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【B'z物語】稲葉浩志と松本孝弘を詩人に見立てる|+萩原朔太郎
こんちわ、ザムザです。ご存知のかたもいるかと思いますが、B'zという日本の音楽アーティストがいますね。じつは私はかなり、かなり好きなのですよ。たぶん人生で一番聴いているんじゃないかしら……ってくらいの音楽家。で、今回はそんなB'zの軌跡を追った音楽ライター・吹上流一郎の本『B'z物語』を取りあげます。たんなる内容紹介ではなく、B’zの二人──松本孝弘と稲葉浩志を詩人として取り扱うという試みをしてい
もっとみる【参加レポ】マルチスピーシーズ人類学研究会:ケアの共異体を巡って
こんにちは。ザムザです。
今回は立教大学で開催されたマルチスピーシーズ人類学研究会に参加して勉強したことをまとめた記事を書きました。
日時は2019年6月27日。研究会のタイトルは以下。
第29回マルチスピーシーズ人類学研究会「ケアの共異体」
ここではまず、軽ぅく、わたしがマルチスピーシーズ研究会に参加した動機を少し書いておきます。
わたしは「対人不安症」と「社会適応障
10年以上日記を書いてきた俺が「日記をつけることの魅力」を考える
こんにちは。ザムザ(@dragmagic123 )です。いきなりですが、わたくしは長らく日記を書く習慣を持っていました。2010年から2021年の......最近まで。そう、ザムザの “日記の習慣” は今や失われてしまったことなのです。
これを残念に思っていたわたくしだから、と言いましょうか、このたび『日記をつける』という一冊を読む機会を得ました。詩人である荒川洋治の書いた本です。
今回は自分が日
なぜひとは変われないのか?──鏡と他人と自己一致:『カウンセリングテクニック入門
注意!筆者は専門家ではありません。読者です。この記事は取りあげている本を読みながら、読者でありつつ患者としての自分の自己治癒といった側面があります。繰り返しますが、筆者は専門家ではありませんので、この記事から受け取った情報は、あくまでも非専門家の一意見としてお読みいただきますようお願い申し上げます。
なお、ですます調で書いてあるのは、この記事を書いた時点(数年前)での筆者の流行によるものです。あし
荒木飛呂彦のストーリー創作術に目配せしつつ諫山創のマンガ『進撃の巨人』を褒めるだけの手短なメモ
この漫画の構成はマジで劇的。ある言葉からそれを言われた人物にその言葉がじゅうぶんに響くだけの因縁を回想によって物語り、読者を納得させる。その回想をへ巡ってまた元の言葉、元のストーリーラインへと時間軸を戻す。こういうのが何度かあって、それが作家・諫山創の作家性なのかもしれないが、これが巧妙。じつに巧妙。
初読のときはなんであれだけ陰鬱に感じたのだろうか。感情移入するに任せて読んでいくとむちゃくちゃ
「こうなったら人生が最悪なものになってしまう」なんていう “不幸の条件” は少ないに越したことはないよねそれより幸せになれる条件を増やしてこうぜって話
ちょっと考えをまとめておきたいことがあって、書いてみる。
初めに言っておくと、人生の不幸になる条件を増やすより、幸せになる条件を増やしたほうがいいんじゃないかって話だ。
まず下のツイートをご覧あれ。
ちょっとした会話の中で「家族と同じ墓に入るのが心底嫌だ!」って考えを話されたのよな。家族ひいては親族含めた “血族” が憎いらしくて、そいつらと死んだ後まで同じ空間に閉じ込められるのが嫌なんだそ
GWにブックオフの20%オフSALEで買った45冊の本の紹介とそれらを購入した理由についてコメントしたって話
2021年のゴールデンウィーク、終わっちゃいましたね。みなさんはお楽しみになられましたか? ワイは年中休日みたいな暮らしなので、連休のありがたみとは縁遠くなっている身分なのもあって、人混みできる行楽シーズンはちょっぴり憂鬱。
とはいえメランコリックになっていたわけでもなく、古本好きのワイにとってはブックオフが5/2~5/5の期間で20%オフSALEをやってくれるのは毎年の楽しみになってて、もちろ
身勝手なのはいい。俺だってそうだ。でもな、身勝手なのと他人に対して、しかも尊敬すべき間柄だと互いに認め合ったはずの相手に失礼なのは、違うと思うんだ
「失礼だな」と感じた、って言うね
高校生の頃だった。中学から高校へ辛苦の色味が繰り上がったばかりのその年に、陽キャ系ヤンキーとの会話の中でワイはこんなことを言った。「失礼だろ」。前後の文脈はよく覚えていないものの、ギスギスした雰囲気ではなかった気がする。しかしワイのその言葉は相手にとっては意外なものだったようで、相手は少しの驚きを込めつつ「失礼ってなんだよw」と、反応した。それは、それを思い返す今
今現在の怒りや悲しみであなたの人生丸々一個を評価しないために 〜Dayという言葉を手掛かりにして
メンタルが生存していく上で弱点になっている人ってのがいます。ワイもその類い。ワイの場合はうつになっちゃって、死にたいな〜って考えに支配されちゃう体質。体も重くなるわ、息苦しくもなるわ、夜は眠れないわで生ける負のスパイラルといった感じでした。
これは数年2016年のことだけど、そのときもぐったり・やっぷり・ど〜んよりとメンコリックな気分になっていました。そんな折に、西原理恵子さんの『いけちゃんとぼ
『鬼滅の刃』を読むと「生きていればそのうち幸せになる」なんて言葉に納得することもできるんじゃないかしらと思って筆をとった
御峠呼世晴による漫画作品、『鬼滅の刃』の最終23巻が発売されましたね。書店では大行列〜なんてところもあったんじゃないかしら。現に、ワイの目の前でも50メートルオーバーの行列ができていて、心底うんざりしながらお会計の順番を待ったりしましたもの。
んで、ワイは無事に発売当日に購入することができ、読書することができた次第だったのです。するとまぁ、ヘミングウェイの短編小説じゃありませんが「何を見ても何か
君を連れて進むのは足を止めて蹲っても止まってはくれない時間の流れで誰かのために強くなれれば悲しみにも胸を張ってありがとうと言いたい鬼滅の刃の映画を見ると
吾峠呼世晴による『鬼滅の刃』の漫画がアニメのヒットもあって世の中を席巻していることは周知の通りです。ワイはと言うとその流行を冷めた目で見ていたのですが、流行り物というのは流行ってるだけの理由があるものでして、それとなくアニメを見てみたところ、ズッポリ嵌まっちやいやしたのが今年の8月。
アニメのラストがやけに半端な終わり方しとるな〜と思いきや、秋は10月に映画化すると言うではないですか! という流