性が高まるとともに、独学で勉強することが容易になった。
ウェブや検索を利用することによって、20年前には想像もつかなかったほど効率的に独学を進めることができる。このチャンスをうまく活かすことができるかどうかで、その人の将来は大きく違うものになるだろう

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芸術のセンスとは、パターンを読み取ることである。

例えば、音楽を演奏したり創作したりするとき以外でも

「センス」

というものはよく問題になる。例えば、音楽を聴くセンスがいい、センスのいい音楽を聴いている、と言われる人は確かに存在する。つまりはそれを評価する側の視点になってみてもセンスという言葉によって、ある意味で評価されているということである。

たしかに、実際「ああこの人はセンスがいいな」と思うこともあるし、もちろん作り手のことなどを考えて

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先回りした心配は優しさではない

先回りした心配は優しさではない

ここ数年ずっと語られている『女性活躍』という言葉。

どうすれば女性がもっと働きやすく、仕事と家庭の二項対立にならず納得いくキャリアを形成していけるのかという問題は、当事者としても関心の強いテーマでもあります。

そんな中、今週からNewsPicksで『クリエイティブ・ウーマン』という新特集が始まりました。

中でも昨日公開されたユナイテッドアローズの執行役員である山崎さんの言葉には、まさに!と膝

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「イクメン」という言葉がもたらす弊害について

「イクメン」という言葉がもたらす弊害について

「イクメン」という言葉に、人々はどんな印象を持っているだろうか。

育児に積極的に参加し、子煩悩な父親?
共働き・男女平等に邁進する、新しいタイプの男性?
バリバリ働き、家庭も大事にする、スーパーパパ?

厚生労働省の公式HPには、「イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。」と定義されている。
確かに、出始めの頃の「イクメン」という言葉には、若い世代の新しい生き方を尊重する、肯

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