翻訳書ときどき洋書

モディアノ最新作。記憶は不可視インクで書かれている(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第15回
"Encre Sympathique"(不可視インク)
by Patrick Modiano(パトリック・モディアノ)2019年10月出版

モディアノの小説というのは中毒性があって、新刊が出るとついつい手が出てしまいます。フランスの新刊書は日本のように「帯」をつけることが多く(英独にその習慣はほとんどありません)、彼がガリマール社から出す新刊にはほぼいつも「MO

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本を読まれましたら、ご感想お待ちしております!😊
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ニューノーマルにおける「移動」と「道」を考える(太田直樹)

太田直樹「未来はつくるもの、という人に勧めたい本」 第6回
『モビリティーズ――移動の社会学』
著:ジョン・アーリ 訳:吉原 直樹、伊藤 嘉高
作品社 2015年発売
"Mobilities" by John Urry 
Polity 2007年12月出版
『トレイルズ(「道」と歩くことの哲学)』
著:ロバート・ムーア 訳:岩崎晋也
エイアンドエフ 2018年発売
"On Trails: An E

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“マイノリティの代弁者”カマラ・ハリスはいかにして副大統領候補となったか(篠田真貴子)

「篠田真貴子が選ぶすごい洋書!」第15回
"The Truths We Hold: An American Journey" by Kamala Harris 
Penguin Books 2019年1月出版

カマラ・ハリスさんの回顧録 “The Truths We Hold”を読みました。

ハリスさんは2016年にアメリカの上院議員になり、昨年は民主党内の大統領候補選びにも名乗りをあげ

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『旅の効用』 なぜ人は「ここではない、どこか」へ向かうのか (渡辺裕子)

渡辺裕子「鎌倉暮らしの偏愛洋書棚」 第5回
"För den som reser är världen vacker"
by Per J. Andersson Ordfront Förlag 2018年出版
『旅の効用: 人はなぜ移動するのか』
著:ペール・アンデション 訳:畔上 司 草思社 2020年1月発売

家が好きだ。空調の効いた部屋で、お気に入りの器で食事して、寝そべって好きな本を読み

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うれしいです! 今後とも「翻訳書ときどき洋書」をよろしくお願いします!
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「生き残ったアンネ・フランク」が語る、誰も奪えない「選択」の自由(植田かもめ)

植田かもめの「いま世界にいる本たち」第28回
"The Choice: A true story of hope"(選択:希望に関する真実の物語)
by Edith Eger(エディス・エガー)  2017年9月出版
2021年春 日本語版刊行予定 パンローリング株式会社

本書"The Choice"は、臨床心理学者でありアウシュビッツ強制収容所の生存者であるエディス・エガーの自伝である。ビル・

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【満員御礼】北欧語書籍翻訳者の会によるプレゼン会2020

申し訳ございません。定員数の上限に達したため、参加申込の受付は終了いたしました。これ以降はキャンセル待ちとなります。キャンセル待ちをご希望の方は、大変お手数ですが、北欧語書籍翻訳者の会 nordiclanguages2018@gmail.com に

お名前
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会のご案内を今後受け取りたいかのご希望
参加希望理由
動画参加希望か大使館参加希望か

をご記入の上メールでご連絡ください。定員に空

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世界の知性シリーズ、第2作はエマニュエルトッド『大分断』

世界の知性シリーズ第2作は「現代最高の知識人」4年ぶり待望の新刊

今年始動したPHP新書内の「世界の知性」シリーズ。

第1作は「哲学界のロックスター」マルクス・ガブリエルさんの『世界史の針が巻き戻るとき』。

そして待望の(?)第2作が先月刊行になりました!

フランス最大の知性、歴史人口学者エマニュエル・トッドさんの最新刊『大分断 教育がもたらす新たな階級化社会』です。

Amazonページ

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ナチス高官の逃避行と謎の死(園部哲)

「園部哲のイギリス通信」第14回
"The Ratline: Love, Lies and Justice on the Trail of a Nazi Fugitive"
by Philippe Sands(フィリップ・サンズ)2020年4月出版

著者フィリップ・サンズはユダヤ系英国人でロンドン大学法学部教授、勅撰法廷弁護士(Queen's Counsel)、そしてイギリス・ペンクラブの会長で

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なぜ台湾の投票率は70%を超えるのか?(倉本知明)

「倉本知明の台湾通信」第8回
『來自清水的孩子』(2020年)著:游珮芸、周見信

台湾では政治への熱が高い。選挙のときだけ突如高熱を出すわけではなく、平熱からして十分高いのだ。実際、台湾では若者たちが積極的にSNSなどを使って自らの政治的意見を表明するし、一旦政府の失策や不正などが発覚すれば、人々が街頭に繰り出して声を上げることが当たり前になっている。当然投票への権利意識も高く、2020年1月に

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「ナウ・ミー」から「フューチャー・アス」へ。30年後の世界を変える青写真(植田かもめ)

植田かもめの「いま世界にいる本たち」第27回
"This Could Be Our Future: A Manifesto for a More Generous World"(私たちにありえる未来:より寛容な世界のためのマニフェスト)
by Yancey Strickler(ヤンシー・ストリックラー)2019年10月発売

これは勇気をくれる良い本だ。現代社会はどこかがおかしいと感じている人も、

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この本にご関心を頂き、うれしいです!😃
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