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ポップカルチャーは裏切らない

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”好きなものを好きだと言う"を基本姿勢に、ライブレポート、ディスクレビュー、感想文、コラムなどを書いている、本noteのメインマガジン。
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2019年4月の記事一覧

平成のベストアルバム31

平成のベストアルバム31

なんか大晦日が来たみたいな気分で過ごしている平成最後の日。とっくの昔に選出は終わっていたけれど、コメントつけながらしみじみと過ごしました。全曲が完璧に配置された文句なしの30枚を50音順に、そして音楽を聴くことのルーツになった1枚をプラスワン。こういうものが好き、という自分を令和にもしっかりとパスして、好きなものばかり聴いていたいものです。

1.andymori 『andymori』

一発目の

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平成のベスト映画31

平成のベスト映画31

割とすんなり選べた。50音順。プラス、1個は映画を観るという面白さを教えてくれた恐らく生涯のベスト映画。どうしてもドラマ編とクリエイターは被ってきちゃうな、好きな台詞回し、好きな笑いの取り方、好きな気持ちの高め方、というのがこの25年間の人生で固まってきたのだな、と。令和には多分同世代の作り手がいっぱい出てくるんだろうなぁとワクワクしている。

1.アフタースクール

寡作の名監督・内田けんじによ

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平成のベストライブ31

平成のベストライブ31

こういうのって、たぶん30年間発刊し続けた音楽雑誌が編集部総出でやることだなぁと思いつつ、本当にただの自分の思い出記録みたいになってしまった。シーンにおいて重要なライブとかは東京でやってるからね、見に行けない。きっと恐らく生まれてから1番お金をかけた趣味がライブなので書き残した。

1.2007/7/24 マキシマム ザ ホルモン(F-X 2007)@福岡国際センター

9mmとDOESがオープニ

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平成のベストドラマ31

平成のベストドラマ31

平成ベストその②。原則、1クリエイターにつき1作っていう風にしたかったんだけど、ドラマはそれだと取りこぼしすぎるので、何名かの脚本家は2作品ずつ選出した。ゴールデンウィークにまとめ観して損はない30作を50音順に。そこに連ドラを観る文化を知った1作を加えて31本。

1.アオイホノオ

柳楽優弥ってこんなヤバイ俳優だったのか、、と目を見張る。凄まじく強い顔力。ホノオくんというクリエイターの芽吹きが

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平成のベストトラック31

平成のベストトラック31

選出に大苦戦。というか実際もっと挙げたい曲はあったのだけど、1アーティスト1曲という縛りと、今作ってる「平成のベストアルバム31」に選んだアルバムの収録曲は外すという苦肉の策で何とか30曲に。そして全ての始まり、という1曲を加えて合計31曲。50音順。ハッシュタグの締め切りが今日なので慌てて投稿。これが僕の平成サウンドトラック、泣いちゃう。

1.大森靖子「愛してる.com」

「推す」というフィ

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自由ってなんだ~4.15 ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2019「ホームタウン」@ Zepp Fukuoka(ゲスト:Tempalay)

自由ってなんだ~4.15 ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2019「ホームタウン」@ Zepp Fukuoka(ゲスト:Tempalay)

2018年末にリリースされた9thアルバム『ホームタウン』、そのレコ発ツアーの福岡公演その1。3~4月はライブハウス編で各地に注目株の若手アーティストをゲストに迎える形式。これまでのツアーでもSPECIAL OTHERS、avengers in sci-fi、SISTER JETなどを世に出ていない時期からフックアップしてきたアジカン。僕自身、クラムボンやcero、Suchmosをゴッチのブログや

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3月のいだてん

3月のいだてん

将棋マンガっぽい感じのタイトルになったけれど、これはオリムピック噺である。いやはやとんでもないことが起こってしまった。コカイン吸引で足袋屋退場である。瀧、売れすぎたんやお前は、、

第9話「さらばシベリア鉄道」
日本人初のオリンピック参加が決定し、1912年の開催地・ストックホルムを目指した17日間の長旅を描いた回。この回から大根仁監督が演出として参加。今のところこの1回のみだけど、タイトルが大瀧

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2019年3月の色々(華丸大吉28周年/東京カランコロン/MOSHIFES./岬の兄妹/ばってん少女隊/TENJIN ONTAQ/Maison book girl/リーガルリリー×カネコアヤノ/afoc×夜ダン/F-X2019/眉村ちあき/ニトロデイ/冬ドラマ総括)

2019年3月の色々(華丸大吉28周年/東京カランコロン/MOSHIFES./岬の兄妹/ばってん少女隊/TENJIN ONTAQ/Maison book girl/リーガルリリー×カネコアヤノ/afoc×夜ダン/F-X2019/眉村ちあき/ニトロデイ/冬ドラマ総括)

3.2 博多華丸・大吉 28周年記念公演

事前の出演者告知では、華大とパンクブーブー、バカリズムのみで、敬愛する升野英知氏を見れるならばそれだけで満足、ということでギリギリでチケット確保して行ったわけだけど、シークレット出演者の豪華さよ。

①藤原寛代表取締役社長による開会宣言(「全員アウト~」)
②Aマッソ「思い出」(2300人を前にトップ出番、とてつもない肝の据わり)
③さらば青春の光「医

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放浪カモメはどこまでも~『デザイナー渋井直人の休日』

放浪カモメはどこまでも~『デザイナー渋井直人の休日』

平成最後の傑作であった。サブカル中年独身デザイナー・渋井直人(光石研)が、仕事と女性に翻弄され続ける様を描くドラマ。TSUTAYAプレミアムが制作に携わっており潤沢な予算があるからか、それとも俳優生活40周年の光石研の初主演作というバリューからか、25時台の作品とは思えないほど豪華で絶妙なキャストが集結。加えてサブカルチャーと結びついたスマートな演出は邦画/邦ドラマ好きなら確実に好きになるテイスト

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あれは春という鮮やかなプレイリスト

あれは春という鮮やかなプレイリスト

夏、秋、冬ときて春まで。遂に四季コンプリート。春はいつも何かが始まる季節で、そこに僕はどうも不安さとか不穏さみたいなのを感じがちなのです。恐らく、春のプレイリスト史上稀に見る暗さを持った前半から徐々にあったかくなっていくようなイメージ。

1.羊文学「春」[AM1:00]
ぽかぽかしてるし、何か気の抜けた心地になれる気候だからこそ、油断してると募った恨みがふと顔を出しやすい。そんな季節にぴったりな

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